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前回の投稿は2/22か。世間はコロナ一色になって、私の生活でも主に仕事でいろいろ変化は到来しているけど、こと音楽に関してはその活動のしょぼさゆえ、コロナがあろうがなかろうが大した違いがないというのが、ありがたいようでもあり残念なようでもあり。
というわけで、ひさびさに弾き語り動画をアップします。
「Pra Que Discutir Com Madame?(マダムとの喧嘩はなんのため?)」。
2003年の初来日公演ライブアルバム「João Gilberto in Tokyo」のライナーノーツで「コンサート中盤のクライマックスシーンだった」と評されている曲です。
私もライブを見に行って、当時この曲を知らなかった程度のにわかファンでしたが、こりゃすげぇと感動したのを覚えています。
当時の私はヤマハのフォークギター教室に通っているような人間であり(そもそも来日公演のことも当時の道玄坂ヤマハにポスターか何かが貼り出してあったのを見て知った)、ボサノヴァ弾き語りなぞ全然やってなかったので、将来自分が曲がりなりにもこの曲を演るようになるなどとは思いもしませんでした。
この17年間も無駄ではなかった、年をとるのも悪いことばかりではないと、なんだか感無量ではあります。
ところで私は祖師ヶ谷大蔵カフェムリウイで「日本語ボサノヴァ三国志」という企画を年1回くらいのペースでやっているのですが、一緒に演っているOTTさんも東輝美さんもこの曲をレパートリーにしています。
しかもどちらも日本語で。
OTTさんは「ボサノヴァ日本語化計画」というサイトを作っていて、膨大な数の曲を日本語化しています。
大元の意味が比較的ストレートに伝わるような日本語ではあるのですが、随所にキラリと光るものがさりげなく散りばめられていて、機知に富んでいるのが大きな魅力です。
この曲も、もちろん「ボサノヴァ日本語化計画」にアップされていますが、ここではライブ動画を。2010年というとちょうどOTTさんと知り合った頃かな。
一方、東輝美さんのはすごくひねっています。
この曲のもともとの歌詞は、サンバをくだらない音楽だとディスるお上品なマダムに反論するという内容なんですが、東さんはこれを反転させて、マダム目線の歌詞にしてしまってます。
これはめっちゃ面白いので、ぜひ聞いてみてください!
というか、次に「日本語ボサノヴァ三国志」のライブをやるときには、ぜひ見にきてください!
この二人のに比べたら、私は単にオリジナルのポルトガル語を弾いて歌っているだけで何のひねりもありませんが、とりあえず「日本語ボサノヴァ三国志」のメンバーで唯一この曲を弾けなかった私が、なんとかかんとか音符を並べられるようになったということで、やっとスタート地点に立つことができたような気がしています。ゴールはどこかは知りません。