月別アーカイブ: 2014年11月

排泄としての作曲・出産としての作曲

10年もブログをやっていると、「このネタで以前記事書いたことなかったっけ?」ということが増えてきました。
まあ、押し寄せる高齢というか、脳年齢の着実な高まりというか、そういうこともあるんでしょうけど。
こういう時、ブログ記事を検索できると本当に助かります。
ということで、おそらくまだ書いたことないネタを。

私が曲を作り始めたのは数年前からですが、曲作りをする人が集う場(主にネットですが)には20年くらい前から出入りしてました。
それで思ったのが、曲作りをする人っておおざっぱに2つのタイプに分かれるということ。
一つ目は排泄としての作曲。作り上げるまでは刻苦奮闘するけど、出来上がってしまうとその曲には興味がなくなってしまうタイプですね。
もう一つは出産としての作曲。出来上がった曲を我が子のように溺愛するタイプです。XTCのアンディ・パートリッジがプロデューサやメンバーとよく諍いを起こしていたのも、自らの曲に対するモンスター・ペアレントだと捉えると納得できるような気が。

私は完全に出産タイプです。作るのって結構辛いんですけど、そこを何とか、出来上がった曲を歌ったり弾いたりする未来の幸福感を夢見て、それを支えに耐えるというかがんばるというか。
最近は作るのも少しは楽しめるようになってきたけど、でも出来上がった後の楽しみがなかったら、やっぱり曲は作らないと思います。


凄い低気圧

昨日だったか一昨日だったか、tenki.jpを見ていたら、予想天気図の右上の方、カムチャッカ半島とかアリューシャン列島の方に低気圧があったんですが、その気圧が924(ヘクトパスカル)と書かれてました。
・・・温帯低気圧で924ヘクトパスカル!? たしかこれは台風20号のなれの果てだったとは思うけど、それにしてもまがりなりにも温帯低気圧でこんな低い気圧のやつは見たことがありません。まさに台風なみ。

その後どうなったのかと思って調べてみたら、ありました
やっぱり924ヘクトパスカルだ。すげー!

ちなみにThe Weather Channelという英語のサイトにStrongest Storm on Earth Right NowMonster Storm on the wayというニュースが載っていました。なんか全米が影響を受けるようで。。。

これって、史上最低気圧の温帯低気圧ってことはないのかなと思ってウィキペディアを見てみたら、

温帯低気圧による最低気圧の世界記録は、1993年1月10日、イギリスとアイスランドの間の北大西洋上で、天気図解析により決定された915hPa(あるいは912hPaとも)である。

だそうで。上には上がいるもんだなー。

【14:21追記】
と思ったら12時の天気図で920ヘクトパスカルまで来た。ここはぜひ世界記録も更新してもらいたいものです。


黒田徹「基礎トランジスタ・アンプ設計法」「実験で学ぶ最新トランジスタ・アンプ設計法」オンデマンド版がアマゾンで売られている件。

すっごく久しぶりにオーディオの話。

以前、黒田徹氏の「基礎トランジスタ・アンプ設計法」「実験で学ぶ最新トランジスタ・アンプ設計法」を復刊ドットコムにエントリーして、多くの方々の協力によりオンデマンド出版により復刊が実現しました。
が。2013年にはインプレスのオンデマンド出版サービス「インプレス・ダイレクト」が終了。再び入手ができなくなってしまいました。
まあ仕方がないかと思っていたんですが、最近たまたまアマゾンで検索したら、なにやらオンデマンド版が在庫ありの状態になっている。
これって何?と思って調べてみたら、アマゾンが2011年からやっている「プリント・オン・デマンド(POD)」というプログラムで出版されているらしい。へえーすごいじゃん。

・・・まあ、最近はこれらの本に載っている作例(DCアンプ)が初段で使っているデュアルJFETはほとんど入手不可能なので(それどころか足の生えた部品自体が次第に絶滅しつつあるという話もあるようですが・・・)、最初に読む本としては黒田氏の本なら「実験で学ぶトランジスタ・アンプの設計」がいいと思います。洋書ならDouglas Self氏の本がいいらしいですね(実は持ってるけど読めていない・・・)。Small Signal Audio Designなんか、オーディオ・プリアンプ(アナログレコードのイコライザ・アンプとか)のみならず、ミキサーやらマイクプリやらのことが載っている、和書には類書がないと思われる本です。

    
 


Becca Stevens “Weightless”

Jazz The New Chapter」で、Black radioと並ぶ重要作と絶賛されていたBecca Stevensの”Weightless”というアルバムに興味を持って聞いてみました。
うーむ。ジャズ的な位置づけとかは依然としてよくわからんけど、これはとても良いです。
きれいな声のシンプルな良い唄。いろんな音楽の要素がごった煮のアコースティックなサウンド。なんとなくジャズっぽい(というのもなんだか違う気がするのだけど)Rachael Daddという感じも。

カバーは、The SmithsとAnimal CollectiveとIron and wine。なんだか面白い取り合わせ。あまり捻らず、その曲であるとすぐわかるようなストレートな演奏。

アルバムはバンド編成ですが、ギター弾き語りのライブとかもやるようです。これがまた凄い。なんとなくJoan Armatradingみたい。

新作のPerfect Animalも注文しました。何はともあれ、しばらく聞き込んでみようっと。