ウーゾ(ウゾー)


ウーゾ(ウゾー)というギリシャのお酒のことを知ったのは、村上春樹の「遠い太鼓」という旅行記(?)でです。

ギリシャに滞在していた村上春樹がジョギング中に見知らぬおばあさんに呼び止められ、ウゾーを飲んでいくよう勧められ、ジョギング中にそんな強い酒飲めるかと思いつつやんわり断ると、「ウゾー体にいいよ」と言われたとのこと。
どんな酒なんだろと思ってましたが、最近、洋酒の品揃えが充実している近所の酒屋に置いてあるのを見かけ、先ほど買ってきました。三連休をいいことに昼間から呑んだくれる、わけじゃありませんが・・・。買ったのは「ouzo12」というやつで、ラベルのギリシャ文字がいとおかし。
ストレートで一口呑んでみた印象は、
・強い(40度だから当たり前)
・甘い(常温ストレートだとかなり甘ったるい感じ)
・ハーブの香りが強い
といったところ。まぁ人によって好き嫌いがはっきり分かれそうな味です。
どういう酒なのかなと思ってぐぐったところ、お水生活19年のバーテンダー日記というブログを見つけました。

アニス、コリアンダー、クローブ、アンゼリカ、カンゾウ、ミント、ウイキョウ、ハシバミ、シナモン等が使われることが多く、ぶどうを使用したギリシアの強い蒸留酒にこれらのものを浸漬後、さらに蒸溜したものを数ヶ月寝かせたのち、アルコール度数を40度前後に希釈して造られます。

とのこと。「アニス酒」と書いてあるページもいくつかありました。
何はともあれ、しばらく呑んでみようと思います。

水を入れると白く濁ります。


6 thoughts on “ウーゾ(ウゾー)

  1. heli

    wikipediaによれば、
    「ウーゾに水や氷を加えると白濁するが、これはアルコールに溶けていた香り成分のテルペンが水に溶けにくいためである。ウーゾのアルコール分を40%以下まで薄めると、溶けていたテルペンが結晶化して析出しキラキラと輝く。」
    ということだそうです。
    写真を見るとカルピスっぽいけど、実物を近くからよく見ると、確かに結晶化している感じです。といっても、なんか白いゴミがふわふわ浮いている感じで、あまり美しいとは思いませんでしたが。

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  2. BARLOGマスター

    はじめまして、「BAR LOG お水生活19年のバーテンダー日記」を書いているマスターです。
    ご覧いただいた上、記事にまでしていただきありがとうございます。
    この手のハーブ酒は、水割りが最もポピュラーな飲み方なのですが、ご注意いただきたいのは必ず氷は最後に入れるということです。
    メジャーなお酒ではないためか、バーテンダーでも作り方を知らない方がいて、ウゾ→氷→水という順でブレンドすると、飲まれたもののように、しばらくすると油分が凝固した白いゴミのようなものが浮き、汚く見えるだけでなく風味まで損ねてしまいます。
    必ず先に水(常温がベター)で割ってステアしてから氷を入れて下さいね。
    こういったお酒に慣れるとほんとにヤミツキになりますよ。
    ヤミツキになられたあかつきには、続いてペルノの水割りをお勧めします。
    ぜひ、お試し下さい。

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  3. heli

    >BARLOGマスターさん
    はじめまして。わざわざお越しいただきありがとうございます。
    ウーゾの飲み方の解説、どうもありがとうございます。
    普段、蒸留酒はストレートかロックでしか飲まないんですが、解説していただいた作り方で水割りを試してみようと思います。確かに、こういう味と香りって好みは別れそうですが、好きな人はやみつきになるタイプかもしれませんね。

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  4. あのまりあ

    うへぇ、詳しい解説どうもです。
    なるほど、アルコールには溶けやすいけど、水には溶けづらい物質がある、っちゅーことですね。
    で、ソイツの招待はテルペン、と。
    なんか、heliさんって面白いモノを見つけて来ますねぇ。
    しかも、面白いモノ、かつ、「heliさん的なモノ」だと思います。

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  5. heli

    >あのさん
    まぁ、この件については村上春樹どもです、という感じですが、この手のものに引き寄せられる何らかの性向はあるんでしょうね。
    そんなダッチロール人生も、それはそれで楽しい面もあるので、まぁいいっか、という感じですが・・・。

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