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「新型インフルエンザの“リアル”を語ろう」

kikulog鳥及び新型インフルエンザ海外直近情報集で紹介されていた、日経BPのSafety Japanというサイトに掲載された、田代眞人氏(国立感染症研究所第3ウイルス部部長・世界保健機構(WHO)インフルエンザ協力センター長)に対するインタビュー。結構なボリュームですが、新型インフルエンザに関する最近の状況について網羅的にわかりやすく解説しています。お勧めです。
→記事はこちら
日本の状況については、例えばこんな感じ。

・・・厚生労働省は、感染率25%、致死率2%で対策を立てています。全人口の25%が感染し、感染者のうち2%が死亡するという意味です。
 スペインインフルエンザの感染率は48%でしたから、対策の前提となる被害見積もりはスペインインフルエンザよりも甘いです。・・・
・・・米国の保健省が昨年大手メディア向けに行ったカンファレンスでは、感染率20〜40%、致死率20%ということでした。・・・
・・・ 実際にはどの程度の被害を想定すべきなのか。そこで米国が想定している致死率20%を採用し、感染率を中間の30%として、日本の人口1億2800万人を掛けてみてください。米国の見積もりを採用すると、なんの対策もなしにパンデミックが起きると日本では768万人が死亡するという数字が出てきます。感染率を25%としても、600万人以上の死者が出るということになります。

・・・とまぁこんな調子で、日本の対策の遅れを見せつけられて暗澹たる思いがします。
ひとつ疑問なのは、、、
アメリカでは当初2800万人分のプレパンデミックワクチンを準備し、その後アジュパント(免疫増強剤)を同時に接種することで1/10程度の少量接種でも免疫を発現させることが可能になったので、実既に全国民分(2億8千万人分)のプレパンデミックワクチンの備蓄が終わったのと同じ状況にある、とされています。
アメリカの2800万人分に相当するのが日本の備蓄量1000万人分であるならば、日本でも実質的に1億人分のワクチンを確保したということにはならないのでしょうか。
いずれにしても、

ワクチンの保管期限は製造から3年です。3年が過ぎたら使えなくなります。ですからわたしは希望者には先行してプレパンデミックワクチンを接種すべきだと考えています。

は全く同感。もし上記の通りアジュパント(免疫増強剤)使えば全国民に接種できるのなら、賞味期限切れの前に是非やってもらいたいところです。交差免疫がどれほどのものか未知数な面はあるかもしれないけど、捨てるよりはましなのでは。


The trainおしまいっ。

晩飯喰った後、ががががーっとやっつけましたよ。成果物はこれ
ところどころ口が回ってないとか、ハーモニーとコードの関係が怪しかったりとか、いろいろありますが(演奏が下手なのは言うまでもない)、今回はこれでおしまいっ。MySoundにもアップしちゃおーっと。
【2008.3.17追記】
どうしても気になる部分だけ修正してアップし直しました。


The train/The Roches着手

年度末でなんとなく気ぜわしくてブログ書くのも滞りがち。
音楽も今ひとつ気合いが入っていなかったのですが、これではいかんと思い直してトライしたのがThe Rochesの”The train”という曲です。

確かスザンヌ・ヴェガだったと思うのだけど、「ニューヨークでは何年に一度かフォーク・リバイバルという触れ込みで新人が登場する」という発言を見かけた記憶があります。スザンヌ・ヴェガ本人もそういうふうに世に出た人だけど、その一つ前に登場したのがThe Rochesだったと思います。Roche三姉妹の音楽は、スザンヌ・ヴェガのクールな感じに比べると、もう少しにぎやかだったり暖かかったり素朴だったりして少々肌触りが違いますが、でもやっぱり何となくニューヨークを感じさせる音楽のように思います(って、一度行ったことがあるだけでそんなに知っているわけじゃないけど)。
で、The trainが収録されているデビュー・アルバムは、なぜかプロデューサがロバート・フリップだったりするのですが、ちょっぴりだけフリッパートロニクスが聞ける他はロバート・フリップの影はあまり感じられず、演奏を比較的すっぴんで記録したという出来映えは聞いていてとても気持ちがよいです。2週間ほど前に学芸大学のレコード屋で600円で買ってきて、一発で気に入ってしまいました。
というわけで、こんな感じでチャレンジしてます。演奏していても中々楽しい曲です。