豚インフルエンザ

 メキシコ発で騒ぎになっている豚インフルエンザ。
まだよくわからないことが多いけど、現時点での感想は、
・メキシコ以外の国の患者は皆軽症らしいこと。
・メキシコでは現時点で100人以上死亡したようですが、公表されている全体の感染者数に(メキシコ以外の国で報告されているような)軽症の人がカウントされているのかどうかわからず、死亡率をどのくらいで考えればいいのかはっきりしないように思われること。
・100人という数字は多いのか。メキシコの人口は1億人強と日本とだいたい同じくらいです。で、日本におけるインフルエンザによる超過死亡数の統計を見ると、多い年で15000人くらいインフルエンザのせいで死者が多くなっているわけですが、一日あたりにすると40人くらいになるので、100人というと3日分にも満たない数字ですね。しかも、インフルエンザによる死者の数が一年を通して均一なんてことはないので、冬の流行時では死者が100人を越す日だってあるのでは。
・・・てなわけで、鳥及び新型インフルエンザ海外直近情報集トップページの囲みの、

パンデミック発生の可能性が高くなっているが、軽症型の新型インフルエンザの可能性が高い。疫学的には重大な事件の発生であるが、一般の人々はそれほど心配する必要はない。
という外岡氏のコメントが、何となく妥当な線のような気がします。タミフルやリレンザも効くらしいし。
まぁ、まだわからないことも多いので、あまり即断するのは禁物ですが。しばらくは注視したいと思います。
ただ、高病原性鳥インフルエンザH5N1が将来人人感染を起こすようになった場合に個々の対策がどのくらい有効なのか、を推し量る予行演習のような意義はあるかもしれません。初期段階で封じ込めはできるのか、水際作戦は奏功するのか、などなど。


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