月別アーカイブ: 2017年1月

豚星。

自宅の最寄り駅のラーメンを食べログで検索すると、ランキングのトップに出てくる豚星。という店が気になっていました。
ただ、駅からそこそこ離れていて、それも自宅からは遠ざかる方角なんですよね。
というわけで、なかなか足を運ぶのが億劫だったんですが、先週の日曜日に行ってみようと決意。
ろくに場所も確認せずに、だいたいこの辺だろうと思って出かけたんですが、どうも見つからない。
ずんずん歩いていたら新幹線が見えてきた。さすがにこんなに遠いはずはない。
結局見つからずに帰ってきました。
改めて確認したら、場所に対する認識は決して間違っていませんでした。ただ、日曜日は定休日だった・・・。
それでも店の場所くらいはわかってもよさそうなもんだと思いましたが、食べログ情報を見ると看板とか全然なくて目立たないらしい。
うーむ。

というわけで、昨日の夜に行ってきました。7時半くらいだったかな。
やっぱり全然目立たなかったけど、ここだという建物の中をのぞき込むと、奥に細長いカウンターの店があって、後ろに人がいっぱい並んでる。ここだ!
食券を買って列に並んでいると、そのうち店の人から声がかかるので、食券を渡して席につく、という流れだとネットに書いてあったので、それに従ってまずは食券。小ラーメン豚入りという名前だったかな。食べログ等の写真を見ればわかりますが、小でも無茶苦茶ボリューム多そう。どの写真を見ても、見ただけでおなかいっぱいという感じ。店の中には若い男性しかいないのはそのせいなのか。まるで女性とか年寄りは端からこの世に存在しないかのような空気が漂っておる。ある意味、新丸子の三ちゃん食堂よりも女性には敷居が高い店ではないか・・・などと思っていたら、しばらくして若い女性客が来店。ほえ? その後も女性客数名が来店。どうやら私の思い違いだったようで。
入店から40分後くらいにようやくありつける。それにしても寒い。入口に近い席ということもあるけど、足下が冷たくてなかなかしんどい。照明もなんだか薄暗い。そして店を漂うなんとなくストイックな空気。並んでいるお客さんを的確に捌くためにはきちんとした秩序が必要であろうし、あのラーメンを目の前にしたら黙々と格闘するしかないということでもあろうし、いずれにしてもちょっと独特の緊張感が漂う店という印象。堅苦しかったりうるさかったりということではないんで、決して心地悪い緊張感というわけではないのだけど。昔々札幌の狸小路にあった富公がこんな感じだったような記憶が。カウンターの後ろに客が並んでいるのも同じだったし。
ラーメンが出てくる直前にトッピングを尋ねられるので、他の客の様子をうかがいながら野菜と油を頼む。すぐに出てきたのは、ネットで見た野菜が山盛りの丼。まず野菜を或る程度食べないと、その下に眠っている肉や麺やスープにアクセスできない。横着すると野菜が崩落して周辺のカウンターに大惨事が発生する恐れもある。まずは野菜の上の方を少し刈り込んで、或る程度ボリュームが減ったところで、野菜の周辺を崩してスープに落としながら食べ進む。なんとなく地球温暖化の影響で南極の氷が崩落して海に沈んでいく様子を彷彿とさせる。
しばらくしてまず肉にアクセス。この肉のボリュームもすごい。厚切りのブツが大量に入っている。肝心の味だけど、煮具合も味付けも非常に良い。あまりトロトロなのは好きじゃないのだけど、ここのは柔らかいながらちゃんと歯ごたえもある。味付けもちょうど良く、何よりも豚臭さのようなものが全然ない。
麺は柔らかい。なんとなく美味い餃子の皮を彷彿とさせるようなもっちりとした食感。いかにも小麦粉を水でこねてゆでた食い物という感じ。ある意味、札幌の西山の麺とかとは正反対の価値観だと思うけど、これはこれでとても美味しいと思う。

というわけで満足度は高かったのだけど、このボリュームは高齢者の消化器にはなかなか負荷が高い。自宅まで15分歩いて帰ったけど、ちと苦しかった。たぶん腰が曲がっていたことと思う。
でもまた行こう。ツイッターでまめに情報発信しているようなのでチェックして、次は限定品を試してみたい。

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後期高齢者の音楽

去年の11月から2ヶ月もさぼってしまい、なんと今年最初の投稿ということになってしまいました。
というわけで、本年もよろしくお願いします。

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2003年にジョアン・ジルベルトが72歳で初来日して以来、2004年(73歳)、2006年(75歳)と比較的コンスタントに来日を続け、元気だなーと思っていたんですが、2008年(77歳)の来日公演は体調不良で中止。
そのときから何となく、
「見たいアーティストは後期高齢者になるまでに見ておこう」
と思うようになりました。

それにしても去年は多くのミュージシャンが亡くなった年でした。
まあ、60年代後半から70年代前半のロック興隆期に活躍した世代が70歳くらいになったわけで、亡くなる人が増えるのは確率的に仕方のないことではあります。
(でも、なんだかそれにつられるようにして(違)、プリンスとかジョージ・マイケルまで亡くなってしまうのはいかがなものかと思えて仕方がありませんが)。
一方、もっと上の世代で亡くなった人もいます。例えばレナード・コーエン(享年82歳)とか。

レナード・コーエンという人については、それほど熱心に聞いてきたわけではありません。ファーストアルバムとベストアルバムを持っているくらい。
でも、遺作となった「You want it darker」がなんだか気になって、買ってみました。静謐で哀愁をただよわせた演奏をバックに、超低音ヴォイスでつぶやくような唄。たぶん自分の死と向き合う内容なんだろうなと思わせる音楽。まだ歌詞は読んでいませんが、あとでゆっくり時間をかけて読んでみたい。

そういえば去年は、何人かの後期高齢者が新作を出した年だとも言えるかもしれません。
たとえばシャーリー・コリンズ(82歳)が37年ぶりの新作「Lodestar」をリリース。こちらも聞いてみましたが、昔に比べて声の音域が1オクターブくらい下がってました。でも、それほど気にならずこういうもんだと思って聞くことができたのは、トラッドというジャンルのせいなのか木訥とした歌い方のせいなのか。

ウィズ・ジョーンズ(78歳)も昨年、ラルフ・マクテル(73歳)と組んで「About time」というアルバムを出しました。
そのことに気づいたのはごく最近で、慌てて買って聞いてみましたが、ギターもバリバリ弾いているし、優しげな声も相変わらずで嬉しい限り。

そして、今年後期高齢者になるデヴィッド・クロスビー(75歳)の最新作「Lighthouse」。CSNの来日公演でも信じられないくらい凄い声で観客を圧倒していましたが、この作品もすごいです(昨日届いたばかりなので、まだ朝の通勤電車で一度聞いただけですが)。リードヴォーカル、コーラス、オルタネートチューニングのギター、どれも瑞々しい。しばらくヘヴィ・ローテーションになりそう。

物理的に肉体を遠距離移動させることが年齢と共に確実に厳しくなっていくことは確かなので、コンサートは見られるうちに見ておいた方がいいとは依然として思うけど、レコーディングについては後期高齢者になっても期待しながら待ち続けたいと思うようになった次第です。

   

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