ビーチ・ボーイズ来日公演に行ってきた

というわけで幕張まで行ってきました。メジャーデビュー50周年ってのもすごいけど、何はともあれ存命の関係者が一堂に会したのはめでたいことではあります。

会場に着いたのは午後4時過ぎだったけど、なんだか割と涼しい感じがしました。やはり海の近くだからかな。まぁわれわれのいた一塁側は日陰だったせいもあるかも。三塁側は思いっきり西日が当たっていたからきつかったかも。それにしても客が少ない。こんなんで大丈夫なんだろうか。

そうこうするうちに、トップバッターの星野源という人が登場。全然知らなかったのだけど、フルアコ弾き語りをベースにした演奏は、なんか下北沢のライブハウスとかでなじみのあるタイプの音楽という印象。なかなかなごめてよかったです。

二番目はアメリカ。一緒に行った友人はアメリカが目当てで、帰りのグッズ売り場でもビーチ・ボーイズには目もくれず一種類だけあったアメリカのTシャツを買ってた。マニアやのぉ。演奏はとても充実していて、後半は思いっきり盛り上がってました。ステージ後ろに映し出される映像はベトナム戦争とか1970年頃のものが多くて、アメリカというバンドが活躍した時代を改めて感じさせます。

で、ビーチ・ボーイズ。7時頃に登場し、9時ちょっと前まで演奏。特に最初の方は初期のサーフィン/ホットロッド系の曲をメドレーで立て続けにぶちかましたこともあって、報道によれば33曲もやったらしい。いやーおなかいっぱいでした。

とりとめなく感想を書くと、
○ビーチ・ボーイズの全盛期にもブライアンはライブツアーに出なくなってしまったので、リード・ボーカルがレコードとライブで違うのは全然珍しいことではなかったのだけど、でも今回のライブではリード・ボーカルの「記名性」のようなものを強く感じました。初期のサーフィン/ホットロッドな曲はマイク・ラブの鼻に掛かった声で、コットン・フィールズやヘルプ・ミー・ロンダはアルの溌剌とした声で唄われて初めて「そうそう、これこれ」という納得感というかしっくりくる感じになるんだな、と。で、この二人の唄がかなり良かった(特にアルの唄は若々しく生き生きしてた)。
○逆に、コーラスのすばらしい出来は、かなりツアーメンバー(ジェフリー・フォスケットがいるとは聞いてたけど、後ろの方でキーボードを弾きながら唄っているのはダリアン・サハナジャみたいだったし、他にもブライアンのバンドのメンバーがいたのかな)のサポートによるところが大きかったんだろうなと思うけど、でも全然それでOKだと思った。。
○一方で、ブライアンは左端でピアノの前に座って固まってました。33年前に江ノ島に来たときもこんな感じだったのかな。唄はちゃんと唄ってたようだけど、表情は凍り付いたように全く変わらず。他のメンバーの生き生きと演奏し唄っている姿とのコントラストがあまりにも大きく、うーむという感じ。しきりに顔をぬぐってたので、暑くてぐったりしていただけなのかもしれないけど。

というわけで、幕張の涼しい夜風(本当に涼しい!)の中、大いに満足して帰路につきました。でも幕張は遠い・・・。

(追記)客の入りですが、ビーチ・ボーイズが始まる頃には満杯状態になってました(たぶん)。平日なので仕事帰りに来た人もたくさんいるのかな。でもアメリカも星野源もよかったので、なんかもったいないような。そういえばライブハウスの対バンライブとかでも、出演者が交代するごとに客が総入れ替え状態になってることがあるけど、あれと一緒なのかな。お目当て以外には興味がないというか。いや私がせっかくだから全部見たいと思うのは単に貧乏性なだけかもしれないけど。


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