ビーフ ライブ@ヴィオロンに行ってきた

昔々、NEXTMUSICというインディーズの音楽配信サイトがありました。単に配信するだけじゃなくて、スタッフによるリコメンドをつけたり、NEXTMUSIC awardというコンテストをやったり、意欲的に才能を発掘しようとしているサイトでしたが、そこで活躍していた人の一人にビーフさんという人がいました。って、そこら辺の話ってブログに書いていなかったっけと検索してみたらいくつか出てきた。結構ちゃんと記録してるじゃん>ヲレ

ビーフさんの音楽を一言で形容するのは難しいです(なんて言えるほど聞き込んでいるとは言えないけど)。とても機知に富んでいることは間違いないのだけど(「ハチの飼育」なんてタイトルは機知に富んでいなかったら出てこないと思う)、ストレートで素朴な味わいもあるし、でもその素朴さの対象はダイソーの105円の蛍光カラーの髪留めだったり(郊外ロードサイドのナショナルチェーン的な要素はしばしば登場する)。音もビートルズ直系のフォークロックから実験的なものまで(ビートルズだって実験的だったわけだけど)非常に幅が広いんですよね。

そんなビーフさんのライブを見るのは今回が二回目。なんだけど、前回の記憶が日時も場所も激しく朦朧としていたので検索したところ、これまたちゃんと記録が!2005年9月11日に吉祥寺Bar Dropというイベントスペースで催された宅録の夕べというライブでした。今から7年前か・・・。とはいえ、このときはビーフさん自身はギターでゲスト参加ということだったようなので、メインアクト、それもワンマンでのライブを見るのは今回が初めてということになりますね。
またビーフさんは、最近はSoundCloudに精力的に作品をアップしていて、また最近は初めてのCD「たのしい宅録」も完成したということで、今回のライブはいわゆるレコ発ということになります。

で、初めて訪れたヴィオロン@阿佐ヶ谷ですが、どんどん街の明かりが暗くなっていく方に向かって結構な距離を歩くので、この道でいいんだろうかとかなり不安になりましたが、なんとか到達。メニューを見ればわかるとおり、基本的に喫茶店です。お酒はなし。ライブは1000円でドリンク1杯付き。ということで、アイスコーヒー飲みながら一番後ろの窓際の席で見てました。20席くらいのキャパは満席。あと、この店はPAがなく完全生音です。とはいえ、真空管アンプやホーンスピーカーが店のあちこちにあって、とってもヴィンテージオーディオな雰囲気。

で、ライブですが、とても良かったです。暖かみのある(でも音域の広い)声と素朴な(でも達者な)ギターで演奏されるオリジナルとカバーは、完全生音ということもあって、魅力のコアの部分が生々しく伝わってきたように思いました。やっぱりこういうベーシックな部分がしっかりしてるから、いろんな機知や実験も生きてくるんだよなー。

そんなライブの弾き語りの雰囲気が味わえそうな音源の一つが「明日世界が終わっても」。このタイトルでこの歌詞でこの弾き語り。いいっすよね〜。

明日世界が終わっても
回転寿司は廻る廻る廻る


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