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「自然には、かなわない」がFMでオンエアされる。

さてさて、少しさぼっているうちにネタがたんまり溜まってしまいました(そのうちの多くは旅ネタだけど)。少しずつ蔵出ししていきたいと思います。

まず、10/11にα-Station(FM京都)Imaginary Lineという番組で、「青空のかたち」のラスト曲「自然には、かなわない」がオンエアされました。
Imaginary Lineは音楽ライターの岡村詩野さんがDJをやっている番組で、古今東西メジャーインディーズ問わず、いろいろな音楽がかかります。となると、通常の音楽番組よりはるかにインディーズの比率が高くなるわけで、最近好んで聞くようになった日本のインディーズもよくかかります。
Facebookページもあって、放送後にオンエアリストが載るのですが、見るとわかるとおり、かかる曲数はそれほど多くありません。その分、一曲一曲じっくり時間をかけて解説し、音楽もワンコーラスだけとかじゃなくて、ほとんど丸まんまに近いくらいかけてくれます。私自身は、あまりいっぺんにたくさんの曲を聴いても情報処理能力が追いつかず脳がオーバーフローするので、こういう「良いものを選んでじっくり」というスタイルは自分には合ってるんですよね。かかる曲も好みのものが多いので、ラジコプレミアムという地方のラジオを聞くことができるサービスを使って、ちょくちょく聞いてます。

で、この番組には「WELCOME TO IMAGINARY LINE」というコーナーがあります。「まだ知られていないけれど、もっとたくさんの方に聴いて欲しい音楽・作品を、積極的に発掘し、みなさんに聴いてもらいたい」という主旨で音源を募集しているとのこと。
なるほどと思って、8月か9月に「青空のかたち」のCDを送ってみたのでした。

とはいえ、かかる曲は良い曲揃いで、しかも曲数もそれほどたくさんかかるわけではないということで、まあなかなか難しいだろうなと思っていました。が。

10/11の放送後記を見たら、なんだか見たことのあるジャケットが。
ええーーー!!オンエアされたのかーーーー!!!
いや実は、この日はばたばたしていて聞きそびれてしまったんですよね。
もう痛恨の極みという感じでがっくりしていたら、某所から救いの手がやってきて聞くことが出来ました。救いの手をさしのべてくれた方には本当に感謝のことばもありません。

当日のオンエアリストはこちら。この曲の並びのなかに自分の曲が入っているのって、かなり名誉というかいい感じじゃないでしょうか?
しかも、かかったのは「自然には、かなわない」。タイトルナンバーでもない、アルバムのラストの曲です。「ああ、ちゃんと聞いてくれたんだな」という感じがしているのは思い込みではないと信じたい。
さらに、番組では岡村さんから身に余るありがたいコメントをたくさんいただきました。確かにバカラックは意識の中にはあったけど、放送で具体的にバカラックの名前が出ると顔から火が出ます。

「青空のかたち」をリリースして3ヶ月たち、何となく燃え尽き気味でしたが、そんなこと言っている場合ではない!
これを励みに、これからもがんばって音楽やっていかなくては!と強く思ったのでした。
岡村さんをはじめスタッフの皆さんには本当に感謝しています。

ちなみに、番組でかかったり名前が出たりした知らないアーティストが気になってます。
マック・デマルコとか。リヴォン・ヘルムの娘やイアン・デューリーの息子が音楽活動しているというのも初耳。アラバマ・シェイクは昨日アマゾンに注文しちゃいました。金沢もっきりやで一度ライブを見ただけの柴田聡子さんとか、yojikとwandaのライブでなんどか見たイトケンさん(去年の池の上ボブテイルのライブはとても良かった!)とかの作品も興味深く聞きました。
ということで、これからもImaginary Lineはちょくちょく聞くつもり。


飛翔二態

昨日の夕方、だらだらとネットを眺めていて目にとまった記事。

米国人冒険家、ウイングスーツジャンプで地面に激突し死亡

ウイングスーツジャンプなるものは聞いたことがなかったのだけど、記事にはモモンガみたいな格好で空を飛んでいる写真が。こんなもんで空を飛べるのか? ほとんど生身同然じゃん。

で、YouTubeをウイングスーツとかwingsuitで検索したら、いやーいっぱい動画あるわ。一千万以上のアクセスを集めてるものもあるし。結構有名なのかな。
いろんな点でとんでもないけど、スピードがまた無茶苦茶速い。ウィキペディアを見たら、「最高水平速度世界記録363km/h」とか書いてある。あんなほとんど生身の格好でこのスピード。すげー。しかもその記録を出したのは日本人なのか。
さらなるスリルを求めて、むちゃくちゃリスキーなことをやっている映像もあります。狭い岩の隙間をくぐり抜けたりリオデジャネイロのビルとビルの間を通り抜けたり。ひとつ間違えたら大惨事だよな。いやはや

あれこれ動画を見ていたら疲れてきたので、晩飯を食いに出ることに。
途中、本屋に寄り道して、つげ義春の「無能の人」を購入。週末に布団の中でつげ義春の漫画本を読んでいて、ふと「無能の人」をまだ読んでいないことを思い出して、ちょっと買って読んでみようと思ったので。

大戸屋でほっけ炭火焼き定食をつつきながら「無能の人」を読む。当然面白い。「面白い」という表現が適切かといわれると疑問ではあるけれど面白い。

その後、タリーズコーヒーに場所を移して読書継続。
そうしたら、「第三話 鳥師」の終わり頃に出てくる空を飛ぶ鳥師のシーンが、さっき見たウイングスーツで空を飛ぶ写真とそっくりで驚愕。なんという偶然。あまりにも世界が違いすぎるようでいて、何か相通じるものもあるようで、なんだか頭が混線。

ウイングスーツって、たぶんお金と暇がないとできないですよね。
ウィキペディアには「初めてのウイングスーツの使用には、ライセンスを持つ現役のスカイダイバーで500回以上の通常スカイダイビング経験、または最低200回以上の通常スカイダイビング経験とインストラクターの指導が必要である。」とか書いてあるし。
一方、「無能の人」に登場する人は、とりあえず暇はあるかもしれないけど、お金はない。絶対的にない。

共通する点ってなんだろ。やっぱり「死」かな。
そもそもウイングスーツを知るきっかけにはったのは、冒険家の事故死のニュースだし。ウィキペディアによれば毎年20人あまりが命を落としているそうだし。
多摩川の水門から飛んだ鳥師も死んでしまう。

それでも(いや、それだからこそ、なのかもしれないけど)、だからといってウイングスーツジャンプを止めるひとは(あまり)いないような気がするし、鳥屋は「おらも連れて行ってくれえ」と叫び、主人公の石屋は夜な夜な水門に立って飛ぼうとするようなそぶりを見せて息子に呼び止められる。

なんなんだろうな。

さて、仕事だ。


Police live in Japan 1981

先日、実家を片付けていたら、ずっと探していて見つからなかったお宝のカセットテープが出てきました。
ポリスの1981年の来日公演。NHK FMでオンエアされたものを自宅で録音したものです(当時はラジオを録音することを「エアチェック」とか言っていたけど今は通じまい)。
いやーずっと聞きたかったんだよねーと思いつつ、家にある古いラジカセで再生しようとしたらテープが回らない。
ん?と思って、もう一つのこれまた古いラジカセで試してみてもやはり同じ。
他のテープでもだめだったので、これはラジカセが両方とも壊れたと考えるしかありません。
以前、再生できなくなったビデオデッキをばらしてみたら、モーターの回転を伝えるゴムベルトが風化・脱落していたことがありましたが、たぶん同じ症状なのでしょう。

せっかくお宝が見つかったのに・・・と落胆しましたが、ふと「これってYouTubeに上がってたりしないかな?」と思って探しに行ったら・・・。
ありましたよ!やはり!YouTubeすげー!

■音だけ版。時間がちょうど1時間なんで、たぶんNHK FMのプログラムをまるごと収録したものでしょう。音質がもう一つですが、十分楽しめます。
攻めるときは攻め、引くときはすっと引く緩急自在のアンディ・サマーズのギターと、緩急なぞ知ったことかとばかりにひたすら手数多く叩きまくるスチュワート・コープランドのドラム(Bring on the night(17分55秒頃〜。特にイントロ)とかで両者のコントラストが特に面白い)。もちろんスティングのヴォーカルもいいんですが、ギターとドラムがすごすぎ。
全編全てが聞き所ですが、個人的にはDeathwish(9分頃〜)からFall out(12分50秒頃〜。イントロもソロもギター最高!アンディ・サマーズすげー!)の流れには血が沸騰しそうになります。一方でShadows in the rain(33分頃〜)のギターの幽玄な雰囲気もすごい。ふっつりと終わってしまう感じも良い。

■なんと映像つき。ただ、ダイジェストなのでDeathwishもFall outも入っていません。残念。でもアップライトベースを弾きながら唄うスティングはかっこいい。

実は、このライブ聞くまでは、そんなにポリスって熱心に聞いていなかったんですよね。2枚目、3枚目をレコード屋で試聴したり、友人から借りて聞いたりした程度。それが、これを聞いて一気にファンになり、改めてオリジナルアルバムを聞き返してみたんですが、ライブに比べてテンポがずいぶん遅く(というかライブが速すぎるんでしょうが・・・)、なんだか高速道路を降りて一般道を走り始めたときのような気分になってしまい、結局自分の中では3枚目までのポリスというとこのライブということになってしまっています。