月別アーカイブ: 2012年8月

「安斎肇 presents ハジハジ博士の小冒険 最終章」@音楽実験室 新世界を見に行ってきた

以前に紹介したガイガーカウンター・ミーティングや、そのまた以前に紹介した(はずなんだけど元記事が見当たらない・・・)ニセ科学関連のイベントで活躍されている菊池誠さん@阪大は、テルミンも演奏する方で(過去の記事を漁ったら、大人の科学テルミンで解説書いてたんですね。すっかり忘れてた)、時々円盤とかに出演しているようです。
そんな菊池さんが、西麻布の音楽実験室 新世界というライブハウスの安斎肇 presents ハジハジ博士の小冒険 最終章というイベントに出るというツイートが流れてきて、なんだかよくわからんけど面白そうなので昨日見に行ってきました。

(以下敬称略)
リンク先のフライヤ見てもいったいどういうイベントなんだかさっぱりわかりませんが、安斎肇としりあがり寿の司会というかトークで、何人かの方が演奏したりトークに絡んだりというイベントでした。
オープニングは、ピンク・フロイドのエコーズの演奏映像に合わせて、フライヤにも出演者として名を連ねている小野瀬雅生がエレキギターを演奏。なかなかサイケな陶酔感でまったりくつろいでしまいました。

次は、出演者の名前を全然覚えてないんだけど、先日タモリ倶楽部に出演されたという方で、駅の時刻表をあるやり方で音に変換して作った音楽。新宿駅、渋谷駅、奈良駅、稚内駅をやってました。新宿駅みたいに発車する電車の本数が多いと音数も多いし、稚内みたいに1日に8本しか発車しないと音も8つしか鳴らないという(笑)。最後はブロック崩しゲームでブレイクビーツを崩していくという趣向の曲で締め。
次は22歳の学生さんで先日とあるクラシックギターのコンテストで2位に入ったという方。セーラームーンなどアニソンを2曲、シベリアの現代音楽系の作曲家の曲を1曲。
休憩を挟んで、菊池誠のテルミン演奏。音階やメロディをきっちり出すというよりは、飛び道具的なトリッキーな使い方。途中から小野瀬雅生がエレキギターで絡み、またまたサイケな雰囲気たっぷり。
最後に出演者全員で「海」(海はひろいな大きいな〜)を演奏。全員でどうやって演奏するんだ?という疑問が湧くかもしれませんが、なんだか始まってなんだか演奏してなんだか終わりましたよ。

とにかくいろんな意味で脈絡のはっきりしない(けなしてるわけじゃないですよ)ゆるーいイベント。月火水とちと仕事でテンパってたので、いい感じで気分がもみほぐされたような気がします。


いつも忘れる綱島桃

東急東横線沿線の綱島のあたりで、むかし桃が作られていたという話を聞いたのはいつのことだったか・・・。

綱島の桃の解説はこちらにあります。大正から昭和にかけては日月桃という新品種を開発して一世を風靡し、綱島の桃づくりはずいぶん栄えたようですが、いまではすっかり消えてしまったとのこと。

と思っていたら、いまでも一軒だけ桃を、それも日月桃を作っているところがあることがネットを漁ってみてわかりました。綱島ピーチゴルフセンターというゴルフ練習場なんですが、もともとは桃農家だったとのことで、いまでもすこし畑を残してあって桃を作っていて、時期が来ると練習場で売っているらしい。

是非食べてみたい!と思ってから数年がたちますが、なぜか桃の時期が終わりに近づいた頃に思い出すんですよね。で、見に行ってみたらいつもこのざま。くっそー。

ということで、来年こそは忘れないようカレンダーに登録しました。来年こそは。

追記:もう少し調べたらさらに詳しい解説が見つかりました。絶滅したと思っていた日月桃がつくばの試験場に残っていて、それを分けてもらって復活させたという話を読んで、紅果園昔とうきび(クロスバンタム)を作り続ける上でいろいろ苦労している話を思い出しました。


中級品志向

20年近く前の話ですが、アップルの初代のノートパソコンはPowerbook170,140,100というラインナップでした(Macintosh Portableは別にして)。170がいちばん高くて100が一番安いモデルだったのだけど、日本ではとにかく170と100がよく売れて140はあまり売れなかったという話を雑誌か何かで目にした記憶があります。他の国は、高くなるほど販売数が少なくなっていくのが普通なので、日本の売れ方はかなり特異だというニュアンスで書かれていたような(いずれもかなり曖昧な記憶ですが・・・)。

一番安いモデルより中ぐらいのモデルの方が販売数が少ないのは別に特異ではないので、上記の二極分化傾向の特異さというのは、要するに一番高いモデルが中くらいのモデルよりよく売れるという点にあると考えることができると思います。

これが日本だけの特徴かどうかはわからないけど、たしかにそういうことがあっておかしくないよなとは思います。
「とりあえず一番高いの買っておけ〜」みたいな物の言い方ってありますよね(最近はあまりないかな)。

まぁそれはそれで別にいいんですが(私自身20年前にはPowerbook170買ったし)、私自身は最近はものをよく吟味して(当社比)、身の丈に合った、でも安物ではないちゃんと中身のある良いものを選ぶようにしたいという気持ちが強くなってます。勝手に「中級品志向」と名付けてますが。

たとえばいま弾いているガットギターは確か8万円くらいでしたが、とても弾きやすくて満足してます。音はそんなにあれこれ比べたことないけど、個人的には特に不満はなく、私にとって十分よい音が出ていると思います。トップだけ単板でサイドバックは合板という仕様も、丈夫そうな(逆に言うと必ずしも音質最優先ではない)塗装も、私の雑な性格には合っていると思うし、何より外に持ち出すときにあまり気を遣わないですむのがありがたい。
自分の腕前を考えると、これ以上良いギターは必要ないよなーと思ってます。

あと、ジャンルによっては高級品(というか高価品)の値段はプレミアがついているがゆえに高いとかブランドだから高いということがありますよね。ギターもそういうところがあるし、オーディオなんかもっとそう。衣料品とかバッグとかもは言うまでもないですよね。
そういうものを含まない、値段に見合った実質的な中身を持つものがほしいというのも、中級品志向だと思ってます。

多くの分野で二極分化傾向が進んでいるせいか、そういう中級品を選ぶのは難しくなってきているような気もしますが、今後もそんなふうに身の丈に合った良い物を選んでいきたいと思ってます。


yojikとwandaライブ@STAX FRED

yojikとwandaのライブは夏になって少しペースが落ちて、6月29日のカフェ・リエゾン以来です(いや、鈴ん小屋のライブが一回あったか。でもあれは他の予定とバッティングしていていけなかったんだよね)。今回を逃すと、次は9月の富山・金沢までないということで、新高円寺のSTAX FREDにいそいそと見に行ってきました。

トップバッターは長野からはるばる来たという上原貴之というひと。ナイロン弦のギターは音数は少ないけどテンションを交えたコードワーク。唄は全体には素朴な印象だけどメリハリあるし声も良い。スタイル的には私がやりたいと思っている方向に近いものがあるような印象だけど、なんとなく日々の暮らしの中から曲がぽろぽろ出来てそうな感じがちょっとうらやましいかも。私もこのウェブに「暮らしの音楽」とか名付けてるけど、曲を作るのは産みの苦しみだったりするんで・・・。

二番手はyojikとwanda。yojikさんはむちゃくちゃ声がよく出ている。声の出具合という意味では史上最高かもしれん。ただその分、音量を抑えたところの細かい動きが少しやりづらそうな感じがちょっとしたかも(もちろんあくまで聞き手の主観だけど)。あと「百合の花」がようやくどの曲かわかった。ちょっとせつなくなる良い曲。

トリは山田庵巳。冒頭の日本の昔話から笑いとともになんだかよくわからんまま引き込まれるいつもの世界。アンコールにやったカバーがなんだかとてもよかった。

ライブ終了後は飲み食いしつつのんびり談笑。なんだけど、今日(月曜日)の仕事のことが微妙に頭の片隅に引っかかっていて、今ひとつリラックスしきれず。日曜日のライブの宿命だけど(いや仕事が気になるのは私の問題であってライブのせいではない)、でもライブがなかったらもっとどんよりしてたはずだから、やっぱり来て良かったんであろうと。


8月26日(日)19時からカフェ・ムリウイ@祖師谷大蔵でライブやります!

いやーなんか暑い日が続きますね。8月なんだから当たり前だけど、北海道生まれの私にはこたえます。もう関東に通算で20年以上住んでいるはずなんですが、いまだに夏は苦手です。

というわけで、今週ブログ書きがさぼりがちであることのいいわけをかましておいて、ライブの告知です。
3/22に引き続き、祖師谷大蔵のカフェ・ムリウイで「日本語ボサノバの夜」と題してのライブです(案内はイベントのページをご覧ください)。メンバーも3/22と同じです。

東輝美さんは改めて紹介するまでもないくらいボサノヴァを中心とするギター弾き語りで大活躍されている方ですが、日本語で演るのは割と珍しいのかな? いずれにしても前回3/22に目の当たりにした演奏はすごいインパクトがありました。必見です。

いつもご一緒させていただいているOTTさん@ボサノヴァ日本語化計画は、ボサノヴァを中心とするブラジルの音楽の歌詞を日本語に訳して歌っています。ブログによれば、「寝ながらケツを掻いているようでひじょうにいい」と評されたこともあるそうですが、一方でオリジナル曲も含め、言葉の感覚はとても繊細で鋭いものがあるなぁといつも思います。

私は、「いつか住んでいた家」に入っているオリジナル曲にカバーもちょろっと交えてやろうと思います。新曲作りたいけど、暑さで萎えている現状を思うと、ちときついかもしれん。

冒頭「夏が苦手」と書いたけど、ムリウイの空間では夏の自然な暑さを感じながら気持ちよく過ごせそうな気がします。美味いハンバーガーとビールでのんびり過ごすのがとても楽しみです。いやもちろんライブはちゃんとやりますけど。やるってば。
ちなみに、ムリウイでやるのは3回目ですが、休日にやるのは初めてです。お住まいや勤務先の関係などで平日に祖師ヶ谷大蔵までくるのは難しい人にも、ぜひぜひ遠足気分でお越しいただければと思います。

日時:8/26(日)19:00~
場所:カフェ・ムリウイ(小田急線祖師ヶ谷大蔵駅から徒歩5分。地図はこちら
出演:東輝美(歌、ギター) OTT (歌、ギター) heli (歌、ギター)
Music Charge:投げ銭