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Burns Double Six買いました〜12弦ギターについて(その2・・・アズテック・カメラ、XTC)

というわけで、続きをだらだらちまちまと。

70年代で12弦ギターの有名な曲というと、ホテル・カリフォルニアとか天国への階段が有名なんでしょうが、有名であるがゆえに黙っていても耳に入ってくるという以上のつきあいはなかったのでさくっとスルーします。
※といいながら一つだけ。2分30秒くらいから12弦が出てきます。

パンク/ポストパンク期はあまり12弦ギターって使われていなかったんじゃないでしょうか。あの時代に12弦の優雅で複雑な味わいの音色はあまりマッチしなかったということなのかもしれませんが。
というわけで私が知っているのはAztec CameraのThe Boy Wondersくらい。

・・・といいながら、実はそれってリアルタイムで知っていたわけじゃなくて、90年代後半に出たロディ・フレイムのソロアルバム「Surf」で明らかに12弦ギターとわかる音が聞こえたのをきっかけに、芋づるをたぐっていってわかったことなんですが。
と書いてきて、何となくいわゆるネオアコ〜ギターポップ系では12弦って結構使われていそうな気がしてきたのだけど、どうなんでしょうか・・・。

たぶんあと2回くらい続く。

※追記 肝心のXTCのことを書き忘れておった。English Settlementではデイブ・グレゴリーがリッケンバッカーの12弦を弾いてますね(下の動画では5分10秒くらいからのSenses working overtimeで)。


Burns Double Six買いました〜12弦ギターについて(その1・・・ビートルズ、クイーン、イエス)

12弦ギターというと、みなさんはどういう音楽を連想しますか?

私は最初に好きになったポピュラー音楽がビートルズだったので、自然とその流れで12弦ギターのことを知り興味を持ちました。
ビートルズで一番有名な12弦エレキギターの演奏というと、A hard day’s nightのイントロのジャーン!というかビーン!でしょうか。あれは無茶苦茶インパクトのある音だったんだろうなと思います。私自身が印象に残っているのは、You can’t do thatとかIf I needed someoneとかかな。このオクターブ違いの2つの音が聞こえる不思議な音色はいったい何なんだろうと思ってました。↓の動画でジョージ・ハリスンが弾いているのがリッケンバッカーの12弦エレキですね。

12弦アコギではYou’ve got to hide your love awayが一番フィーチャーされているとは思うけど、曲そのものがそんなに好きじゃないので、私としてはHelp!が代表曲かな。中間のところで12弦アコギがすごく目立つ箇所があっていい感じ(ずっと右チャネルから聞こえているけど)。

ビートルズの次に聞くようになったのがクイーンなんですが、12弦を使った曲というと、アコギは’39、エレキはLong Away。実はLong Awayでは今回私が買ったBurnsの12弦ギターが使われていると英語版のWikipediaにあります(日本語版では単に「12弦ギター」としか書かれていない)。ビートルズ好きのブライアン・メイは、本当はリッケンバッカーが弾きたかったのだけど、ネックが細すぎてうまく弾けなかったので、ナット幅が50ミリ近くあるBurnsのギターを使ったようです。Long Awayが収録されているA day at the racesは私が最初に聞いたクイーンのアルバムなんで思い入れが深いです。A面一曲目、二曲目がすごく濃いので、その後に続く三曲目のLong Awayのポップな曲調と、ブライアン・メイのちょっと頼りない歌と、12弦ギターの音を聞くとほっとするんですよね。

クイーンの次に聞いたのがイエス。And you and Iのギターが12弦だということはだいぶ後になってから知りました。言われてみれば確かにそうなんですが。ちなみに6弦で演奏するとこんな感じになります。12弦とは全然違う!

なんだか書き出したら止まらなくなったので、今回はこのくらいで。いつになったらギター買った話に到達するんだろう・・・。


イアン・アンダーソン@ジェスロ・タル

ジェスロ・タルという名前はロックを聞き始めた中学生の頃から知っていました。
片足立ちしてフルートを吹くイアン・アンダーソンというリーダーのことも。
でも、音を聞いたのはごく最近です。

そのイアン・アンダーソンが来日し、名盤の誉れ高き「ジェラルドの汚れなき世界」(とかいいながら実は私は聞いたことがない・・・)のを完全再現を行なうという話を知って、どうしよーかなーおもしろそーだなーでもそんなに熱心に聞き込んだファンというわけでもないしなーと思っているうちに、気がついたらとっくに来日公演は終わっていたようで。客の入りはいまいちだったっぽいけど、良いコンサートだったようです。

というわけで、ライブ動画など。
これまた名盤の誉れ高き「アクアラング」(これは持ってる)のタイトルナンバー。
音だけ聞く限りは、歌も演奏も曲も素晴らしいんですが・・・。
動画で見るイアン・アンダーソンは、気のふれたエキセントリックな英国人としかいいようがない・・・。


Joni Mitchell “A case of you”のマウンテン・ダルシマー弾き語り

Joni Mitchellの伝記的DVD”Woman of heart and mind”に”A case of you”のマウンテン・ダルシマー弾き語りのライブ映像が入っていて、すごく良いと思ったのだけど、インタビューの声が入ったり途中で終わってしまったりで、どうも欲求不満だったんですよね。
余計なもの(というと失礼だけど)を取り除いて、最初から最後まで演奏だけを通しで見せてくれー!と思っていたのだけど、さっきふと思い立ってYouTubeを検索してみたら、2年くらい前にお望みのモノがアップされていたようなので、さっそく堪能しました。いやー。すばらしい。


BBC “Folk Britannia”

先日、ビーチ・ボーイズのライブレポを書いたら、ずいぶん多くの方が普段は閑散としている当ブログにお越しいただいたようです。
やはりアクセスを稼ぐにはテーマが大事ですね。
これを機会に心を入れ替え、多くの方に興味を持っていただけるテーマの選定に努める所存・・・なわけもなく、これまでどおり読む人のことなど考えずに好きなことを好きなように書いていきたいと思います。

で、BBCの”Folk Britannia“ですが、以前にブリティッシュ・フォーク関係のアーティストの名前をあれこれぐぐっていたら、たまたまそういう番組があったらしいことがわかったんですよね。
1956年のロニー・ドネガンの「ロック・アイランド・ライン」に代表されるスキッフルの流行から現代まで、半世紀にわたるイギリスのフォークの波瀾万丈な歴史をたどる番組なのだけど、すごい映像が目白押しで、思わず最後まで見入ってしまいました。これで英語が聞き取れればもっともっと面白いんだろうなー。

「フォーク=民衆の唄」ということでトラディショナルな民謡もあれば現代の労働者の唄もあり(その関係で政治との関わりもあり)、ブルースなど外国(主にアメリカ)の音楽やその時々に流行っていた音楽との異種交配もあり、実にダイナミックな歴史だったんだなぁと思います。

番組はエピソード1〜3まであり、それぞれが1時間番組です。YouTubeに全ての映像がアップされています(1エピソードが7パートに分割されています)。
■エピソード1:Ballads and Blues・・・1950年代のフォーク・リバイバルとスキッフル
 YouTubeのpt1(pt2〜7は順次追ってください)
■エピソード2:Folk Roots, New Routes・・・60年代のヒッピー世代によるフォークの新しい展開
 YouTubeのpt1(pt2〜7は順次追ってください)
■エピソード3:Between the Wars
・・・80年代のポストパンクな面々から現在まで
 YouTubeのpt1(pt2〜7は順次追ってください)