楽器・機材」カテゴリーアーカイブ

エレキギターのビリつき

先日買ったエレキギター(Reverend Jetstream 390)を弾いていて感じるのは、アコースティックなビリつきのようなものが(ほとんど)ないことです。
昔持っていたやつは、あちこちビリついていたような気がするんですよね。大学のときに中古で買ったレスポールカスタムのコピーモデル(3ピックアップ。ピーター・フランプトンモデルとかいうやつだったかなぁ)も、10年前に買ったエピフォン・カジノ(韓国製)も。
ビリつく場所も、ピックガードだったりピックアップカバーだったりトグルスイッチだったりいろいろ。押さえるポジションによっては弦がフレットに当たったり。
でも、ギター教室の先生や店の人にその話をすると、いつも「エレキギターというのはそんなもん。出音に影響なければ問題なし」と片付けられてしまっていたんですよね。まあさすがに弦がフレットに当たったら出音に影響あるでしょうが・・・。
なんだか釈然としない思いを抱きつつ、「ま、詳しい人が言うんだからそうなんでしょ」と自分を納得させていたんですが。

でも、今回買ったギターを弾いて、アコースティックなビリつきがないのは気分が良いことだなぁと実感。
私の場合、大音量が欲しいのではなくエレキの音色が欲しいわけで、弾くときはかなり小さめの音量なので、できれば本体からは余計な雑音が出ないでほしいわけです。
そういえば12弦のBurns Double Sixもビリつきは(ほとんど)なかったな。
ちなみに、ReverendもBurnsも中国製。そういえばEastmanのフルアコはメーカー自体が中国。どれも質は高いと思います。
ビリつかなきゃいい楽器というわけでもないだろうけど、取りあえず気になる要素が一つでも少ないのはありがたいことです。


Reverend Jetstream 390

うひょひょひょひょ。
161024reverend
なんで買ったかって? まあ理屈はいろいろつけられるけど、基本的には一目惚れ。ちょっとビザールな感じの形と色。
実用面の話としては、エレキの音で弾き語りをするとき、フルアコだと弦の生鳴りが大きくてちょっと邪魔な感じがしたとか。それはそれで半生っぽくて良いという意見も理解はするのだけど。
スコットランドはグラスゴーの店から取り寄せました。Brexitとかのせいか、なんだかずいぶん割安だったような・・・。
こういうストラトっぽい形のギターは初めてで(Burnsの12弦は別)、何となくネックがあまりしっくりこないようなイメージがあったのだけど、これはかなりいい感触。
ちょっとだけしか弾いてないけど、やっぱP90の音は好きだー(なーんてあんまりよくわかっとらんのだけど)。
ばりばり使うぞー。


新興国の割安な高級(?)品

最初にそういう感じがしたのは、何年か(もしかすると10年以上前かも)ベトナム製のアコギというのをアコースティック・ギター・マガジンで見たときだったかな(名前は忘れた)。一見してマーティンっぽい感じで、レビューもそれなりに好意的なことが書いてあって、お値段もマーティンよりはだいぶ安いけどそこそこ、みたいな感じだった記憶が。

いま使っているギターはイーストマンのフルアコ。
オール単板のアーチトップはギブソンだったら目んたまがぴよーんと飛び出る値段だけど、イーストマンのサイトを見ると私が持っているやつの実勢価格は41万円。まあこれとても十分すぎるくらい高いですが。ちなみに私はeBayで1500ドルでゲット。

話は突然ギターから靴に移ります。
最近、ジャラン・スリウェアというブランドの靴を買いました。
インドネシア製で、高級な作りの靴が割安(だいたい3万円くらい)という触れ込み。
確かに見た目はいい感じだし、何回か履いてみても結構良さそう(まだちょっと硬いけど)。

日本も、いにしえの高度成長のプロセスの中で、最初は安かろう悪かろうだったのが、次第に割安で結構良い(時にはすごく良い)ものを作るようになっていったと思いますが、一方でその「良さ」というのは「品質の良さ」であって、もの自体の位置づけは「中級品」であることが多かったような気がしています。

それに比べると、上に挙げたような新興国の製品はもうちょっと高級な路線っぽい。

あまり深く考えたわけでもないですが、なんとなくそんな感じがしています。


スティーヴ・ハウとフルアコ

高校の頃から断続的にイエスの音楽を聴いてきました。

ジョン・アンダーソンのボーカルも、故クリス・スクワイアのベースも、ビル・ブルーフォードのドラムもみんな個性的で好きですが、いまはスティーヴ・ハウのギターが一番好きかな。イエスの個性を形作っている要素の中では。

カントリーやらジャズやらクラシックやらの影響を受けたというスティーヴ・ハウのギタースタイルはとても個性的だけど、ひとつの特徴としてベンド(チョーキング)をほとんど使わないということがあると思います。ベンドを多用したブルージーなソロを弾くギタリストが大半だった70年代初頭のロックでは、かなり変わったスタイルのように聞こえました。
イエスはあまりブルージーな音楽を志向していないから、そういうスタイルなんだろうと思っていたんですが。

去年フルアコを買って、その理由がわかった気がしました。
ちなみに、スティーヴ・ハウが主に使っていたギターはギブソンES-175(参考)というフルアコで、ストラトやレスポールなどソリッドボディのギターがポピュラーだった70年代初頭のロックではこれまたかなり珍しかった。

で、長年ずーーっと、フルアコって普通のエレキギターと同じような(アコギよりもずっと細くて柔らかい)弦が張っているものだとばかり思ってたんですが、実はアコギと同じくらい太い弦だったということが齢●十にして初めてわかりました。これじゃあ気楽にベンドかけられんわな。

ちなみに、スティーヴ・ハウがES-175について語っているインタビューを見つけました。
はは、やっぱりへそ曲がりだったんだな。

おしまいにスティーヴ・ハウがES-175で弾くStarship Trooperなぞ。うーむ、やっぱり良いな。ビートルズのHere comes the sunなんかもそうだけど、こういうタララタララという3つの音を単位とするでアルペジオって大好きで、「青空のかたち」でも使ったりしてます。

【追記】イエスのことを書くこともそんなにないと思うので、ついでに貼っとく。ベストメンバーでのライブは結構珍しいような。1971年というとリック・ウェイクマンは入ったばかりだろうし、スティーブ・ハウだってまだ入って1年もたってないだろうけど。


Eastman AR910ceの音(アコースティック編)

というわけで、Eastman AR910ceの音です。
まずはアコースティックな音の方からということで、Martin 0000-38と比較してみました。
0000(M)って、もともとはMartinが昔作ってたアーチトップギターのサイドとバックを使ってトップだけフラットに替えたという成り立ちらしいので、今回のような比較にはもってこいかも。

というわけで、最初がMartin、次がEastmanです。ろくすっぽ練習もせずに弾いてる上に、唄まで入っているのでお聞き苦しい点もあろうかと思いますが、そこはひとつ大目に見てやって下さい。

Eastmanは高音も低音も出ておらず中音だけという感じ。Martinのような高音も低音も伸びた普通のアコギの音とは全く違った世界です。でも、この中音の塊みたいな感じは独特の魅力があるかも。しばらくつきあってみようと思います。

それにしても、すごく久しぶりに録音した・・・。