去年の秋、歯医者の定期通院に行ったところ、舌にポリープのようなものが出来ていると指摘されました。
たぶん大丈夫だとは思うけど、口腔外科の先生を紹介するから念のため見てもらってください、とのこと。
なんとなく不安を感じつつ紹介された病院に行ってきました。家から電車を乗り継いで50分くらい。
診察の見立ては
・乳頭腫というもので、白くて柔らかいのでまず間違いなく良性と思われるが、念のため切除した方が良い。
・切除手術の所要時間は30分くらい
・切った場所を縫うので、抜糸するまでの一週間くらいは喋りづらくなる
とのこと。
一週間も喋らなくて良いタイミングをいつ確保できるかわからないので、その日は一旦保留にして帰宅しました。
それはともかく。
舌を縫う?
というわけで、早速ぐぐってみたところ、たとえばこんな記事が見つかりました。
舌を縫った写真もあるよ。げええええええ。めっちゃ痛そうというか、見ているだけでなんだかざわざわしてくるんですけど。
というわけで半年近く放置していたのだけど、そろそろ今のうちにやっておかないと、また仕事が忙しくなってきたら時間が取れなくなると思って、3週間くらい前の土曜日の午後に手術しました。
最初は麻酔。まず薬を塗ってしびれさせて、そのあと注射という二段階方式だったと思うけど、特に問題なし。
その後はいよいよ切除。いわゆる電気メスというやつなんでしょうか、切りながら高周波で焼いて止血するということで、経験者の記録の中には牛タンが焼ける香ばしい匂いがするという話もあって、「牛タンならぬ人タン。森下人タン。なんちて」などとくだらない面白ネタにできるかと思って楽しみにしていたのだけど、思ったほどそういう匂いもせず、ちょっと期待はずれ。
しかも、そろそろ完了という頃になって、やや麻酔が切れてきたのか、結構舌の奥の方の部位だったこともあって、急に嚥下反射が。おかげで、さいごの一針がはずれてしまったようです(というより粘膜が裂けたということらしい。ぎょええええ)。まあそれでもなんとか終了。
終了後は、痛み止め、腫れ止め、化膿止めの処方箋をもらいました。
が。自宅の近所の調剤薬局をいくつか回ったのだけど、土曜日の午後ということで営業してないところばかり。そうこうしているうちに麻酔が切れてじわじわじわじわと痛みが。
焦りと痛みが募る中、ようやく一軒、空いている調剤薬局を見つけ、もらった薬を直ちに服用。
その日の夕方以降の状態は、痛みは眠れないほどではなく我慢できるレベルではあるけれども、痛いことは痛い。あと、化膿しているわけではないのだろうけど、やはり腫れて熱を持っている感じで、どうにも辛い感じ。
というわけで、その日の夜に予約していた惑星のかぞえかたのライブは泣く泣くドタキャンし、家でひたすら床に伏せっていました。
その後、抜糸までの一週間の状態はというと、喋るのは思ったほど問題なかったんですが、問題だったのは飲み食いですね。最初の二日くらいはさすがに固いものを食べるわけにはいかず、レトルトのおかゆとか野菜ジュースとかでしのいでいましたが、それでも呑み込むときには舌を全く動かさないわけにはいかず、そのたびにかなり痛みがあり、相当不自由な思いをしました。それでも日一日と状態はめざましく良くなり、水曜日にはカレーライスが食えるようになり、その後も舌の動きが糸で制約されている違和感はあるものの、特に固いものでなければ普通に食べることはできていました。
で、土曜日にはめでたく抜糸。次の土曜日にもう一回確認しておしまい。
やれやれ。