なんだか番外編っぽいけど、呑み食い関係の情報をまとめて、旅行記の締めくくりとします。
ちなみに今回は写真は全くありません。
■かねや(出雲大社)
出雲大社では午後1時から定時ガイドに参加するので、昼飯は必然的に出雲大社付近で、ということになります。
出雲に来たら出雲そばでしょう!と思いつつ、メジャーな観光地ということもあって、呑み食いにはあまり多くは期待しないでおこうと思いながら食べログを検索。結果を見ると、上位はそんなに点数に差がないので、混んでいたり並んでいたりしている店は避けようという方針で、そば屋がありそうな方角に歩いて行きました。が、道は地図で見た印象と異なり、なんだか全然賑わっていない。本当にこの道なんだろうかと不安になりなががら歩いていたら、そのうち店が見えてきて一安心。あとで気づいたけど、この道の地味な雰囲気は、たぶん昔ながらの景観を保つために、けばい看板や広告を出すのを規制しているということなんじゃないかな。
結局行ったのは「かねや」という店。外に並んではいなかったけど、常に8割方の席がうまっているという程良い混み具合。注文したのは割子そば750円。赤くて丸い器が3段。もっと高い三色割子というやつはいろいろ具が入っているけど、私が頼んだやつは薬味がのっているだけのシンプルなもの。でも、そばもつゆもなかなか美味しかった。一段食べたら、その中のつゆを2段目にかけるという食べ方はあとから知りました。あと、釜揚げというのも出雲独特なスタイルだということも。もっとちゃんと予習すれば良かった。
■湯乃上館(湯村温泉)
2日目に泊まった湯村温泉の宿ですが、離れのいろり端で食べた晩飯がとても美味しかった! ひらめの昆布〆に始まって、いろりで焼いてくれる鮎や油揚げ(奥出雲の大豆で作ったものだとのこと。外側がぱりっとしていて素晴らしい)などなど。温泉で炊いた仁多米がまた美味い。
■庭園茶寮 みな美(松江)
9月に一月と六月という境港の雑貨屋さんで個展を行った友人のアトリエか猫さんから、松江の観光情報をいろいろいただいてました。おかげさまでレイクラインとか堀川遊覧船とか情報を存分に役立てたのだけど、中でも大当たりだったのが庭園茶寮 みな美という老舗旅館が経営するお店。もう入口からして上品な和の世界なのだけど、かといって私のようなバックパックを背負ったカジュアルな旅行者が入ってもそんなに違和感があるわけでもありません(と信じたい)。お客さんは品の良い中高年の方がメインのようだけど、昼ご飯を食べに来た普段着の若者の客もちょぼちょぼとはいる。
いただいたのは名物の鯛めし。どういうものかはお店のリンク先を見てください。ちなみに最初からこういうふうに具材がごはんの上にのっているわけではなく、自分でのせて出汁をかけるんですが。広い窓から庭とその向こうの宍道湖(というかそこから流れ出る大橋川)を眺めながらのんびりと昼食をいただくのはなかなか優雅な気分。
■東風(こち)(松江)
こちらもか猫さんに教えてもらった店。JR松江駅から10分くらい歩いたところにあります。松江城方面とは反対の方向なので、観光っぽい雰囲気のある界隈ではありませんが、こういう地元っぽい感じがかえって良かったりして。
ちょっと寒かったので、出雲の天穏というお酒を熱燗で一杯やりながら、暖かい蕎麦をいただきました。なんだか深まる秋を感じてしみじみしてしまったり。
■彩雲堂(松江)
JR駅ビルの中でお土産を物色した際に、若草というひときわ鮮やかな緑色の和菓子が目に留まりました。解説を見ると、なにやら由緒正しいものらしい。ということで、柚子じょうようというまんじゅうとともに購入。あとでネットで調べたら、若草は江戸時代の松平治郷(不昧)という茶道をたしなむ粋人の藩主が好んだ和菓子を復活させたものだとのこと。