シルバーウィークに夏休み3日間足して、今日まで10連休。
前半は昔通っていた某ギター教室の自主トレに野次馬参加。3日間軽井沢の貸別荘に行ってきました。後半は道東旅行4日間。さすがにこれだけ旅行しまくるとヘロヘロです。
というわけで、ネタは小出しに行きます。まずは今回もお世話になったペンション・ポーチの霧多布湿原カヌー川下り。今回は天気に恵まれ、気温が20度を軽く超えて暑いくらいでした。前半はほぼ無風状態で、鏡のように川面に空が映り込むのを久々に堪能しました。霧多布湿原自体がだだっ広いところなのに加えて、カヌーで空飛んでいるようなこの感覚。何度やっても最高です。
月別アーカイブ: 2009年9月
秋冬物のハンチング新調
6月にハンチングを個人輸入して以来、帽子にすっかりはまっているheliです。
6月には米Stetsonのベージュのリネンのハンチング、8月には伊Borsalinoの紺のリネンのハンチングと立て続けに買いました。
そんなわけで、この夏はプライベートで外出するときはいつも帽子をかぶっていたような気がします。昔、きついサイズの帽子を無理にかぶっていた頃は、頭は締め付けられるし髪はぺったんこになるし、ろくなもんじゃないなと思ってましたが、ゆったりしたサイズならそういう問題はないし、なにしろ直射日光を遮ってくれるのはありがたいもんです。
さて、夏から秋へと季節が移り変わりつつある今日この頃、いっちょう秋冬物のハンチングでも新調しようかと思い立ちました。
秋冬といえばツイード!ツイードといえばイギリス!
というわけで、英James Lockのサイトを訪れました。創業1676年は現存する帽子屋としては世界最古だと何かに書いてあったような。Historyのコーナーに行くと、James Lockの歴史に加えてHistry of Hatsなるコーナーがあったり。
StetsonやBorsalinoみたいなメーカーと違って、James Lockは小売りもやっているということで、通販のコーナーがあります。ツイードキャップのページはこちら。なんか思わずよだれが出てきそうなブツが並んでいますが、今回は初めての注文ということもあって、サイズ等のリスクもあるので、いくぶんリーズナブルなMuirfieldというのを選択(pattern3)。
9/8に注文したのですが、本日実家に行ったらもう届いてた。早っ!
写真ではわかりづらいですが、なかなかいい感じの生地です。
ちなみに、内側のタグには社名や創業年の他、”Prince of Wales hatters”だの”Dukes of Edinburgh hatters”だのと書いてあります。
同じNewsboyタイプ・同じサイズのハンチングでも、かぶる深さや山の部分の大きさに差があって(James Lockの商品説明で、”medium shape”とか”full shape”と書いてあるのはそのことではないかと思います)、手持ちの3つを比べると深い順に、Borsalino>Stetson>James Lockという感じ。
秋の外出が楽しみになってきました。えへへ。
Prefab Sproutの新譜"Let's change the world with music"
80年代のバンドでは別格でファンのPrefab Sproutの8年ぶり(リーダーのパディ・マクアルーン名義のソロアルバムからは6年ぶり)の新譜”Let’s Change the World With Music“がリリースされたので、速攻で入手して聞きました。
いやー。なんか感無量。
80年代、まだ現役感があった頃は、パディ・マクアルーンの作る曲の良さが一番の売りではあったものの、一方でバンドメンバーやプロデューサーであるトーマス・ドルビーが作り出すサウンドも、Prefab Sproutの音楽の素晴らしさの一翼を担っていたんですよね。
90年の”Jordan:the comeback“という金字塔的名作を最後に、新作も滅多に出なくなり、たまにでる作品もパディ・マクアルーンのソロ・プロジェクト的な色彩がめっきり強くなりました。
で、それらの新作が出るたびに、パディ・マクアルーンの曲の素晴らしさに感嘆するとともに、「バンド・メンバーやトーマス・ドルビーがいたらなぁ」という思いも禁じ得なかったというのが正直なところでした。
で、今回の”Let’s change the world with music”。このタイトルで作品を作っているという話はだいぶ前に聞いたような気がしますが、あちこちの情報を見ると、やはり昔作っていた作品をベースに手を加えて日の目を見た、ということらしい。演奏やプロデュースは全部パディ・マクアルーン本人。
うーむ。やはり曲が素晴らしい。さっきからワイン呑みながらなんかむさぼるように聞いてます。
「山本のりこさん de BossaNovaクリニック@"bar sem nome"」by「ボサノヴァまつり」
昨日はmixiのコミュ「ボサノヴァまつり」のイベント「山本のりこさん de BossaNovaクリニック@”bar sem nome”」に行ってきました。
・・・えーと。一つずつ説明すると。
■ボサノヴァまつりは、参加者全員に楽しんでもらえるボサノヴァのイベントを企画するmixiのコミュ。
■山本のりこさんは、主にボサノヴァの分野でボーカリスト、ギタリスト、ソングライターとして活躍していらっしゃる方です。また、、ボーカルとギターのレッスンも開講していて、今回の参加者のうち何名かの方は、レッスンを受けていたりワークショップを受講されていたとのこと。
■bar sem nomeは、幡ヶ谷駅近くの「アコースティックライブ貸しスペース」。「ボサノバ、クラシック、フラメンコ、ブルースのアコギ弾き語り愛好者の練習ジム」「ギター版碁会所みたいなトコ」とのこと。
で、今回は各参加者が、一人トータル持ち時間10-15分の間に、自分で選んだボサノヴァの曲を一曲演奏し、のりこさんから講評してもらう、という趣旨のイベントです。
私はカルロス・リラのLobo boboを選びました。
私が指摘された事項は以下の通りです。
1.コードチェンジのスピード
コードチェンジが遅い人には、
(1)チェンジ後の頭の音は出ているがチェンジ前の音が出ていない
(2)チェンジ前の音は出ているが、チェンジ語の頭の音が出ていない
の2タイプいて、私は前者だとのこと。
2.子音の次にRが続くもの(prとかtrとか)のRの音をもっとはっきり発音した方がよいとのこと。
最後の総合講評のときに、自分で変えたくない部分(=欠点だとうすうす気が付いているけれども、良くする努力がしんどそうなので「ま、いいっか」と目をつぶっている部分、ということと理解しました)を変えるとすごく良くなる、という趣旨のことをおっしゃっていたかと思います。
指摘いただいた事項、特に1.はまさにそういう「ついつい妥協しがちな」ポイントなんだろうと思いますが、そこを妥協せず見つめるよう促してくれるのが今回のクリニックの意味だと思うので、ここは一丁がんばってみようかな、と思いました。
あと、クリニックの後の雑談でのりこさんから言われたのが、「唄っているときの声としゃべっているときの声が全然違うけど、しゃべっているときの声は良い声だと思うので、その声で唄ってみてはどうか」ということ。
私がしゃべるときの声は、かなり独特な「地を這うような」低音で、この声を唄に使ったら、あまり他にはない私ならではのトーンになるだろう、という気は確かにします。
で、音楽で表現をしていくときに「私ならではのトーン」を持っていることは、多分とても大事というか有利なんだろうな、とは思います。
ただ、この「地を這うような」声って、ずーっと好きじゃなかったんですよね。
でも、自分の声を好きじゃないのって、声が良くないからなのか、それとも「自分で自分の声を聞くのが耐えられない」という、多くの人に広く見られる現象に起因するのか、客観的に評価するのがとても難しいというのも実感です。
ということで、今回のりこさんからこういうことをおっしゃっていただいたことは、かなり貴重なことだったと感じました。
今後どうするかは、自分の声とじっくり向き合って、考えていきたいと思いますが・・・。
あと、他の方の演奏は皆とても楽しく聞けるものばかりだったのですが、のりこさんの講評は良いところを評価しつつ改善すべきポイントもきちんと指摘していて、非常に参考になりました。
クリニック終了後は、のりこさんのミニライブ。
のりこさんがMCでおっしゃってましたが、bar sem nomeは窓のない密室っぽい空間なんですよね。そういう雰囲気の中、静かなギターと唄で淡々と演奏していく感じがとても印象的でした。声はナチュラルなビブラートが非常に良い感じ。個人的には全くのノンビブラートよりも、例えばチェット・ベイカーみたいなナチュラルなビブラートがかかっている方が好きだったりするので、のりこさんの唄も気持ちよく聞かせていただきました。
ということで、非常に中身が濃いクリニックでした。
クリニックしていただいたのりこさん、企画・準備にご尽力されたレイちぇるさん、ケニーさん、ビリンバカさん、そして参加者の皆さん、どうもありがとうございました。
ミニライブ@だあしゑんか(2009.8.31)セットリスト
1. Garota de Ipanema(イパネマの娘)
始めて聞いたのは突然段ボールのバージョン。80年代初頭、まだボサノヴァは聞いたことなかった。
2. O barquinho(小舟)
80年代後半、初めてCDプレーヤーを買った頃「世界初のデジタル録音によるボサノヴァ」としてレコード屋の店頭に飾られていたナラ・レオンのアルバム
から。
3. Voc? e eu(あなたと私)
同上。ずっと曲のタイトルが「ジェット機のサンバ」だと思いこんでた。
4. ハイビスカス
5年前に作ったオリジナル3曲のなかで一番できが良かった曲。ちなみに他の2曲のスタイルは似非フォークロックと似非ソウル。
5. Doralice
2番目に買ったボサノヴァアルバムは「ゲッツ/ジルベルト」。ユーモラスな曲調はそれまで抱いていたボサノヴァのイメージとは違っていたけれど。
6. Chora tua tristeza(おまえの悲しみが泣く)
アメリカでイパネマの娘が大ヒットする前のブラジルのボサノヴァに興味を持っていろいろ聞いてみたら、唄い方やリズムもバラエティに富んでいた。
7. Amor em paz(平和な愛)
「ジョアン・ジルベルトの伝説」40曲近くを流し聞きして耳に留まった曲の一つ。
8. Vagamente
60年代半ばのボサノヴァ第2世代。
9. Cora??o vagabundo
リアルタイムで最後のボサノヴァアルバムの一つと言われているらしい「ドミンゴ」より。
10. Medita??o(瞑想)
ジョアン・ジルベルト来日公演のイントロがかっこよかった。
11. 月と桃
深く考えずにぽんっと作った曲が、あのまりあさんという共作者を得て立派な曲に成長。サックスを吹いたいただくなど、得難い経験をしました。
12. L?bo b?bo(馬鹿な狼)
ボサノヴァのアマチュア若者ムーブメントな面を代表する一人カルロス・リラの曲で締めくくり。
【アンコール】
13. Corcovado
14. Chega de saudade(想いあふれて)
14曲で40分くらいだから1曲平均3分くらい。これは喋りも込みですから、実質演奏時間は1曲あたり1分半くらいだったと思います。50年代のレコードはみんなこんなもんですよね。
…すみません、今が21世紀であることは重々承知しています。次回(があるとしたら)、もうちょっと長い時間演奏できるよう努力します。