月別アーカイブ: 2015年10月

久々の西日本への旅(番外編〜yojikとwandaライブ@名古屋)

今回旅行するにあたって、実はもう一つ選択肢がありました。
金曜日に大阪で仕事を終えた後、関西にとどまり、yojikとwandaのライブを見るという選択肢です。
yojikとwandaは、普段は関東でのライブが多いけど、このときは土曜日がなかい山@大阪、日曜日が金山ブラジルコーヒー@名古屋というスケジュールだったんですよね。
最終的には5年間ご無沙汰の中国・四国地方の友人たちと会うことを優先したわけですが、土曜の大阪はともかく日曜の夜に名古屋は翌日の出勤のことを考えるとちょっときついな・・・という気持ちも多少はあったように思います。

が。
広島からの帰りに名古屋で途中下車して、ライブ見て、一泊して、翌朝新幹線でそのまま出勤という悪魔のアイディアを思いついてしまい、頭から離れなくなりました。
前回の名古屋のライブが無茶苦茶盛り上がった!というyojikさんのレポートも気になっていたところ(店は違うけど)。
旅の途中、ホテルで新幹線の時刻表や名古屋の宿をチェック。どれも何とかなりそう。うーーーむ。

よしッ、行くかッ!!!

というわけで訪れた金山ブラジルコーヒー。なんか昭和の香りのする大きな喫茶店。

トップバッターはピーターフォークという男女デュオ。ギター弾き語りと木琴という素朴な編成で奏でる、なんとも素朴でない音楽。面白い。
二番手はぐっとクルー。ロックバンド。とにかくヴォーカルがすごい。赤いテレキャスター持って店中を走り回って大暴れ。
こりゃ絶対yojikとwandaにも引火するなと思ってたけど、案の定怒髪天(いや怒ってないって)のボルテージ。スカーフかぶってピアノの椅子の上に仁王立ちのyojikさん、激しいダンスをぶちかますwandaくん。ここまでハイテンションなyojikとwandaを見たことがあっただろうかいやないという感じで、ライブが終わった後はなんだか多幸感と脱力感でぐったり。名古屋のライブは凄いという噂は本当であった。
翌日ちゃんと社会復帰できるんだろうかという不安を感じながらホテルに戻ったのでした。


久々の西日本への旅(その4〜広島)

フェリーは定刻通り広島に到着。車で迎えに来てくれた友人夫妻+お嬢さん2名とともにドライブ。広島も新しい道がいろいろできているらしく、どの道をどう走っているのかよくわからないけど、とにかく西の宮島の方に向かっていることだけはわかる。それにしても本当に最高のドライブ日和。

到着したのは大野町という宮島の西隣の街のみやじま達磨という蕎麦屋。

30年前に就職で上京した際、東京の美味いものを食ってやろうということで、たまたま住んでいた西武池袋線沿線にあった翁という蕎麦屋に行ったのですが、この蕎麦がそれまで食べてきた蕎麦とは次元の違う味でカルチャーショックを受けたんですよね。
でも、翁はその年の夏に山梨に移転したので結局2回しか行けず。何年か後に山梨の店にも食べに行きましたが、さらにその後、広島に移転。その店には行ったことありませんが(もう店じまいしたのかな)、その弟子が開いたのがみやじま達磨。
ちなみに、一茶庵の系譜に翁も達磨も載っています。

翁は一茶庵の系統ということで、しそ切りとかいろんなメニューがあったように記憶しているけど、みやじま達磨はざるそばのみという潔さ。
味は、もちろんうまかった。もう翁がどんな味だったかすっかり忘れているので比較はできませんが。一茶庵の系統に比べても麺の感じはちょっと違うような(心持ち太めでしっかりした感じかな?)。つゆはきりっと引き締まった感じ。普段食っている近所の蕎麦屋のつゆがいかに甘いかを改めて認識。

その後、宮島方面に引き返す途中で14番目の月という店に立ち寄る。牡蠣生産者直営レストランということだけど、シーズンに入るか入らないかが微妙な時期ということで、もう牡蠣が食えると思っている人が少ないのか、店内はそんなに混み合っておらず、すぐに入れました。友人夫妻もまだ牡蠣には早いんじゃないかと思っていたようで、ラッキーだったと言ってました。
焼き牡蠣や牡蠣グラタンを注文。いや、この焼き牡蠣のでかさたるや!一口で食い切れん。写真に撮ればよかった。とにかく今まで見た牡蠣の中でぶっちぎりで最大。

宮島口に立ち寄って、うえののあなごめし(帰りの新幹線で食う晩飯)やら藤い屋のもみじまんじゅう(お土産)やらを買い込む。最高の行楽日和ということもあってイベントでにぎわってました。

友人に会うのも5年ぶりということで、車内では積もる話をぽつりぽつりと。元々吹奏楽が縁で知り合った夫婦ということで、今でも吹奏楽を続けているとのこと。いいねえ。ちなみに、松山で会った友人の一人も、しばらく中断していたギターをぽつぽつと再開しているらしい。やっぱり暮らしの中に音楽があるのっていいなぁと思う。

グルメ三昧のおかげで新幹線の時間はぎりぎり。駅前で車を下ろしてもらってから、挨拶もそこそこに改札に向かってダッシュ。
いやー。中国・四国地方はずいぶん久しぶりになってしまったけど、やっぱいいわ。次は5年後といわず、もっと早く来るようにしたい。
つきあってくれた友人の皆さん、ありがとう。

・・・が、旅はこれで終わらないのであった(続く)。


久々の西日本への旅(その3〜松山→広島)

ホテルを朝8時に出発。フェリーの時間の都合で前日よりは早いけど、それでも普段の生活に比べたらずいぶんのんびりゆっくりゆったり。
ちなみに今回泊まったホテルクラウンヒルズ松山は、15年前に松山を訪れた際に初めて泊まったホテルだけど、当時は「松山東映ホテル」という名前でした。時が経つのは早い。

ホテルの向かいにあるフジグラン松山の中のミスドで朝食を取った後、伊予鉄の古町駅へ。よく考えたら15年前も全く同じことをやっていることに気がついて愕然とする(あのときは待ち合わせのためパルティ・フジ衣山に向かった・・・って、ローカル過ぎですね)。古町駅は、路面電車(大手町線)と郊外電車(高浜線)が交差する日本唯一の駅だそうで、この日も撮り鉄がひとり熱心に写真を撮ってました。

広島行きのフェリーに乗るべく、高浜線で高浜を目指します。それにしてもこの日も無茶苦茶いい天気!途中から見えてくる海と空はまぶしすぎ!
古色蒼然とした高浜駅から連絡バスに乗り継いで、松山観光港へ。
松山観光港は、友人の結婚披露宴が行われた場所としても思い出深い場所です。フェリー港に結婚式場があるのって結構珍しいんじゃないかと思いますが、こんな景色の良い場所で披露宴ってほんといいよなー。こっそり会場を覗いてみたら、この日も披露宴の準備が整えられてました。

いざ広島に向けて出港。写真はフェリーから見た松山観光港。
151018matsuyama

広島〜松山のフェリーに乗るのは二回目だけど、前回は夜だったので、昼の景色を見るのは初めてなんですよね。
とにかくまぶしい!美しい!たくさんの島と、水平線が見えない独特の景色が瀬戸内に来た〜という気分を盛り上げてくれます。

ハイライトは音戸の瀬戸。前回は夜なので暗くてよくわからなかったけど、すごく狭い水路のようなところを、橋の下をくぐって通過していって、ここは一体なんなんだろうと思った記憶が。
今回は明るい真っ昼間なので、どういうところなのかよくわかりました。いやー面白い!

松山側からの入り口。向こうに見える赤い橋が音戸大橋。あの下をくぐっていきます。
151018ondo1

音戸大橋。右側の岸の近さにも注目。Wikipediaによれば「幅はわずか90m程度、可航幅が60m」とのこと。
151018ondo2

通過した後に後ろを振り返って撮った写真。ほんとに狭いですね。
151018ondo3

なんか力が尽きたので今日はこのくらいで。


久々の西日本への旅(その2〜松山)

151017setobridge

それにしても今回の旅は本当に天気には恵まれました。
朝起きたら今日も快晴!こんな日に朝から列車の旅となったら、当然ビール呑むしかない!(謎)
ということで、駅であなご飯と缶ビールを買い込んで列車に乗り込み、発車する前から呑み食い開始。
久々の四国ということで気分も上がる上がる。
しばらく走ると瀬戸大橋を渡る。おお瀬戸内海だー!!!これ見ただけでも来た甲斐があったというもの。
四国に入ってしばらくしたら意識がなくなる。ただでさえ酒呑むと眠くなるのに加えて、天気がよすぎて列車の中が昼寝(朝寝)向きの日だまりになっている。
目が覚めたらすでに今治を過ぎて右側には海岸風景が広がってる。と思ってたらもう松山到着。

松山で友人1(♂)と待ち合わせてうどんを食いに行く(うどん屋の名前は忘れた)。ちょっと暑いくらいの日に食うざるうどんは美味い。
その後、友人2(♀)と落ち合うためbotanicaというカフェに移動。ここも昨日の元町珈琲@倉敷と同様、駐車スペースがゆったりとした郊外型のお洒落なカフェ。通路をはさんで左右に6人くらい座れる半個室が並んでいるというつくり。なんとなくお子様連れのお母さんがお茶しに集まるようなイメージ。
ちなみに友人は二人とも既婚で子供もいて、いろいろやりくりしながら今回会いに来てくれている。ありがたや。

その後、道後温泉に移動。高台の駐車場から道後温泉をはじめ松山の街を一望できる。天気も気温も快適そのもので、最高の夕涼み。いやー気持ちいい!
しばらくすると、友人1の奥さんの友人3+お嬢さん2名が合流。私は友人1と道後温泉本館に入りました。なんかすごく混んでいて、ずいぶん待たされそうでしたが、霊の湯というちょっと料金の高いお風呂なら空いているとのことだったので、奮発して入ることに。お風呂そのものはそれほど変わらないような気がしたけど、人数が少ないのでゆったり入れたし、天皇陛下が来訪したときの施設(お風呂やら居室やら)なども見学できました。
ちなみに、「蜷川実花×道後温泉 道後アート2015」というのをやっていて、道後温泉本館の窓にカラフルな写真が貼ってありました。ちょっとステンドグラスっぽい。渋い建物との組み合わせについては賛否両論あるようですが、私は結構好きかな。

その後、友人3と落ち合って、友人1+3+お嬢さん2名と晩ご飯。南予名物の鯛めしをいただきました。ごはんの上に鯛の刺身が載っていて、その上にどろっとした醤油だれで味付けしたとろろをかけます。以前に宇和島で食べた鯛めしはとろろではなく卵だったように記憶しているけど、いくつかバリエーションがあるのかな。ちなみに友人1は日向めしというのを食べてましたが、こちらの方が宇和島の鯛めしに近いイメージかも。
それにしても、一家揃っての晩ご飯に混ぜていただいて和みました。普段は味わうことのない「日常」を「非日常」として味わっているのはなんとなく不思議な感じではあります。

その後、友人1に車でホテルに送ってもらいました。
忙しいなか顔を見せてくれた皆さん、本当にありがとう。


久々の西日本への旅(その1〜笠岡、倉敷、岡山)

いまから十数年くらい前には、本当によく旅に出てました。
もっぱら国内だったけど、このブログを始めた2004年頃は主に道東(北海道の東)によく行ってましたね(参照)。
その前は、世紀の変わり目ころに松山のギターを弾いて遊ぶグループに首を突っ込んだこともあって、四国中国関西あたりに、これまた頻繁に足を運んでました。

当時に比べると、最近は本当に旅行しなくなりました。
家庭の事情や懐具合の事情もあるんだけど。年くって腰が重くなったということもあるかもしれません。
でも、根が地方の人間のせいか、ずーーーっと東京での生活を続けていると、地方の空気というか風土のようなものが欠乏して辛くなってくるですよね。
というわけで、先週末に本当に久々に西日本に行ってきました。

金曜日の夕方に大阪での仕事を終えたあと、まずは倉敷で音楽関係の友人と待ち合わせ。東京では比較的最近会ってるけど(といっても一年以上たってるか)、倉敷で会うのは何年ぶりだろ? 前に会った時は真夏で、炎天下で桃をご馳走になったのを覚えています。昔、桃の名産地として「東の神奈川(綱島)、西の岡山」と称えられてただけあって、岡山の桃は美味い!
今回は、私のリクエストで笠岡ラーメンを食べにいくことに。尾道ラーメンに比べると笠岡ラーメンは知名度が低いと思うけど、明確なスタイルのあるジャンルです。最大の特徴は肉が鶏肉であること。スープも鶏ガラベースのシンプルな中華そばという感じ。
このスタイルの元祖は坂本という店らしいのですが、15時で店じまいしてしまうので今回は断念。代わりに、坂本で修行したという山ちゃんという店に行ってみました。食べログの投稿写真を見てもわかるとおり、なんとなく漁村っぽいロケーションで、いかにも地方に来た!という感じ。ちょうど日が暮れた頃で、三日月も出ていたりして、雰囲気は最高だったのだけど、なんと店主体調不良により休業との張り紙が(泣)。
ということで行ったのは、街中のいではらという店。食べログの評価を見ると、坂本や山ちゃんとほぼ同じくらいのようですが、何はともあれ初めての笠岡ラーメン。シンプルだけど、しみじみうまいラーメンでした。
その後は、倉敷の元町珈琲という店に行って、栗パフェと珈琲で延々と話し込み。基本的に酒のんだらすぐ眠くなってしまうので、話し込むならパフェの方がベター!(謎)それにしてもお洒落な店だな。昔は車で行く郊外のコーヒー屋というとミスドとかとかだったような気がするのだけど。松山でもこういうカフェに行ったので、最近地方では増えているのかも。

この一日(といっても夕方からだけど)で、日頃欠乏していたものが相当補充された気がしました。地方の空気もそうだけど、音楽についていっぱい話すことも足りてなかったかもしれません。CDをつくりライブをやり・・・と音楽活動を続けてきたけど、その間に心の中に溜まったものを吐き出す必要があったということなのかな。

車であちこち連れて行ってくれたり、長時間つきあってくれた友人に改めて感謝。

その後、スーパーでおみやげのぶどうを購入したあと分かれて、岡山に移動して泊まり。(つづく)