月別アーカイブ: 2012年6月

五十肩

二週間くらい前から肩の調子がよくありません。
普通にしているとどうってことないんですが、肩を上げたり後ろの方にやったりするとずきずきと痛みます
寝ているときも、上を向いて寝ている分には問題ありませんが、横を向くと下になった方の肩が何かの拍子で痛んで目が覚めたりします。
最初は両方の肩がそんな状態だったんですが、すぐに左肩は治り、今は右だけが不調です。

これはもしや・・・と思ってましたが、仕事が立て込んでいたりでしばらく放置状態。一昨日ようやく職場近くの病院に行ってきました。
まずはレントゲン検査。骨に問題はないとのことで、飲み薬(予想通りロキソニンでした)と塗り薬を処方される。
症状名については何も言わないので、最後にこちらから、
「あの〜、これっていわゆるひとつの五十肩というやつでしょうか?」
と尋ねたところ、医者はカルテを見て、
「ふむ、○○歳ですか・・・、ま、そんなもんだ。フッ・・・」
だと。なんか微苦笑してたぞ。クーーーーッ。

ということで、薬を飲んだり塗ったりして、だいぶ具合がよくなってきました。
こんなふうにして、このブログも健康関係の話が増えていくのであろうか。年とるってやーね。


大貫妙子「カイエ」

1985年に就職で上京して間もない頃、豊島園近くのアパートに住んでいたこともあって、同じ沿線の江古田のとある床屋に通っていました。ちょうどおやじから息子へと代替わりしつつある中で息子の趣味を反映したのか、床屋にしては少しお洒落っぽくなったような店で、順番待ちするスペースに置いてあるテレビもソニーのプロフィールとかだったように記憶しています。
ある日順番を待ちながらぼーっとそのテレビ(モニターというべきかもしれん)を眺めていたら、真っ暗な画面に印象的な女声のハモりが。
なんだかとても惹きつけられて、これっていったい何だろう?と思っていたら、画面に浮かび上がった”OHNUKI TAEKO”の文字。

これが大貫妙子の音楽との出会いでした。

今思うと、中学生の時にビートルズを聞くようになってからずっと、「男性ボーカル」の「洋楽」以外はほとんど聞いていなかったんですよね。当時は黙ってても周りからいろいろ(いい意味での)雑音は入ってきたので、女性ボーカルということではケイト・ブッシュとかジョニ・ミッチェルとか矢野顕子とかはなんだかすごいなーと思ってはいたし、邦楽ということではYMO(YMOというよりもスネークマンショーというべきかもしれん)とかヒカシューとかゲルニカとか突然段ボールとかも面白いなーと思ってはいました。でも、毎日好きこのんで熱心に聞くということはあまりなかったような気がします。
そういう意味では、自分の好きな音楽として聞くようになった最初の「女性ボーカル」、最初の「邦楽」は大貫妙子だったかもしれません。

で、この「カイエ」という映像作品、当時はレーザーディスクで発売されていて、私も買いました。私自身はレーザーディスクのプレーヤーを持っていなかったのですが、80年代後半頃から部屋をシェアして住んでいた友人が持っていたので、それで見ていました。が、91年に転職で札幌にUターンした後はこの作品を見ることもできなくなってしまいました。時々思い出しては、また見てみたいなーと思ったりもしたんですけど。

その後DVDの時代になった後も、この作品が長らくカタログに載ることはなかったので、これはもう二度とお目にかかれないかなとぼんやり思ってましたが、たまたま先週末にアマゾンで検索したら2008年にDVDで発売されていたことを発見! 速攻でポチっとしてしまいました。
昨日届いたので、晩飯を食いながら部屋を暗くして鑑賞。ディスクをパソコンに入れてしばらくすると、真っ暗な画面に大貫妙子のの声が。いやー。

この作品、一部を除いてモノクロです。また、「環境ビデオ」(当時はBGVなどという言葉もあったような)として作られたということで、一つの映像をずーっと流し続けることがとても多い。で、その映像(フランス)がとても魅力的なんですよ。古くて傾いたアパートと煙突と空と月。ベンチのある砂浜。暗闇の川をすべっていく船の灯り・・・。個人的に好きなのは「夏に恋する女たち」で、夕暮れ時の街をずーっと映し続けているんですが、「朝が来る〜」のあと転調するところに合わせて街灯が灯るのがすっごーく印象的なんですよね。あと「幻惑」では、モノクロじゃないけど霧に包まれた森林が車窓を前から後ろに流れていくのをずーっと映していて、なんだか道東の朝の車窓風景ってこんな感じだったよなーと乗り鉄的な感想を抱いたり。

当時はMTV全盛期で、ビジュアル的にも音的にもけたたましいまでに刺激的なPVで世の中あふれかえってましたが、そういうものとは対極の作品として「カイエ」はひっそりと存在していたように思います。


「ガイガーカウンターミーティングふくしま」とクラウドファンディング

昨日、ツイッターを眺めていたら福島でガイガーカウンター・ミーティングをやるという話が流れてきました。
ガイガーカウンター・ミーティングというのは、公式サイトにもあるとおり、放射線測定器(特にガイガーカウンター)の機能や特徴、適切な使用方法について理解を深めることを目的に、昨年6月に東京で開催されたイベントです。公式サイトには、講演資料やイベントの様子がアップされています。とても行きたかったのですが、残念ながら別件が入っていて行けなかったんですよね。

ちなみに、私はオーディオアンプを自作する趣味があるのですが(最近はすっかりさぼってるけど)、その際に使う測定器(オシロスコープとか電子電圧計とか)について使い方などの情報を漁っているうちにわかってきたのは、どうやらその種の測定器には「校正」なるものが必要らしいということでした。校正というのは、要するにその測定器が正しい値を示すように調整するということです。日常生活で「測る」というと、定規で長さを測ったり、体重計で体重を測ったり、体温計で体温を測ったりすることをイメージする人が多いと思いますが、その際に定規や体重計や体温計が本当に正しい値を示しているかどうかを疑ったりはあまりしないと思います(体重計が目を疑うような値を示すということはあるかもしれませんが、それはたいていの場合測定器の問題というよりは本人の節制の問題ではないかと)。測定結果が明らかにおかしい場合は、体温計なら壊れていると判断して買い換えるかもしれません。体重計は何も乗っていないときの値がゼロでなかったら調整するでしょう(これも一種の校正ですよね)。でも、定期的にメーカーに調整を依頼したりはしないと思います。
ガイガーカウンターという測定器については、私はあまりよく知らないのですが、ネットなどの情報をちょろちょろと眺めてきた感じからすると、測定方法や測定器のクセのようなものについていろいろ配慮が必要な計測器のような印象があったので、測定にあたってどういうことに注意しなくてはならないかについて理解を深めるためのイベントというのは意義のあることだと思っていました。

で。くだんのツイートにあったリンク先を眺めに行ったら、そこはREADYFOR?というクラウドファンディングのサイトでした。クラウドファンディングについては全然詳しくないので説明はこちらを参照していただくとして、要するに実施費用をネットを通じて不特定多数から調達するという話です。

クラウドファンディングについては、先日紹介した映画「ハーブ&ドロシー」の続編「HERB & DOROTHY 50X50」の制作費用をKickstarterというクラウドファンディングで調達しているという記事(前編後編)を読んで、そういうものがあるということを初めて知りました。ちなみに「HERB & DOROTHY 50X50」では約8.8万ドル(目標額の158%)を調達したとのことですが、その裏には大変な苦労があったとのこと。見出しには

資金調達は筋トレ!!とにかく、本気で、全力で取り組むこと。

とか書いてあります。筋トレっすか。まぁ何百万円というお金を集めるのが楽なわけはないですよね。

いずれにせよ、ガイガーカウンター・ミーティングは良いイベントだと思うので、ささやかながら私も支援に参加しました。イベント自体にも参加したいような気もしますが、これはできるだけ多くの福島県の方に参加してほしいイベントだと思うので遠慮させていただくとして、「後日東京に帰ってきてから、録画した記録映像をUstする可能性はあります」とのことなので、こちらを楽しみにしています。


Rajma(kidney beanのカレー)

先週末に、昨日紹介したtoor dalスープとともに作ったのがRajmaというkidney beanのカレーです。kidney beanというのは金時豆と色や形がよく似た豆です。

日本では金時豆(に限らないけど)というと甘く煮付けたものがポピュラーなので、豆を見ただけでどうも甘い味を想像してしまうんですが、もちろんカレーですからスパイシーな塩味です。
レシピはThe Indian slow cookerに載っているものです。夜に材料をスロークッカーに放り込んでスイッチを入れると朝には出来ているというありがたい料理です。豆が程良く煮崩れてこってりとクリーミーな食感でとても美味しいです。ちょっと酸味が強いのが気になったけど、これはたぶん缶詰のトマトを少し入れすぎたせいだと思うので、次はレシピの指定通りに生のトマトを1個入れてみることにしようっと。

ちなみに、The indian slow cookerにはDad’s Rajmaというレシピも載っています。著者の父親が好んでいるものだそうで、通常のRajmaに比べてスパイス類が2〜4倍くらい多く入っているようです(父曰く”spice people”にとってはこのくらいが普通だとのこと)。たぶん一口食ったら口から火を噴くんじゃないかな。


toor dalのスープ(カレー)

以前に紹介した”The Indian Slow Cooker”という料理本を眺めていたら、Pigeon peaという聞いたことのない豆が目にとまりました。Pigeonというと鳩だから鳩豆? ちなみにインドではtoor dalというようです。画像をぐぐるとわかりますが、色は黄色っぽく、皮なしの状態で売られていることがほとんどです(というか、皮付きのホールの状態で売られているのは見たことがありません)。ただ、残念ながら”The Indian Slow Cooker”に載っているレシピはホールの豆を使うやつなんですよね。

よさげなレシピはないかとネットを漁ったら、こんなのが出てきたので、トライしてみました。豆は全部toor dalにしたとか(元のレシピではひよこ豆など別の豆を少しだけまぜることになっている)、グリーンチリではなくレッドチリを使ったとか、トマトは缶詰のものを使ったとか、若干仕様変更している他はレシピに忠実に作りました。

toor dalのほくほくした食感、トマトのマイルドな味、レモンジュースのほどよい酸味がいい感じで調和していてとても美味しいです。