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「オールドレンズ・ライフvol.2」

Dマウントレンズについて、何かまとまった情報源(要するに本)はないかなーと思っていたところ、しほたつさんのブログで「オールドレンズ・ライフ」というムック本について言及が。
さっそく出版元の玄光社のサイトに行って検索してみました
内容について割と詳しい説明があったので読んでみましたが、vol.1にはDマウントの話は載っていないようでした。vol.1が出た頃はまだPentax Qが発売されていなかったのかな。
vol.2になるとDマウントの話がいっぱい出てきます。Chapter.4は「はじめてのシネレンズ」だったり、かなり面白そう。
ということで、vol.1はスキップしてvol.2を買ってみました。いやーいっぱいDマウントの話や実際に映した写真がいっぱい載っていて面白い! 64ページには私がゲットしたKern Yvar 13mmF1.9が、錆びたハンドル付き鉄パイプ(?)のセピア色なむっちゃ渋い写真とともに載ってます。chapter.5はシネレンズ・コレクションということで、Dマウントのレンズもいろいろ載ってます。Kernの上位機種Switarの13mmF0.9とかいうすっごく明るいレンズが載ってますが、お値段もすごいなー。しほたつさんがお気に入りのSom Berthiot Cinor B 12.5mmF1.9はメカニカルなKernに比べるとやっぱりデザインがちょっとお洒落。

・・・昨日は天気もいいし、カメラ持って散歩に出かけようと思っていたのだけど、午前中にパイナップル酒を仕込んだら疲れてしまって午後はあえなく昼寝。うう。


Kernというメーカー

昨日はKernのDマウントレンズを買った話を書きましたが、Kernってどういうメーカーなのか、このレンズはいったいどういうレンズなのか、興味を持って少し調べてみました。
ネット見つけたものの中で一番網羅的に書かれているのはBOLEX Collectorというサイトのレンズのコーナーです。ちなみに、Bolexというのは1927年創業のスイスの映像機器メーカーで(今回登場するメーカーはみんなスイスの企業です)、1930年には創業者が会社をPaillard Companyに売却しPaillard-Bolexとなったとのこと。Paillard Companyってどういう会社かと思って調べたらここに情報がありました。1814年に時計のムーブメントやオルゴールのメカニズムのメーカとして創業した由。古ッ!。
Kernについては、1930-40年代50年代60年代と3つのページがあります。1930-40年代を見ると、創業は1819年とのこと。これまた古ッ! 何となくオーディオとカメラって趣味として共通しているところが多いと思うのだけど、こと歴史となるとオーディオはカメラの敵ではないですなー。もっとも創業当時作っていたのはmathematical, levelling and field measuring instrumentsとのこと。mathematical instrumentって何だろと思って検索してみたら、要するに定規とか分度器とかコンパスとかですな。levelling and field measuring instrumentsは水準器とか測量機器ということでしょうか。
それが、20世紀に入って二回の世界大戦で映像機器に対する需要が急増したため、1943年にPaillard-Bolexとの協業によりKern-Paillardが死ねレンズじゃないシネレンズを作り始めたそうです。
50年代のページに、今回買ったレンズ「Yvar 13mm f/1.8 Visifocus」が登場します(1959年発売)。「Visifocus」というのは50年代のレンズに搭載され始めた被写界深度目盛のことだそうです。他にもいっぱいレンズが紹介されています。

・・・うーむ。目の前に知らなかった広大な世界が広がっているなぁ。

話は変わって昨日撮った写真なぞ。

絞りは開放で。周辺はやはりぼけています。
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絞ったらどうなるんだろと思って、f=8にしてみたら、周辺のぼけは少なくなったけど、四隅が暗くなった・・・。
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こんなふうに無手勝流でいじくりまわして遊んでおります。


PENTAX Q10 Dマウントオールドレンズ事始め

PENTAX Q10を買った時、すでにQ10ユーザだったしほたつさんのサイトを読んでいろいろ知識を仕入れました。
その中でも面白そうだなと思ったのがDマウントレンズです。
Dマウントというのは8ミリシネカメラ用の規格とのことで、古いレンズが結構出回っているようです。
8ミリは、もともと家庭用の規格ということもあって、性能的にはそこそこで、従ってレンズの値段もお手頃なものが多いのも良いです。性能的に限界があることは、個性的な写真を撮るにはかえって好都合とも考えられますし。

で、まずは一本仕入れてみようかと思い、しほたつさんのこのエントリーを参考にしながら、オークションサイトをあれこれ眺めた結果、とりあえず一本ゲット。
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しほたつさんのエントリーでいの一番に紹介されていたKERN 13mm F1.8です。
この写真だけだとサイズがよくわからないと思うので、比較用に消しゴムと並べて撮影。
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はっきりいって無茶苦茶小さいです。それにしても、この金属的な質感は最近のレンズとはだいぶ違いますね。小さいのになんかずっしり感があります。重いのは持ち運びには不利ですが、もともとごく小さいものなので、たいしたことはありません。
Q10にDマウントアダプターを介して取り付けるとこんな感じ。
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なんかいい感じじゃないすか?

というわけで、いくつか写真を撮ってみました。
しほたつさんを真似て本棚を撮影。やはり周辺はぼけてます。
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オートフォーカスのカメラしか使ったことがないので、マニュアルでのピント合わせが基本動作になってません。
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ということで気を取り直してピントを合わせて取り直し。やっぱり周辺は少しぼけますね(悪い意味ではない)。
141016kern06

というわけで、しばらく遊んでみようっと。