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【復刊ドットコム】萩原朔太郎編「昭和詩鈔」をエントリー!

久々に復刊ドットコムにエントリーしました! 投票はこちらから!
「昭和詩鈔」は戦前(昭和)の詩のアンソロジーで、四季派からモダニズム系、プロレタリア系に至るまで万遍なく収集されている貴重な本です。安藤元雄による解題では「当時における同時代詩壇の展望としてはかなり目配りの行き届いたもの」「編者朔太郎の最晩年における重要な仕事のひとつ」と評されています。編者が萩原朔太郎というのもポイント高いと思います。内容には関係ありませんが、字が大きくて読みやすいのも高齢者に親切! ぜひ復刊実現に向けて投票を!
・・・って、エントリーして2日たったけどまだ投票数は私自身の一票だけだよ(号泣)。

ちなみに、日本の近現代史を一通り概観するのに便利なアンソロジーとして、これまで集めたものをリストアップしてみましょう。
・戦前(昭和)・・・昭和詩鈔(萩原朔太郎編)
・終戦直後・・・荒地詩集(特に1951)
・高度成長期以降(20世紀)・・・詩のレッスン(入沢康夫他編)
・21世紀・・・現代詩手帖2020年8・9月号 現代詩アンソロジー
※「昭和詩鈔」の解題によれば、明治・大正の詩については日夏耿之介編「明治大正詩鈔」が計画されたが実現しなかったとのことです。

日本の古本屋やアマゾンを見た限りでは、どれもそんなに高くなかったはず。って、念のため確認したら、詩のレッスンは5000円くらいする! ちょっと高いなあ。これも復刊ドットコムにエントリーしようかな。
あと、現代詩手帖の現代詩アンソロジーも単行本化してほしい。雑誌だけだと時の流れに埋もれてしまいそうなので。

ところで、昭和詩鈔には女性詩人が一人も載っていません。
戦前の昭和の時代に女性詩人がどれだけいたか、全体像はよくわかりませんが、取りあえず知っているのは左川ちか。あと名前しか知らないのだけど永瀬清子(そのうち詩を読んでみたい)。
昭和詩鈔をつらつらと読んだ限りでは、少なくとも左川ちかの詩が載っていても全然おかしくないと思うのだけど。「当時における同時代詩壇の展望としてはかなり目配りの行き届いたもの」は、やや看板に偽りありかも。
これって、昭和15年という刊行時期も関係あるのかな。荒地の出発点であるルナが、当初は若草から流れ込んだ女性詩人が何人もいたのに、だんだん減っていって、荒地詩集1951にはやはり女性は一人もいなくなってしまったのも同じことだったりしないんだろうか。