昨日の「暮らしの音楽ライブV」、無事終了しました。
お越しいただいた皆さん、素晴らしい演奏を聴かせていただいた秋山羊子さん、どうもありがとうございました。
今年は未年だから「羊子」さんに白羽の矢を立てたとか、North Marine Driveという名前のお店でやるのに小樽出身の秋山さんが演るのはふさわしいとか、MCではあれこれ与太話をかましたりもしましたが、ライブ告知で書いたような経緯を思うと、今回の対バンライブはなかなか夢のような話ではありました。
秋山さんのライブを見ていていつも思うのは、「パフォーマーとしての力」のようなものです。曲と歌詞と唄とピアノの全てが一体となって聞く者に浸透してきて揺さぶる力。
これからアルバムのレコーディングに入るということで、しばらくライブはお休みするとのことです。アルバムも休み明けのライブも楽しみです。
で、私ですが、セットリストは以下のとおり。
1.青空のかたち
2.花火と子供
3.同潤会アパート
4.白い月
5.Matthew Arnold’s Field
6.自然には、かなわない
7.リオデジャネイロ
8.嘘のない心
9.いつか住んでいた家
今回初めて演ったのは、ベン・ワットが昨年31年ぶりに出したソロアルバム「Hendra」に収録された「Matthew Arnold’s Field」という曲。
ベン・ワットのファーストソロ「North Marine Drive」は二十歳そこそこの頃の作品ということもあり、その「青さ」がネオアコ的文脈で愛好された面もあったように思いますが、そんなベン・ワットも今では50代になり、またここ数年近親者(父と姉)が逝去したこともあって、「Hendra」(の少なくとも一部の曲)には、何とも言えないほの暗さというか侘びしさのようなものが漂っているように感じます。
「Matthew Arnold’s Field」も、亡くなった父親の骨壺を抱えて、自然公園の遊歩道に散骨するという唄で、ウーリッツァの弾き語りが得も言われぬ寂寥感を醸し出しています。今回は原曲のムードをあまり変えないように演ってみました。
「暮らしの音楽ライブ」は、これまで年2回くらいのペースでコンスタントに開催できてきたので、まるで定期開催のような様相を呈していますが、これはたまたまであって、あくまでも不定期開催です。
ぜひ一緒にやってみたい!という音楽家が見つかって、オファーして、OKが出たら開催できるという。
良い食材が入らなかったら店を開けられない料理屋みたいなもんです。
ということで、次はどうなるかわかりません。
夏頃に出来たらとは思いますが、何の見通しが立っているわけでもないので・・・。
夏頃といえば、その頃までに「いつか住んでいた家」以降に作った曲を録音して、ミニアルバムを作れたらなぁと思ってます。が、こちらもどうなることやら。