Blossom Dearie “Blossom Dearie “

何度か紹介している村上春樹のヨーロッパ旅行記「遠い太鼓」に、ロンドンでブロッサム・ディアリーのライブを見に行った話が出てきます。
ブロッサム・ディアリーという人のことは全然知らなかったのだけど、
・ジャズの人らしいこと
・「懐かしい」と書いてあるので、少し昔の世代の人らしいこと
・ピアノを弾いて唄う人らしいこと
・オリジナル曲を作る人らしいこと
といったことがわかりました。あと、たしか「酸いも甘いもしっかりかみわけた大人の音楽(最近そんな大人が少なくなった)」みたいなことが書いてあったような。村上春樹って、このあたりのクサい感じが時々にょろっと顔を出すところが困ったもんだと思いますが、何はともあれ何となくブロッサム・ディアリーという名前は記憶の片隅に残り続け、最近ふとしたきっかけで本人の名前を冠したアルバムをアマゾンでポチっとすることになったのでした。
残念ながら本人の自作はボーナストラックとして入っているBlossom’s Blues一曲だけですが、1956年の作品らしくいかにも50年代のジャズという感じ。唄は、節回しはジャズっぽいけど(しゃくったりポルタメントしたり)やりすぎでなく、ビブラートもほとんどないという、割とあっさりとした感じで、私の好きなタイプ。どうも節回しごりごり、ビブラート過多ないわゆるジャズボーカルってあまり好きじゃないんですよね。
次はオリジナル曲が入っているアルバムを聴いてみたいです。


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