インテグレーテッド・ピックアップ グレースΣ-709 その1

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久々のオーディオネタです。

オーディオの世界では、通常トーンアーム(あるいはキャビネットにトーンアームとフォノモーターを取り付けた、いわゆる「レコードプレーヤー」)とカートリッジは別売です。
多くのメーカーがそれぞれ特徴のあるカートリッジを出しているので、好きなものを選べるように・・・ということですが、一方でトーンアームとカートリッジは一体のものとして設計するのが理想ではあります。
また、カートリッジを交換可能にするために、ヘッドシェルという部品にカートリッジをビスとナットで取り付け、これをねじ止め式のコネクターでトーンアームに取り付けるという方式が日本では(あるいはDJの分野では)一般的ですが、これらの機構が軽量化と高剛性化を両立させる上で非常に大きな障害となります。特に針先がやわらかく動き、軽い針圧でかけられるタイプの(いわゆる「ハイコンプライアンス」の)カートリッジでは、ピックアップ(トーンアームとカートリッジの総称)を軽くしないと最低共振周波数が下がりすぎて、いろいろな弊害が出ます(このあたりの議論はここここで書きました)。
だからといって、星の数ほどもある(大げさ)カートリッジそれぞれについて、専用のトーンアームを作るわけにもいきません。
なので、カートリッジとトーンアームを一体化したピックアップのほとんどは、放送局等で使われる業務用プレーヤーか一般消費者向けの安価なプレーヤーのいずれかなわけですが、オーディオマニア向けに作られたものも稀に存在します。グレースΣ-709はその数少ない例の一つです(たぶん続く)。

■グレースΣ-709。ヘッド部分の驚異的な細さ(グレースF-8そのものの幅しかない)をはじめ、スリムでスマートなデザイン。
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