ロシアの便所

最近とある所で、米原万里という人の本が面白い、という話を読んで興味を持って調べてみました。ロシア語の通訳の第一人者として有名な方のようですね。
とりあえず近所の本屋で買ってきたのが「ロシアは今日も荒れ模様」という本。まだ1/3くらいしか読んでませんが、いやーこれはなかなかすごいというか面白いというか。
特に、最初の方に出てくる便所の話はなかなかすさまじいものがあります。とある友人にこの本で描写されているロシアの便所の実態について説明し、あれこれ議論したあと思いついたのが「便所に貼るべき用語は何か」。
○日本:一歩前へ
○フランス、イタリア:正面を向いて(これは友人の情報)
○ロシア:便器のあるところで
そんなロシアの便所で用を足そうとし、予めズボンを下ろし裾をたくし上げたうえで、便器の方に向かって糞まみれの床の上を用心深く進んでいき、いざ便器をまたごうとしたら、糞尿に足を滑らせてひっくり返ってしまい、立ち上がろうとしたらまた滑ってひっくり返り、そんなことを繰り返しているうちに体が糞尿まみれになり、便所から出た後すぐに身につけているものを全てはぎ取ってシャワーを浴びたものの、消毒の必要もあると思って下半身にくまなくウォトカをすり込んだところ、下半身が灼熱地獄になってしまい、一晩中のたうち回って一睡もできなかったという作曲家ショスタコービッチの話とか。いやー。
著者によれば、こんなすごい便所はロシアでは普通であり、エルミタージュ美術館のトイレですら「便意そのものが雲散霧消してしまうほど迫力のある汚さ」だそうです。
うーむ。ロシアでは生きて行けそうにないな、私は。
この本が単行本として出たのが1998年。ちょうど10年前のことですが、この10年間でロシアのトイレの状況はどう変わったのか興味深いところです。実際に目の当たりにしたいとは(ましてやそんな便所で用を足したいとは)思いませんが・・・。
その後のウォトカの話もとっても面白い。
まだ最後まで読んでないのになんですが、お勧めです。


8 thoughts on “ロシアの便所

  1. あのまりあ

    中国の田舎のトイレも凄いッスよー。
    上海のホテルとかオフィスのホテルは日本と変わらないし、料理屋(ある程度ちゃんとした)のトイレも、酷くありません。
    しかしねー、田舎のは凄まじいですよー。
    その田舎町一番の高級マッサージ店に行って(日本で言えば廃墟のようなビル)、そこのトイレに・・・
    案内された時、なんか間違って物置に連れて来られたのかと本気で思いました。
    地面に穴が開いてたから、ひょっとしてトイレかも知れない、と気付きましたが・・・

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  2. heli

    >あのさん
    その物置は、排泄物の物置ですか?(爆)
    それはともかく、日本の常識からは想像も付かない世界が存在するなぁ、という感覚は何ともいえんものがありますね。
    全然話は違いますが、先日テレビで、アマゾンに生息する「文明と接触したことのない原住民」をヘリコプターで観察する話をやっていました。
    BRICs諸国はみんな国土が広いだけに、急成長から取り残された田舎の実態というか先進国並みの都市部とのギャップはすさまじいものがあるのかなぁ、と思います。

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  3. きらりん

    公衆トイレはうちの姉が入ったところ「尿意が萎えた」と言ってました(笑)。まずボットンは基本ですね。それでも40円くらいとられます。
    大学のトイレの便座は凄かったです。なぜ足跡が???!!みたいな。あと紙を流さないので(排水管が細くつまるから)隣接のゴミ箱がとても嫌な状況になりますね。

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  4. heli

    >キラリンさん
    今回のエントリーについてはキラリンさんのレスを期待しておりました。もちろんロシアネタだからであって、便所ネタだからではありませんが(笑)。
    やはり公衆トイレ尿意が萎えるような代物なのですね。
    それにしても、便座の話もそうですが、そもそもトイレの使い方を理解していないのか、いちいち便器を正しく使用するのがめんどくさいのか、いつもウォトカで泥酔しているのか、原因がよくわからんですな。

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  5. さわら

    私も先日米原万理を読み、こりゃーおもしろいと思って、
    いろんな人にオススメ中でした。奇遇ー!
    私は読んだのは、「ガセネッタ、シモネッタ」です。

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  6. heli

    >サワラさん
    おお、それはほんと奇遇ですね~。
    ちなみに、現在「シモネッタのイタリア人間喜劇(田丸公美子)」が配送待ちです。

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  7. きらりん

    わあ~期待していただいてたのですね(笑)!大変嬉しいです。
    トイレとはちょっとずれますが、ロシアには様々な値段のトイレットペーパーがありまして、普通の質で大体1ロール30円くらいです。最安の10円くらいのを一度使ってみたところ、紙やすりのような拭き心地で心底後悔しました(笑)。

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  8. heli

    >キラリンさん
    ロシアのトイレットペーパーの話は私も友人から聞いたことがあります(時期からするとロシアではなくソビエトか)。なんか黄色とか赤とかの毒々しい色が付いていて、その堅さたるや粗悪なボール紙のようだったということでした。
    ロシア人には痔主が多いんですかね。それとも幼少のみぎりから鍛えているから大丈夫なのかな?(笑)

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