ギターの「出来ない」感じ

ギター初心者がF(一般化するとバレーコード)を押さえられなくて挫折した、というのはよく聞く話です。

最初のうちは下手なのは、別にギター(あるいは楽器練習)に限った話ではないですよね。
でも、「出来なくて挫折」というのはそんなによくある話でもないんじゃないでしょうか。もちろん飽きてやめた、みたいな話はいくらでもあるでしょうが。

Fで挫折する理由の一部は、「出来ない」感じの質にあると思います。
個人差もあるでしょうが、私が最初にやったときは「こんなのできるわけないじゃん!」という感じでした。
バレーする人差し指を少しひねって側面に近いところで押さえるとか、他の指が押さえていない弦に意識を集中させるとか、コツといわれる事柄にいくら注意しても全部の弦がきれいに鳴らない。
「練習したらそのうち出来るようになる」という気がしない、というのが挫折につながるんじゃないかと思います。

まあ、私の場合Fの壁はなんとか乗り越えたんですが。

いま、ジャズのリズムギター(三和音の四つ切り)を練習しているんですが、鳴らす弦は3本だけで、残りの3本はミュートしなくてはなりません。
これがうまくいかない。特に、練習しているやつは、ミュートを確実にするようにということで、拍裏も全部の弦をミュートして弾くやり方なんですが、これが難しい。特にコードチェンジの直前は、指を押さえ換えつつミュートは切らさず、という感じで、なかなかうまくいきません。
が。2週間くらい続けていたら、なんとなく出来るようになってきました。もちろんミュートも完璧ではないし音の長さもまだまだばらついていますが、練習し始めた頃の「絶対無理!」な感覚はだいぶ薄れてきて、「このまま続ければなんとかなるかも」という感覚になってきています。

ということで、楽器で新しいことを始める際には、「こんなの無理!」と思っても、一定期間は淡々と毎日続けてみるべきだと自分に言い聞かせています。。
・・・とはいいながら、「こんなの無理!」な感覚を抱えながら練習を続けるのって結構しんどいんですよね。実は三和音の四つ切りだって、今回が初挑戦じゃなくて、何度もちょっと手をつけては放り出す、ということを繰り返してきたあげく、ようやく今回少しだけ希望が見えてきた、という感じなわけで。
つらくてたのしい楽器道。


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

*