千鳥足で芋づるを引っ張る。

前回の続き。なんだか変な場所に来ちゃったなと思いつつ、引き続き芋づるを辿り続けてます。しかも今日はビール呑んでて千鳥足です。

石岡瑛子の「私デザイン」は、手がけたプロジェクトについて書かれた12の章から構成されています。
で、最初の章は1985年に公開された映画「MISHIMA」。実は、この映画のことを最初に知ったのは、またしてもという感じですがオーディオ評論家の長岡鉄男がこの映画のサントラ(厳密には違うようだけど)について書いたコラムででした。

・・・ジャケットは緒形拳扮する三島由紀夫だが、他に沢田研二、阪東八十助、永島敏行ら出演、監督はポール・シュレーダー、製作はフランシス・フォード・コッポラとジョージ・ルーカスという豪華メンバーの映画だが、筆者は全然知らない。誰か見た人いる?・・・

なんで「全然知らない」のか。「私デザイン」の第1章の書き出しはこんな感じ。

映画「MISHIMA」は、ある圧力によって葬られたまま、完成から二十年以上立った今も日本では未公開になっている。

ちなみに、DVD等も日本では発売されていないようです。
だったら輸入して見てしまえばよいではないかということで、先日Amazon.comに注文し無事ゲットしました。もちろんリージョンコードの問題はありますが、そのあたりは何とかなるということで。
というわけで、今日見てみました。日本人の俳優が普通に日本語でセリフを言っているので、言葉については鑑賞上なんの問題もありません。
映画は現実世界と小説世界から構成されていて、後者のデザインを石岡瑛子が担当しているんですが、確かにビビッドでインパクトがあります。
何はともあれ、ちょっと三島を読んでみたくなりました。三島って初期の数作くらいしか読んでないんですよね。まずは映画で取り上げられていた鏡子の家と奔馬なぞ。

もう一つへんな芋づるがあるのだけど、それはまた日を改めて。
  


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