月別アーカイブ: 2006年4月

石村先生の数学本

今日、アマゾンに注文していた「大学新入生のための数学入門」という本が届きました。

趣味でオーディオをやってるわけですが、あれこれ自作したりしていると、オーディオ機器がどういう仕組みで動作しているのか知りたくなってきます。最初はいろんな比喩やらイメージやらで定性的に理解しようとするのですが、オーディオ機器は工学の産物なので、そのようなアプローチでは限界があり、より正確に理解しようとすると結局は物理や数学を勉強する必要が出てきます。
で、僕みたいな文系の人間は、理系の人間であれば誰しも学んでいる(と推定される)レベルの知識の習得に取り組まなくてはならないわけですが、独学しようにも何をどういう順序で学んだらよいのか、さらにはどういう本で学んだらよいのか、なかなかわからないわけです。
というわけで、あれこれ試行錯誤するうちに、いくつか良さそうな本に巡り会うことができました。
石村先生の一連の数学の本は、文系の人間が独学で数学を修得するという目的には好適だと思います。今回買った「大学新入生のための数学入門」は、まだぱらぱらと眺めただけですが、最初の方を見ると、
・整数、分数、小数
・繁分数
・展開公式
・因数分解
などとなっていて、正直なところ高校はおろか中学レベルのものも含まれているのではないかと思うわけですが、そういう意味では非常に敷居の低い本ではないか、と思います。
これを仕上げたら、
1.やさしく学べる微分積分
2.やさしく学べる線形代数
3.やさしく学べる微分方程式
4.すぐわかるフーリエ解析
という順序で進めていくとよいと思います。いっぺんに5冊も紹介するとゲーッと思うかも知れませんが、適度な量の練習問題を毎日こつこつこなしていくと、思いの外順調に進みます。やはり数学とかは説明を読んだだけではダメで、手を動かして問題を解いてみることが必要ではないかと思います。
ちなみに、僕は昨年2月から始めて、毎朝スタバで30分取り組んでいます(休日はやりません)。1→3→4の前半(ラプラス変換)→2、という順序で進めています。2はもうすぐ終わりそうで、その後は4の後半(フーリエ変換)に取りかかる予定です。
もちろん、一度本をこなせば内容を修得したことになるわけではありません。オヤヂの頭はザルのようなもので、知識が水のごとくざーざーと抜けていきます。だから何度も繰り返しやらなくてはならないでしょう。でも、スポーツジムに通うようなもんだと思えばさほど苦にならないのではないか、という気もします。
なお、線形代数については、「ゼロから学ぶ線形代数」という本を併せて読むことを強力におすすめします。ともすれば味気ない線形代数も適切な図形的イメージがあればこんなにわかりやすくなるのか!と感動しました。
そのうち、物理とか電気とかの本も紹介しようと思います。


スタバとドトールにて

●今朝、行きつけのスタバでカフェラテをマグカップで注文したところ、最後に「お持ち帰りですか?」
●昼、ドトールでアイスカフェオレを注文したところ、「レモンはお使いになりますか?」
・・・お持ち帰りが可能なくらいマグカップの製造コストが劇的に下がったんだろーか。
・・・アイスカフェオレにレモンを入れるのがトレンディ(死語)なんだろーか。
むぅ。


アナログプレーヤいじり その7~eBayでレコードを買ってみる

アナログレコードプレーヤーの話を色々書いてきましたが、ちょっとソフトの話も。

昔から持っているソフト資産がそれなりにあるので、どんどん拡充しようというつもりもないのですが、ちょっとレコードで持っていてもいいかな、と思えるものをちょびちょびと買っています。
ジャンルとしては、
1.アメリカのシンガーソングライター
2.ジャズ
あたり。
1.については、オリジナル盤またはそれに準じる物。値段もごく一部を除いて安いですし、ジャケットのつくりや紙質が良いので(80年代以降に再発された廉価版はジャケットがシングルで表面もコーティングされた安っぽいものが多いと思います)。
2.は70~80年代の国内盤。オリジナルジャケットを再現しているようなものが多いし、盤質も良いような気がします。というか、多くのオリジナル盤の値段は(たとえ音がいくら良いにしても)常軌を逸しているとしか思えないので(万単位が当たり前って感じです)とても手を出す気にはなれません。
気になるのは品質ですが、最近あれこれ買ったものについて見ると、店で買ったものについては残念ながら盤質がいい物は少ないですね。特にディ○○ユ○○ンで買ったものは成績が芳しくないような。一方、ヤフオクでゲットした物は総じて盤質は良好な感じがします。こりゃひどい、というものは今のところないですね。これまで運がよかっただけかもしれませんが。以前は店で買っていた層がかなりネットに流れているという話を時折耳にしますが、単に利便性の問題だけではかたづけられないんじゃないかなぁなんて思ったりもします。もちろん盤質をしっかりチェックして売っている店もあるでしょうが、そういうところは概して値段が・・・。
ただ、ジャズ国内版についてはヤフオクで良いのですが、アメリカのシンガーソングライターの米国版については球数もそれほど多くはないような感じがします。
というわけで、昨日初めてeBayにチャレンジ。Jim Croceのファーストとラスト、それにRickie Lee Jonesのファーストを買ってみました。値段を競るようなのはめんどくさいので、もっぱら”Buy it now”という通常の小売りと変わらないものばかりですが。送料が10ドル以上かかりますが、レコードの値段が3ドルとかなので、ヤフオクで買うのと大差ないと思います。問題は質ですが、はたしてどうなることやら。品物が届いたらまたレポートしようと思います。


マクロレンズを買いました


デジカメ一眼レフを購入して以来、標準のズームレンズ1本で通してきましたが(って、まだ全然使いこなしているとは言えない)、思い立ってマクロレンズを買ってみました。

といっても、あまり高級な物はどうかと思い、比較的手頃な値段のSIGMA MACRO 50mm F2.8というやつにしました。お値段はアマゾンで25800円(さらにAmazonギフト券「最大10%」還元がある)。
取りあえず、オーディオ自作関係の写真用にと思ってますが、写真関係のムック本に載っている作例とかを眺めていると、身近の細々したものとか、自然界の物(花とか虫とか)とか、いろいろ撮ってみたくなりますね。GWは天気も比較的良いと聞いているので、家でオーディオばかりやってないで、カメラをつれてあちこち散歩してみようかな。まずはいっぱい撮って慣れないと。


アナログプレーヤいじり その6~ビクターTT-71のサービスマニュアル


僕が使っているビクターTT-71というターンテーブルのサービスマニュアルを求めてネットを漁っていたらServiceManuals.netというのを見つけました。

今やビクターはレコードプレーヤー分野からは完全に撤退していて、「Analog」誌の記事によれば故障しても部品がないため修理してもらえないとのこと。
となると、何かあった場合は自力で何とかするしかないわけで、参考になるものがないかとネットを漁っていたところ、見つけたのがServiceManuals.netです。検索したところTT-71を使っているQY-7というプレーヤーの英文サービスマニュアルが! お値段は約15ドルということで即座に購入。PDFなのですぐにダウンロードして印刷しました。ざっくり眺めてみましたが、いやーすばらしいっす(注意:検索するときメーカー名は”Victor”ではなく”JVC”です)。
主な内容ですが、
1.仕様
2.サービスを行う上での注意事項
3.製品の特長
4.操作方法(各部の名称と機能)
5.ブロック・ダイアグラム
6.トラブルシューティング
(1)プラッターが動かない場合(2)プラッターが高速回転する場合(3)回転が水晶発振子の周波数にロックしない場合、のそれぞれについて詳細なフローチャートがついています。特に(2)は良く耳にするトラブルなので有益かと思います。
7.調整の手順
(1)電源の電圧チェック(2)オシロスコープによるクォーツロックの調整(3)駆動回路のバランス調整(4)ブレーキ機構の調整・・・(以下はトーンアームの調整)
8.注油
 必要ないそうです(^_^;;
9.分解図とパーツリスト
 分解図は上の写真にあるやつ。サービスマニュアルっつーとこれっすかね。
10.接続ダイアグラム
 回路図と詳細なパーツリストがついています。
気になるのはICですが、
・NJM4558D-D(新日本無線)
・uPC1009C(日本電気)
・SC3043(日本プレシジョン・サーキッツ)
の3つです。NJM4558はありふれたオペアンプですね。uPC1009Cというのはネットを漁ったらドイツのパーツ屋さんにあるようです。SC3043ってのはよくわからんなー。水晶発振子の隣についてます。
 クレジットカードでの購入にはやや不安がありますが、メーカーでサポートしてもらえない機器を何とかしたいという人は一見の価値があると思います(ちなみにTT-81のサービスマニュアルもありました)。