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「in the room」遠藤マサヒロ×アトリエか猫二人展+yojikとwandaライブ「貸切り図書館13冊目」

11/15(土)、「in the room」遠藤マサヒロ×アトリエか猫二人展を見に茅ヶ崎へ。
なぜか、会場は茅ヶ崎の海側の方だと勝手に思い込んでいたんですが、当日改めて確認したら最寄り駅は相模線の香川であることが判明。
相模線って乗ったことなかったんで、もっと早く知っていたら、橋本の方からアプローチして相模線完乗を目指していたはずなのに。嗚呼。
時既に遅し。というわけで茅ヶ崎まで東海道線で行って、相模線に乗り換え。扉を乗客がボタンを押して開ける方式。しかも単線。とってもローカルで良いです。
って、鉄道の話にこんなにスペースを割いてどうする。
会場は、熊澤酒造という造り酒屋の敷地内にあるokebaというギャラリー。さっそく会場に・・・いや、その前にトラットリアで遅い昼飯なぞ。でも実は目当てはビールだったりして。ヴァイツェンボックというのを呑んだけど、ちょっと黒砂糖っぽい風味と複雑な味わいですっごくうまかったーーーでもべろんべろんになったーーー(確かアルコール度数は9.5%とかじゃなかったかな)。前菜三種盛りもボリュームたっぷりで大満足。
真っ赤な顔をして(鏡を見て確認したわけではないけど体感的に間違いなく顔は赤かったはず)いよいよ会場へ。全体の雰囲気はこちらの写真を見るとよくわかります。今回はコラボ作品のテーブルランプがすっごくいい感じ(案内はがき参照)。私はコーヒーのペーパーフィルターのホルダーを購入。磁石で冷蔵庫にぺたりと貼り付けて使ってます。あと、展示会場外のスペースには普段置いているとおぼしきレトロなアイテムがいろいろあって面白かったです。

その後、yojikとwandaのライブを見に鎌倉に移動。景色を期待して江ノ電に乗ったのだけど、とっくに陽は落ちて外は真っ暗、海は真っ黒。うう。
会場は鎌倉駅から徒歩5分くらいのmolnという雑貨屋さん(でいいのかな?)。到着したら会場はほぼ満席。
「貸切り図書館13冊目」というタイトルに相応しく出演者が本を紹介するコーナーがあったり、なんかすっかり和んでしまったライブでした。yojikとwandaは、かぶの唄のアドリブが暴走して氷川きよしやら嵐のファンクラブやら(ついには嵐自身やら)よくわからん展開になりwandaくんが愕然として何度も止まったりして、和みを通り越して爆笑状態になってましたなー。
対バンのショピンは初めて見ましたが、たくさんの生楽器とあやつり人形みたいなおもちゃ(これも楽器なのかな?)が楽しかったな。
ちなみにこちらに詳細なレポートがあります。

それにしても、あたたかな音楽を聴いた後に待ち受けていたのは、外の地獄のような寒さであった・・・。単に薄着過ぎただけという説もありますが。


「新しい音楽とことば」

以前に「音楽とことば」という本のことを書いたような気がしていたのだけど、検索したらこの記事で少し触れていただけだった。
十人くらいの日本の音楽家に歌詞について訊くというインタビュー本だけど、とても面白かったんですよね。
で、最近続編の「新しい音楽とことば」という本が出たので買ってみました。
前作同様、概ね面白いです。
監修者は前作が江森丈晃、今作が磯部涼と別の人で、それぞれのスタンスは今作の「はじめに」と「おわりに」に書かれているとおり、

・・・そもそも江森は歌詞に興味をもってこなかったタイプである。そして、ふと「他の人は歌詞についてどう思っているんだろう?」という逆説的な興味がわき、その初期衝動で一冊つくってしまった。一方、筆者は歌詞のことばかり考えてきたタイプである。

とずいぶん違うわけですが、実際には監修者だけがインタビューしているわけではないこともあってか、それほどこの2冊で大きな違いがあるようには感じられなかったです。前者はやや素朴で、後者はやや濃いという感じもしますが(ティカ・αのは濃いというかインタビュアーが自家中毒を起こしているようで異様であったけど)、もっともこれはページあたり文字数というか文字のサイズの違いによるところが大きいかもしれません。今作は老眼が進み始めた人間にはやや優しくないです。

取り上げられた歌詞も(前作同様)みんなレベル高いと思います。
子供の頃(80年代まで)日本語の歌詞を聴いて良いと思うことはほとんどなかったんですけどね。まあ、当時は自分が幼稚だったということもあるとは思うけど。
もちろん取り上げられている歌詞について好き嫌いはあるけど、読むに値しないようなものはなかったと思います。

音楽家もいろいろ考えていることをまじめに語っていて、考えさせられることも多々ありました。
例えば、ことばには人の心を無駄に揺さぶるというか引きずり回す力があると思うけど、歌詞を作る場合にその力とどう向き合うか。
たぶん、その力を活かさないと歌詞は成り立ちづらいと思うけど、だからといってその力を思う存分使いまくるというのも好きじゃない。
そんなことを大森靖子のところを読んでいて考えたりしました。
なんとなく、椎名林檎が登場したときも、同じようなことを感じたような気がします。当時は自分で歌詞を書いてはいなかったので、感じるだけで考えるところまではいかなかったような気がするけど。

他にもネタがごろごろしてます。お勧め。


 


「抜本的変革」

「抜本的変革」といった表現にポジティブな印象を持つか否か。

こういうことを考えるときに思い起こすのは、「侵襲」という医学用語です。治療のために「生体を傷つけること」を意味し、傷つける程度によって高侵襲とか低侵襲とか言うようです。
治療目的とはいえ「生体を傷つけること」なわけなので、目標が達成できるなら、できるだけ傷つける程度は小さい方がいい。
そんな考え方に基づいて「低侵襲医療」などという言い方もするようです(たとえばこことか)。
また、いっぺんにたくさんのことを変えてしまうと、その結果をもたらした原因が何であったかを特定するのが困難になり、PDCAがうまくまわらなくなるということもあります。

というわけで、私は「抜本的変革」とかいう言葉を見聞きすると、眉につばをべったりつけて、その目標を達成するためには本当に「抜本的」でなくてはならないのか?と問いたくなるわけですが。
でも、世の中には「抜本的変革」といった言葉それ自体にポジティブなイメージを持つ人もいるようで。
そういう人は、目標達成の手段といった考え抜きに、変革そのものが好きなのかなと思ったりします。


Eastman AR910ceの音(アコースティック編)

というわけで、Eastman AR910ceの音です。
まずはアコースティックな音の方からということで、Martin 0000-38と比較してみました。
0000(M)って、もともとはMartinが昔作ってたアーチトップギターのサイドとバックを使ってトップだけフラットに替えたという成り立ちらしいので、今回のような比較にはもってこいかも。

というわけで、最初がMartin、次がEastmanです。ろくすっぽ練習もせずに弾いてる上に、唄まで入っているのでお聞き苦しい点もあろうかと思いますが、そこはひとつ大目に見てやって下さい。

Eastmanは高音も低音も出ておらず中音だけという感じ。Martinのような高音も低音も伸びた普通のアコギの音とは全く違った世界です。でも、この中音の塊みたいな感じは独特の魅力があるかも。しばらくつきあってみようと思います。

それにしても、すごく久しぶりに録音した・・・。


フルアコ買った。

最近、ライブではエピフォン・カジノで弾き語りしてました。
楽器自体には特に不満はなかったのだけど、ちょっと引っかかっていたのが、カジノってビートルズのギターだよなーということ。
いや、ビートルズは自分の原点の一つだし今でも好きだけど、なんか、特定の人やグループの色のついたものを使うのが気が進まないんですよね。○○シグネチャとか、ブライアン・メイのレッド・スペシャルのレプリカとか。

一方、ストラトとかは誰の色とか言えないくらい多くの人が使ってきたギターなんでその点はいいんですが、まあありふれているといえばありふれてますよね(ありふれているのはそんなに嫌ではない)。

そんなわけで、今年の春に買ったバーンズ・ダブル・シックスは特定の人の色も付いていないし使っている人も少ないという意味でとても気に入ってます。

話を戻して、そういう考え方で満足できるものをメインギターが欲しいと思ったんですよね。
あと、エレキは非常に多くのスタイルをカバーできると思うけど、できればスチール弦のアコギとしても使えると鬼に金棒かなと思いました。
そういうギターというと、真っ先に思い浮かぶのがギブソンJ-160Eですが、これまたカジノ以上にビートルズな楽器ですよね。

というわけで白羽の矢を立てたのがフルアコ。
最初に目をつけたのはゴダンの5th Avenue Kingpinというやつ。これの左用があるというので楽器屋に見に行きました。仕様的にはほぼ要求を満たしていますが、なんか塗装の色合いとかが好きになれず、結局買わずじまい。
あと、これ合板なんですよね。フラットトップ的な感覚かもしれませんが、アコギとしての鳴りの良さを要求するなら、やはり単板のギターが欲しい。単板のフルアコって、ギブソンとかだとあっさり50万円オーバーですが、最近はイーストマンとかいう中国製のが安くて評判が良いらしいということを聞きつけて、あれこれ調べていたら、eBayに左用の出物が!
というわけで買ってしまいました。

じゃーん。910ceというモデルです。オール単板です。指板にはポジションマークがない(サイドにドットがついているだけ)のをはじめ、光り物は全然使っていません。一方、バインディングはプラスチックじゃなくて木です。
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サイドとバック。メイプルの虎目がすごい。もっとも虎目って特に好きじゃないんですが・・・。
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フローティング・ピックアップはオリジナルはハムバッカーですが、シングルコイルのものに交換。
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ヘッドのデザインも豪華すぎず簡素すぎず、シックで美しいと思います。
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音は後日アップする予定。まずはお披露目ということで。