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Pomera対iPhone〜11年前の選択肢の振り返り

finalventさんの極東ブログに、2/21付であなたの時間を吸い取る「果てしないプール」という記事が上がっていた。
twitterなどSNSを完全にやめはしないにしても、距離をとろうとしているということらしい。確かに最近twitterであまりお見かけしないなと思っていたけど、そういうことだったのか。

思い出したのは、2009年にpomeraを買った時のこと。
自分のブログを検索したら、当時のことはちゃんと書き残してあった。よかったよかった。

ネットでレビューをいくつか眺めてみましたが、何人かが指摘していたのが「現実逃避でメールとかウェブとかSNSとかをついつい見てしまうということがないため、原稿作成に集中でき生産性が高い」ということ。それはあるかもなー(笑)。

記事には書いてないけど、実はもう一つの選択肢がiPhoneだった。
当然ながらiPhoneの方がデジタルガジェットとしては魅力的で話題にもなっていたし、テキスト入力ツールとしてもフリック入力にチャレンジするのも面白いかなと思ったりしていたように記憶している。

それでも結局pomeraを選んだのは、結局のところ「ものを書ける(創れる)人」になりたかったんだよなー。「読むだけの人」ではなくて。
もともとものを書くことに苦手意識が強かったし、そもそも「創造の苦しみ」に耐える堪え性も足りない人だったのだけど、そこを抜け出すには、「自分で創らない限り自分を楽しませることはできない」環境に自らを強制的に追い込む必要性を感じていたんだと思う。

※余談だけど、当時仕事で某シンクタンクの人と雑談したときに、その人が「最近iPhone買ったんですよねー」といいながら何となく誇らしげにブツを取り出したので、「私はpomera買いました」とブツを取り出したら、なんだか微妙な空気が流れたような記憶が。

その2年後にささやかながら自主制作CDを完成させることができたわけだけど、そこに収めた10曲の歌詞は全部pomeraで書いた。
これがiPhoneだったらどうだっただろうか。なんとも言えないけど、書き通せた可能性はpomeraよりは小さかったと思う。

その後、2011年にpomeraはMacbook Airに取って代わられ、2017年にはとうとうiPhoneを買ってしまった。
危惧した通り、SNSをだらだら見ることに少なからぬ時間を費やすようになってしまったけど、それでも平日の朝にサンドイッチ屋で詩を書き続けたりすることができているのは、pomeraを使っていた2年間があったからだと思っている。

とはいいながら、2015年に2枚目の自主制作CDを作って以来、曲を作ろう作ろうと思いつつ全然できていないのは、やっぱりiPhoneをいじって無駄な時間を過ごしているからではないのか、などと思っていたところに、finalventさんの上記記事を読んだわけですよ。
今一度この11年間を振り返って、今後どうするか考えてみる良い機会かもしれない。


戦前の文芸雑誌なぞ買ってみる。


古本屋巡りのような趣味はないんですが、戦前の詩をあれこれ読んだりしていると、面白半分かつお手軽にオークションとか「日本の古本屋」とかを検索したりするんですよね。
そうすると、時々なんだか面白そうなものが眼について、ついポチッとやってしまったりするわけです。まあ、まだそんなに高くないものを数冊ゲットしたくらいですが。
今日はそんなふうに手に入れた戦前の雑誌を2冊ほど紹介。

■新若草詩歌集
若草については以前にも書いたけど、は、戦前に少女雑誌から派生した文芸雑誌です。
詩歌の投稿欄が充実していて、そこからよりすぐった(たぶん入選とか佳作とかの)作品をまとめたのがこの歌集。
冒頭の「序」はこんな感じです。

曩に「若草・五周年記念」として出版された若草詩歌集は、異常な反響を以て迎へられた。
本書はその後、今日に至るまでの秀篇を以て、再び世に問ふ第二次・若草詩歌集である。

この十年にも足りない期間には、我々は幾多の大事件を経験し来り、今又茲に、東亜再建設の為の聖戦に、挙国一致の緊張の中に在るのである。この時代の推移は、この書にも亦窺ひ得られて、感一入深きものがあらう。

或は溌剌たる青春を謳歌し、或は時代の苦悶をうたった、この書の作者の中には、既に鬼籍に入り、また今事変に雄々しく出征された幾多の友のあるを聞く。
さはれ、
本書を心の糧にして、読者諸子の多幸ならんことを−−−

二五九八年盛夏
編者

5年前に「第一次」が出版されていたようです。二五九八年というのは皇紀というやつですね。西暦で言うと1938年ということで、やはりすでに中国で戦争に突入していた世情が色濃く反映されています。
作品を見ても、例えば

 日支交戦の号外村に入りてより新聞申込とみに殖えたり
 守備隊の将校の兄の身上をおもひ憂ひて号外を買ふ

などといったものが散見されます。

注目は当時まだ早大生だった鮎川信夫と森川義信の初期作品。それぞれ「伊原隆夫」「鈴しのぶ」というペンネームで載っているのだけど、なんかほほえましいというかかわいらしい感じ。

でも、この数年後に森川はビルマで戦病死し、鮎川はボルネオから帰還して森川を悼んだ「死んだ男」を書くという−−−

■セルパン 昭和6年6月号
ヤフオクで「伊藤整」をキーワードに検索していたら引っかかってきたのがこれ。目次を見ると「チャタレイ夫人の恋人 D・Hロオレンス 伊藤整」と書いてあります。そんなに厚いとも思えない雑誌に小説本体が載っているとも思えないし、何が載っているんだろう??と思いつつ、目次をさらに眺めていたら、左川ちかの「海の花嫁」が載っている!! 左川ちか詩集の巻末にある初出一覧を確認したら、左川ちかの詩が載っているセルパンはこの号だけらしい。
というわけで入札してみたところ、あっさり落札できました。うーむ。

左川ちかの「海の花嫁」は作品自体はもちろん知っているけど、こうやって初出媒体を見ると何か不思議な感じ。

伊藤整の「チャタレイ夫人の恋人」はあらすじでした。小説自体も読んだことなかったので、へーそういう小説なんだーと勉強になりました{ネタバレだけど)。もっとも巻末の編集後記で春山行夫に

ロオレンスの道徳観と描写が省略されているので、テキストからは可成り離れたものとなった感がありますが、本稿では筋の構造が人物のどういふ配置からできているかを輪郭的にスケッチしたものとして役立てば仕合せです。

などと微妙にちくちくやられていますが。


シュウパウロー(モンゴルの羊肉の塩茹で)を試してみた。

あけましておめでとうございます。

こちらのブログもすっかりさぼってしまいました。
しばらくの間、写真やらテキストやらはSNSにアップしてきましたが、知人が「SNSって残らないのでやっぱりブログに書くようにしたい」という趣旨のことを書いているのを読んで、そうかもな、私もブログをちゃんと書くようにして、SNSは告知中心にしようかな、と思ったり。

というわけで、小ネタや尻切れとんぼでもいいからこっちに書いてみようかな、と。

まずは、正月の家族団欒で食べたシュウパウロー(モンゴルの羊肉の塩ゆで。モンゴルでは「チャン・スンマハ」というらしい)の話。

モンゴルでは羊肉を塩ゆでにして食うのがデフォルトであるという話はだいぶ前に山形浩生さん(当時仕事でよくモンゴルに出張していた様子)の記事で読んで知ってました。
どんなことを書いてあったっけ?と思ってぐぐって見たら、出てきました。うーむ、こんなことが書いてあったのか。いずれにしても、羊肉の塩ゆでというのはローカルでプリミティブな料理であり、毎食食べ続けるのはハードだ、というイメージがかなり強く刷り込まれたことは確かです。

その後、都内のシリンゴルというモンゴル料理店で羊の塩ゆでが食べられるという噂を聞きつけ、興味が湧いたものの上記のような刷り込みもあってか今日に到るまで足を運んでいません。

で。
正月の家族団欒でジンギスカンをやろうと思い、いつも使っている羊肉のなみかたのサイトを訪れたところ、「究極の羊料理シュウパウロ」と書かれたバナーが目に。
うーむと思いつつリンクの先をいろいろ読んで見ましたが、
・作り方はとても簡単
・豪快に食べるといくらでも食べられる、とてもおいしいお肉です。
・羊の旨味が溶け出したスープは、麺にもあう
などと書いてあります。

というわけで、思い切って注文してしまいました。
先ほどいただきましたが、なかなか美味しいです。
同封の説明書(ウェブでも見ることができます)に書かれているタレもなかなか工夫されていて(パクチーが効いてる)、飽きずに食べ進めることができ、3人で1キログラム(骨つき)完食しました。
これはアイスバインみたいにマスタードで食べても美味しいかも。
明日はスープでラーメンを作るつもりです。

まあでも、これだけ美味しいのは肉のクオリティが高いからなのでしょう。
私のように昔(数十年前)からジンギスカン(特にマトン)を食べてきた人間は、最近の羊肉は全く臭みがないなぁと感じているわけですが、今回注文した肉もご多聞に漏れず高品質な羊肉だから、こんなにすいすい食べ進めることができるんだろうな、と思います。


めずらしく卓球の話〜佐藤瞳選手

最近、日本の卓球、特に女子がすごいことになっているのは周知のことと思います。
きっかけは福原愛選手なんでしょうけど、今や世界レベルの若手が続々と現れてしのぎを削っているようです。
そんな中で私が注目しているのは佐藤瞳選手。北海道出身ということで元道産子としては無条件で応援してしまいます。私は中学生の頃(●十年前)には卓球部に所属していましたが、当時の北海道のレベルは決して高くなかったように記憶しています。いつから全国制覇する選手を輩出するようになったんでしょうか。
佐藤選手のプレースタイルはカットマン。女性なのになぜカットマン。でもカットウーマンだとなんだか変。カットパーソンだとさらに変。どうせ和製英語だろうと思って調べてみたら、英語ではチョッパーというらしい。ベーシストか(今ではスラップだよね。年がばれる)。プロレスか(もっと古い?)。
いずれにしても守備的なプレースタイルということになっているけど、とにかく拾いまくり、隙を見ては反撃するプレースタイルはすごくかっこいいです。
例えば、YouTubeに「Sato Hitomi – best rallies」という動画が上がっていて、どれも素晴らしいプレーだけど、特に佐藤選手のすごさが凝縮されたようなのが14分13秒からのラリー。ボディ、遠いフォア、遠いバックと3連発で無茶苦茶厳しく攻め立てられても見事にしのぎ切り、その後ミスを誘って得点するのは本当に凄い。

現状、日本では上位3人(伊藤、平野、石川)にやや水を空けられている感もあるけど、先日は札幌の大会で元世界ランク1位、リオ五輪金メダリストの丁寧に土をつけたりしているので、今後に期待したいです。


岡山をちょっぴりだけ散策

なんかまたすっかりさぼってしまった。。。

先日、出張の帰りにちょっと立ち寄った岡山。
岡山県民の友人Yさんに案内してもらいました。

1. やまと
三代くらい続いている老舗らしい。もともと中華だったのが、比較的最近洋食もやるようになったとのこと。なんとなくこのごちゃ混ぜ感から、今は無き芦別のパーラー赤シャツを思い出したりしました。
少し並んだあと入店し、ラーメンとカツ丼(小)を注文。ラーメンは丼の縁にナルトや竜の模様をあしらった小ぶりな作りでレトロな気分が盛り上がります。一見濃厚そうで食べると意外とあっさりなスープが美味しい。
カツ丼は卵で閉じた和風のものではなく、トマト味の効いたデミグラスソース仕立てというちょっと変わったスタイルだけど、カツが揚げたてでこれまたとても美味しい。

2. 禁酒会館
そもそも禁酒会館って何?という感じだけど、そのあたりはウェブサイトの説明を見ていただくとして、このレトロな風情いいですよねー。岡山空襲でも奇跡的に焼け残ったらしい(当時の写真を見たけど道を挟んだ向かい側のブロックは廃墟になってた)。

禁酒会館1Fの珈琲屋 ラヴィアン カフヱで深煎りのコーヒーをゆっくりいただく。久々のQ10の魚眼レンズを使ってみました。もう少し机の上を片付ければよかったかな。

3. えびめし
Yさんからお土産でいただきました。炒めごはんの素ということなのですが、えびや玉ねぎなどの乾燥した具を熱湯であらかじめうるかし(北海道弁)、その間にご飯を痛めてソースベースの調味液をからませて、最後に具とまぜあわせて出来上がり。

出来上がりはこんな感じ。色ほどには味は濃くありません。玉ねぎの辛味が良いアクセントになっていて、飽きることなく美味しくいただけました。

ちなみに、Wikipediaを見たら、岡山市の郷土料理とのこと。そ、そうですか。

短い時間だったけど、天気にも恵まれて気持ちの良い時間を過ごせました。
ありがとう>Yさん