「瞬間英作文シャッフルトレーニング」の例題がやさぐれている件

 「瞬間英作文シャッフルトレーニング」後半の文型コンビネーション英作文、6巡目に入りました。
part1(中2レベル)200文、part2(中3レベル)300文のうち、part1はほとんどすぐに英文が出てくるようになってきたので、7巡目からはpart2だけに絞ってやろうか検討中。
ところで、前から気になっていたのだけど、part2の27番目のページの問題文がなんだかやさぐれてるんですよね。例えば、

1.病気のために仕事に行けないと上司に電話した後、彼は前日買った釣り竿を持って海に行った。
先日「月曜日に乾杯」を堪能した心の琴線に触れる一品。ただ、「月曜日に乾杯」では主人公は勤務先の工場の門で一服したあと無断で何ヶ月もばっくれたのに対し、われらが瞬間英作文では上司に仮病の電話をしている小心者ぶりがいかにも日本人っぽく泣かせます。きっと翌日出勤して上司や同僚に言い訳がましく頭を下げているに相違ありません。
2.彼が書いた詩を読んだ彼のガールフレンドは、1時間笑い続けた。
著者の森沢氏は高校の頃詩作を趣味としていたようなので、この文はもしかするとトラウマに満ちた実体験に基づくものだったりするのでしょうか。
3.彼はその牛乳が飲めるだけ新鮮かわからなかったので、弟が学校から帰宅したときに飲ませてみた。
先日紹介した「おてんばルル」の腐った卵を友達に喰わせる話を彷彿とさせますね。「飲めるだけ新鮮」という微妙に不自然な日本語が、fresh enough to drinkというフレーズを導き出すよう促しているようで、親心に頭が下がります。
5.警官に何をしているのかと尋ねられたその少年はできる限り速く走り始めた。
少年犯罪の急増がマスコミをにぎわせている世相を反映した文。学校の英語のテストで「as … as possibleを使って文を作れ」みたいな問題が出たときにこういう文を回答し、先生の反応を窺ってみるのも愉しいかもしれません。
6.彼の妻が作る食事はあまり美味しくないが、彼はそれを彼女には言えない。
著者の森沢氏は(以下略)
7.夫にくだらない雑誌を読むなと言うその女性は、テレビでくだらない番組を見るのが大好きだ。
(以下略)


2 thoughts on “「瞬間英作文シャッフルトレーニング」の例題がやさぐれている件

  1. HOOP

    英語の教科書読んでてこんな例文見つけちゃった日には
    英作文そっちのけで他にないか探ししちゃうじゃないか。
    しかもこの「ぎこちない日本語」文体はズルいよ!
    著者のせんせー、出来心でおもしろ例文を書いてみた所、
    なにかが解き放たれてしまったのでしょうか。
    とくに嫁がらみ、味わい深し。
    わたくしごとですが、昼に飲んだ豆乳が
    「not fresh enough to drink」だったせいか腹が痛いです。

    返信
  2. heli

    >HOOPさん
    いや、なんかほとんどの文はそれほど気になる内容ではないんですが、なんかこのページだけ変なのが固まってるんですよね。このページを執筆しているときに著者に何かあったんですかね。
    >わたくしごとですが、昼に飲んだ豆乳が
    >「not fresh enough to drink」だったせいか
    >腹が痛いです。
    Since the soy milk you drank this afternoon wasn’t fresh enough to drink, you have a stomachache now, don’t you?
    とかでいいのであろうか。

    返信

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