月別アーカイブ: 2007年3月

「基礎トランジスタアンプ設計法」届きました。


復刊ドットコムにで復刊成った「基礎トランジスタ・アンプ設計法」、昨日手元に届きました。

 何度も書いているような気がしますが、半導体アンプの設計についてこれだけまとまった形で詳細に掘り下げて解説したものは他ではあまり見たことがありません。最初の2章には基本的な考え方が凝縮して記述されていますし、残りの章では具体的な応用事例としてイコライザ・アンプとMCヘッドアンプとパワーアンプについて詳述してあります。そういう意味では非常に貴重な本ですし、復刊の意味も大いにあったかと思います。
 一方、多少注意したほうがよいこともあるかと思います。
・全くの文系ど素人(って私のことですが)が最初に読むにはちょっとハードな本だと思います。私も最初読んだときは歯ごたえがありすぎて挫折しました。少なくとも前編の「実験で学ぶ最新トランジスタアンプ設計法」は読んだ方がよいと思いますし、例えば「定本 トランジスタ回路の設計」みたいな本で概略をつかんでおくと一層理解しやすくなるのではないかという気もします。
・本書が刊行されたのが80年代ということもあって、基本的に紹介されているアンプはDCアンプであり、初段はデュアルJFETが使われていますが、デュアルJFETはほとんどが製造中止であり、ごく一部流通在庫が出回っているにすぎません。他にもパワートランジスタなど製造中止になっているパーツが多々あります。というわけで、解説されている回路をそのまま作りたい人は、代替品の利用も視野にいれつつ、早めに着手した方がいいかもしれませんが、それよりも、本書からはあくまでも設計方法を習得し、実際に作る際には、例えば昨年のトランジスタ技術に掲載された黒田氏の入門記事とかも併せて読んだほうが、現在の状況に見合った取り組みができるようにも思います。
・・・なぁんて偉そうなことをかける立場でもないんですが。私自身が色々四苦八苦しております。


eBayで買ったレコード


少し前から、時々eBayでレコードを買っています。
最近買ったものから3枚ほど紹介。

・Soldier Talk/Red Crayola
 78年に発表されたポストパンクの名作。名前だけは知ってたけど、後追いで聞こうにもCDになっとらん。というわけで、今回初めて聞いたけど、いかにもポストパンクなシャープで棘のある音。もう少し聞き込んでみようっと。
・Ghosts of Christmas past
 82年発表のクリスマス企画コンピレーション。Durutti ColumnやらAztec CameraやらPale Fountainsやら色々入ってます。いかにもクレプスキュールらしいコンピレーション、懐かしく聞きました。これは一度はCDになったらしいけど、今は廃盤の模様。
・To the limit/Joan Armatrading
 78年発表。Joan Armatradingは名前は知っていたけど聞いたことなかったんですよね。アマゾンの評を見たら、これが一番良いと書いている人がいたので買ってみました。フォークやらロックやらソウルやらジャズやらレゲエやら、いろんな風味が渾然一体となった音はやはりイギリスならではの産物なんでしょか。Joan ArmatradingはほとんどCD化されてないみたいですが、LPも特にプレミアが付いていたりしてはいないので買い頃かも。これは確か4ドルくらいだったような(送料の方がずっと高い)。


アナログプレーヤいじり その13~グレースのトーンアーム用のフォノケーブルを作ってみる~その2


注文していたケーブルが届いたと近所のナショナルショップから留守電が入ったのが注文した2日後。さすが家電の世界は行き届いています。お値段はピンコードとアースコードを合わせて735円也。

ということで製作です。
まず、ピンコードの片側のプラグをニッパーで切り落とし、カッターで慎重にビニール被覆を剥き、銅線をそれぞれ撚り、念のためGND側に熱収縮チューブをかぶせ、DINプラグにハンダ付けします。

アースケーブルには、アンプに高周波雑音が侵入しないよう、ターンテーブルとDINプラグの間にはコアにケーブルを巻いたものを、DINプラグとアンプのアース端子の間にはフェライトビーズをそれぞれ入れます。これは某氏のやり方を見よう見まねで取り入れたものです。

できあがりはこんな感じ。トータルコストは3000円強。

実際に接続して今レコードをあれこれ聴いていますが、特にハムが出るわけでもなく、普通に音が出ています。


アナログプレーヤいじり その12~グレースのトーンアーム用のフォノケーブルを作ってみる~その1


先日、プレーヤーまわりをいじっていたら、片方のチャンネルの音が出なくなりました。色々調べてみたら、フォノケーブルが断線している模様。さてどうしようかと思案した挙げ句、フォノケーブルを自作してみようと思い立ちました。

一番ネックになるのがコネクター。普通のフォノケーブルのコネクターはメスのフォノDINプラグですが、グレース(品川無線)のアームはオスなんですよね。
色々調べたところ、CardasというメーカーのM DINという製品が使えそうなことが判明。Cardasの日本の代理店は大場商事という会社なので、問い合わせたところ、大場商事のホームページの販売店リストに載っている店から取り寄せることが可能だとのことなので、ある店に早速注文。数日で届きました。お値段は2520円。高いといえば高いけど、完成品のフォノケーブルはどれもとんでもない値段なので我慢我慢。
ケーブルの方は、使っているカートリッジがMMなので、線間容量の小さい物を選ぶ必要があります。最初、近所で売っているソニーの数百円のピンケーブルが使えないかなと思ってソニーにメールで問い合わせたところ、「線間容量のデータは公開していません」とのつれないご返事。さらに思案した挙げ句、テクニクスのプレーヤーSL-1200のピンケーブルなら良いのではないかと思い立ち、早速近所のナショナルショップに発注。たぶん近日中に届くと思います。
(つづく)