秋の北海道旅行その7(石狩川河口【後編】)

石狩川ってどういうイメージなんだろう。

Wikipediaによれば、
★長さは信濃川、利根川に続いて日本で3番目
★流域面積は利根川に続いて日本で2番目
 流域面積というのは、Wikipediaによれば「河川に対して、降水(雨や雪)が集まる(流れ込む)範囲(流域)の面積」ということで、四方八方に支流が広がっているような川は流域面積が大きくなります。石狩川も支流がたくさんあり、一番長い空知川などは200km近くもあったします。そりゃ流域面積もでかくなるわな。また、流域面積が大きいほど水量も大きくなり、河口付近の川幅も広くなりますーーーということでいいのかな。
下流の方では高低差が小さく広大な石狩平野を蛇行して流れるため、あちこちに川の残骸=三日月湖があるのも特徴です。

■石狩川と三日月湖。今回走った道道508号矢臼場札幌線は、石狩川と三日月湖(茨戸川)の間の細い隙間を抜けていきます。

というわけで、まずは石狩河口橋を渡ります。目的地である番屋の湯に行くだけなら、この橋は渡る必要がないんですが、この北海道で2番目に長大な橋はぜひ渡っておきたかった。今でこそベイブリッジだのレインボーブリッジだの瀬戸内海のあれやこれやの長い橋を渡ってはいますが、子供の頃に初めて自転車で石狩河口橋を渡ったときは、そのあまりの長さ、石狩川河口近くの川幅の広さに圧倒されたものです。

で、橋を再び引き返してきて(笑)、河口近くの集落へと入っていきます。
このあたりは、もともと石狩町(今では石狩市ですが)の中心として、明治時代くらいまでは鮭漁で賑わっていたようですが、その後次第に衰退し、札幌に近い地域で急速に発展したベッドタウンに町の中心も移っていきました。

車をのんびり走らせながらぼんやり市街地を眺めているうちに、ふと、●十年前にUターン転職で札幌に戻ってきた頃に買ったばかりの車で石狩に来たことを思い出しました。
あのときは、河口近くのはまなすの丘公園をぶらぶら歩き回り、石狩灯台を見たんだった。
そんなわけで、急遽予定を変更しーーーというほどのことでもありませんが、石狩灯台を見に行くことにしました。風は強かったけど、天気もいいことだし。

はまなすの実を口に含んで(相変わらずなんだか微妙な味だった)、石狩川の堤防の上に立ち、赤と白に鮮やかに塗り分けられた石狩灯台を眺める。
あのときも季節は秋で、黄金色のすすきが強い風に吹き流されているのも一緒だった。
●十年かけて帰ってきた、という思いがこみ上げてきましたが、すぐに、ここはあくまでも旅先であってもう帰る場所じゃないのだという認識に引き戻されてーーー。
N43もそうだけど、なんだか今回は妙に感傷的な旅になってしまったのは、ひさしぶりに札幌で過ごした秋という季節のせいなのかもしれません。

■はまなすの丘公園と石狩灯台。灯台が建っている草原(砂州)の左側が日本海(石狩湾)、右側が石狩川。

すっかり長くなってしまったので、やや尻切れトンボ気味だけどこれでおしまい。


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