ノルディックスキー世界選手権 その2

チェコのリベレッツで開催されているノルディックスキー世界選手権(オフィシャルサイトはここかな?)も大詰め。
1.ジャンプ
 ここのジャンプ台は、助走路の傾斜が緩いとか、踏切部分がかなり短いとかで、タイミングを取るのが非常に難しいようですね。まぁそのあたりはどの選手も一緒なんでしょうが、風の当たり具合によって結果が大きく左右される台でもあるようで、当たりが悪いとほんと泣かされるようです。
 というわけで、個人戦は女子も男子もあまり運が良くなかったようです。ただ、いくら運が悪くても、結果が出ないというのは、選手にとってはやはり辛いことではあります。特に、長らく景気が芳しくない北国では、相次ぐ企業チームの休廃部でチームを転々とすることを余儀なくされている選手も多いわけですが、そのような選手は「せめて大きな大会で結果を出さなくては」という思いが強かったりするわけで・・・。たとえば以前紹介した女子ジャンプの山田いずみ選手のサイトを見ると、かなりダメージを受けているようですが、何とか気を取り直してがんばってくれればと思います。
 一方、団体戦は比較的コンディションが安定していたようで、前回の札幌大会に引き続き銅メダル! 特に2番目に飛んだ岡部選手は、1本目・2本目ともグループでトップと大活躍したのが目立ってました。2本目は135メートルの大ジャンプで5位から3位に浮上したあたり、長野五輪の2本目で137メートル飛んで4位から一気に首位に浮上したことを彷彿とさせるものがありました。他の選手にも大きなミスは一本もなかったことも大きかったですね。
 4番目に飛んだ葛西紀明選手のサイトのブログには、優勝を決めた最後のジャンプについてのエントリーがアップされてました。3位を争っていたフィンランドの選手が葛西選手の前に飛んで108メートルと大失敗したのですが、その時の大歓声を大ジャンプが出たものと勘違いしたエピソードなど、なかなかスポーツの悲喜こもごもを感じさせて味わい深いものがあります。
2.コンバインド
 これはもういろんな人がコメントしてますが、ジャンプで5位だったのをクロスカントリーで逆転優勝、なんてパターンは、これまでの日本ではあり得なかったですよね。日本のコンバインド界に新しい時代をもたらした大会として長く記憶されることになるかも。
3.その他
 上記の葛西選手のブログに載っているメダル授与式の写真。大観衆が集まる盛大なセレモニー。やはり世界選手権はこうでなくては。


2 thoughts on “ノルディックスキー世界選手権 その2

  1. なおと

    ノルディック複合、やりましたねー。
    荻原兄弟がいたとき以来、ですよね?!
    来年の五輪が楽しみになってきました!

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  2. heli

    >なおとくん
    いや、コンバインドの団体優勝は正直全然予想してなかったのでびっくりしました。しかも高橋大斗抜きで金とは。
    ジャンプも、銅という結果はそれほど偶然とかラッキーとかいう話でもなかったように思います。ただ、オーストリアの力がずば抜けているものの、それに次ぐ4チームくらいは非常に力が近接しているように感じました。来年の五輪までどうなるか楽しみです。

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