月別アーカイブ: 2013年5月

右手がしびれる

一週間くらい前から右手がしびれています。
主にしびれているのは人差し指ですが、しびれが強いと親指や中指や肘の外側の筋肉にもしびれを感じます。
ネットを漁ってみましたが、原因は手か首ですね(たぶんまだ糖尿病ではないと思う)。
いずれにしても、症状が出てからは楽器の練習は控えていました。

ということで、昨日病院に行ってきました。
首だったら嫌だなと思ってましたが、レントゲンを撮って見た結果、残念ながら原因は首らしい。うーむ。
とはいえ、それほど重症というわけでもなく、椎間板がやや薄くなっていたり、骨にややトゲが出ていたりという、老化による変形が出ていて、それが影響しているのではないかということ。
この程度であれば、たいていの場合は時間が経てば治るらしいのですが、その「時間」というのは週単位ではなく、最低でも月単位、場合によっては年単位という、ちと気の長い話のようです。
ということで、しびれを軽減する薬(ビタミンB12)を処方してもらい、一ヶ月後に経過を見ることになりました。
まぁ、痛みがあるとか力が入らないとかいうことではないので、生活には特に支障はなさそうです。

ということで、昨晩は久々にギターやピアノを弾きました。
特にバレーとかでは人差し指がぴりぴりするのが少し気になりますが、特に問題なく弾けるので、あまり気にしないことにします。

※握力を測ったら両手とも40キロしかなくてショック。やはり着々と老化は進んでいるようです。

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finalventさんの「村上春樹の読み方『風の歌を聴け』」を読んでみた。

cakesという、いろんな書き手の文章を週150円で読ませるサイトがあって、日頃よく読んでいるブログや雑誌などの書き手が何人も寄稿しているようなので、興味を持って入会(というのかな)してみました。それまで知らなかった面白い書き手に出会ったりして、なかなか楽しんでいます。

以前に何度か紹介した極東ブログのfinalventさんも「新しい「古典」を読む」という連載を持っていて、最近、村上春樹の「風の歌を聴け」を取り上げたというので、興味を持って読んでみました。
明日まで無料公開しているということなので、興味のある方はお早めにどうぞ。

ちなみに、「風の歌を聴け」は大学の時に読んで以来すっかりご無沙汰だったので、「ああ、そんな話だっけ」と少しずつ思い出しながら読みました。
謎解きにより全体の構造・脈絡を明らかにするというアプローチなのですが、その手際は鮮やかで、ああそういうことだったのかと目から鱗が落ちるような思いをすることもたびたびでした。

なんですが。

冒頭でfinalventさんは、「彼の文学に対するある種の誤読の傾向」という言い方をしています。
でも、「風の歌を聴け」って、全体の構造・脈絡を明らかにするよう読者に謎解きを促す作品なんでしょうか。

たとえば、年表(もっと短い期間なので月表とか日表とか言ったほうが適切かもしれないけど)でも作って、個別のエピソードをはめ込んでみたら、finalventさんほど緻密ではないにせよ、それに近い全体の脈絡は見えてきたかもしれません。が、そんなことをやる人はたぶん(ほとんど)誰もいなかった。

むしろ、あまり脈絡のないもろもろのエピソードをコラージュし、全体としてそれらしい時代風俗的な雰囲気を醸し出している作品、というふうに受け止められたように記憶しています。
コラージュなんだから、個々の要素の論理的・因果的な関係を追求するのはダサいという感覚もあったかと思います。

もうひとつ、これらのエピソードに包まれた(偽装された)この作品の本当の主題は恋人の自殺であるとfinalventさんは言います。
恋人の自殺って、ごく具体的・現実的に考えたら、かなり無残な体験なのではないかと想像しますが(経験があるわけではないので、本当のところはよくわからないけど)、一方で、具体的・現実的に考えることをしなければ、たやすく甘美な妄想・空想・ファンタジーのようなものになってしまうネタでもあるかと思います。村上春樹の小説についてよく「喪失感」というキーワードで語られていたような記憶がありますが、そこからもある種の心地よい甘美さのようなものがにじみ出ていると感じることがよくありました。

この二つを合体すると、
「甘美なファンタジーとしての(恋人の)死にオチを、時代風俗的なコラージュでくるんだ作品」みたいなことになり、なんか、ひどいくさし方をしてしまっているような気がしますが、でもそんなふうに受け止められたことが、初期の村上春樹作品が広く読まれた理由の一つでもあるんじゃないかなという気もします。

村上春樹本人はそういうつもりはなかったのかもしれないけど、結果としてそういう受け止め方をされてしまったので、こりゃまずいと思ってもう少しストレートな描き方をしたのがノルウェイの森だったのだけど、やっぱり受けたのは直子の自殺という甘美な喪失感の世界だったのでは・・・などと、それこそ妄想してしまったりしてしまいました。ふと。

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リヒテルの平均律

昨日のyojikとwandaのレコ発ライブで、開始前にステージの前にスクリーンを下ろしてロシア(たぶん)のアニメをやっていました。
アニメ自体もとても印象的だったのだけど、後ろでかかっていた音楽(の一つ)が、よりによってリヒテルの弾くバッハの平均律第1集の第8番変ホ短調。
※↓の32分42秒くらいから始まります。でも、せっかくなら最初のハ長調から聞いてほしいような気も。

ジャンル問わず、子供の頃から一番よく聞いたレコードはたぶんこれだと思います。
もっとも、それこそレコードがすり切れるほど聞いたのは第1番ハ長調から第8番変ホ短調までが入った一枚だけなんですが。たしか、親が最初にその一枚を買ってきて、あとから他のも入った全集を買ったんじゃなかったかな。でも結局二枚目以降はあまり聞いていないんですよね。

実は、父の葬儀のときにもこれをかけたんですよね。無宗教の葬儀でプログラムは葬儀屋や親戚の協力を得ながら決めたのですが、音楽も自分で選びました。
でも、葬儀の最中に聞いていて、特に第8番変ホ短調にさしかかったところで、ちょっと失敗したかなと思いました。いささか感情を強く揺さぶりすぎるので・・・。
そんなレコードです。

快活だったり激しかったりしつつも基本的には静謐な演奏、聞いたことのないような残響豊かなピアノの音。
一生の宝です。

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yojikとwanda アルバム「Hey! Sa!」発売記念LIVE@下北沢440

というわけで雨のなか行ってきました。

今までにない大きさのハコで、お客さんの数も間違いなく今までで一番多い。
でも、演奏はそれ以上に素晴らしかったです。細かいことをあれこれ言う気にならないくらい、今までのライブとはちょっと次元が違うというか、ステージがどーんと上がったというか。
はじけるところははじけながらも冷静にしっかり唄いきったyojikさん。汗水垂らしながら狂気と愛嬌に満ちたギターを弾きまくったwandaくん。
大げさな言い方かもしれないけど、彼らにとって時代を画するライブになったのではないかという予感がします。

先攻のザ・なつやすみバンドも良かったです。数年前、モナレコードに出演した4組のうちの2組だった彼らが、めぐりめぐってこういう感じで仲良く同じステージに上がるのを見ることができるのは、なんとも喜ばしいことで、ステージからも幸福なオーラのようなものが伝わって来たように感じました。
そして、そういう場に居合わせることのできた私も幸福者だったことだよな、と。

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