Avarandado弾き語りました。

先日、ガル・コスタが亡くなりました。

私自身は、ガル・コスタの作品ってほとんど聴いていなくて(というかそもそもボサノヴァ以外のブラジル音楽をあまりよく聴いていない。。。)、唯一聴いているのがカエターノ・ヴェローゾとの「ドミンゴ」。
でも、「ドミンゴ」は大好きでよく聴いてましたというか聴いてます。無人島に持って行く●枚のレコードみたいな企画があったら、必ず含めるであろうくらい好きです。
というわけで、「ドミンゴ」への愛に免じて、哀悼の意を捧げつつAvarandadoを弾き語るのをお許していただければ幸いです。


還暦÷3

ついでに20歳の頃のことを思い出しながら作った詩も載せてみる。

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軌道

この街の三月は春だから、夜の電車の窓に映り込んだまなざしは楕円の軌道を描いて合わせ鏡の奥へと遡っていく。限りなく遠い接点。やわらかな色彩の座標は季節はずれの服のように居場所をなくす。うち捨てられた旗はかわいた雪にゆれて、トラックのさびた残骸は化石のように凍りついている。そして無人駅の廃屋へと続く道が残されたただ一つのものだった。それでも明滅する言葉は幼いかたちのまま降り続けていて、ほんの少しだけぬくもりを帯びることがあったかもしれない。やがて冬の太陽が定刻の合図を送ると、鉄橋の下をゆるやかにうねる河から血の気が失せて、列車は送電線の鉄塔に導かれて地平線の彼方へと姿を消していく。取り残されたわたしの方角は大きな弧を描いて回帰し、どうしようもなく離れていく軌道から眺めているのが同じ闇なのかどうかもわからなくなってしまう。


還暦÷2

あと数日で誕生日。なんと還暦。
60歳。どうにもこうにも実感が湧かない。
30歳を2回生きたことになるなんて。いやはや。
ところで30歳の誕生日をどう過ごしたのか。全然覚えていないし日記とかつける習慣もないので記録もないけど。
その頃は、最初に就職した東京からUターン転職で札幌の実家に戻ってきていて、北海道内(札幌を除く)の商店街を出張して回るような仕事をしてました。
結局札幌にいたのは4年くらいで、また東京に転職して今日に至るのですが。

その頃のことを思い出しながら数年前に書いた詩なぞ。

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どこでもない町

音もなく波打つ灰色の海をまとって
車は霧雨の道を流刑のように走り続ける
睥睨する断崖を首をすくめてやり過ごすと
どこでもない町の一週間が始まる

そこでは埃の匂いのするソファに座り
郷土の名士の色褪せた肖像写真に囲まれて
にこやかに訳知り顔の世間話をしたり
黙々と渋面のキーボードを叩いたりする

昼下がりの岬を見晴るかす緩やかな斜面に立てば
ことばは白く輝く水平線の彼方から、
このきれいに生えそろった若草の芝生へと届くだろう
あらゆる世界から隔絶しているどこでもない町は
それでもなおあなたの引力圏にあり
たとえ途方もなく長大ではあっても
楕円軌道を描いているはずだったのだから

しかし、ことばは断崖の向こうで身もだえする海岸線に拘束され
海霧や横殴りの風に傷ついて
とぎれとぎれの雑音にかき消されてしまう
そしてわたしは海からも取り残される。

傾きかけた日差しが物憂げな頃になると
放課後の子供たちが遊ぶのが聞こえてくる
五時のチャイムが夕焼けに浸された町に漂うと
みんなそれぞれの家に帰っていく

わたしはどこの町に帰るのだろうか

次の週には塩まじりの冷たい風にまみれて
車はまばらな灌木の道を走り続けるだろう
まなざしが灰色の海霧に溶け出す方角には
どこでもない町がとりとめなく漂っているだろう


Minha Senhora弾き語りました。

ここしばらく旅行記ばかり書いていましたが、久々に弾き語り動画をアップしました。
Minha Senhoraはジルベルト・ジルの曲で、自身のアルバム「ロウヴァサォン」のCDにボーナストラックとして収録されているけど、私が親しんでいるのはもっぱらカエターノ&ガルの「ドミンゴ」のバージョン。
ネット上を探しても譜面もコード譜も見当たらないので、がんばって耳コピしました。コードチェンジが頻繁でポジションもポンポン飛ぶので、私のような下手っぴなギタリストには弾き語りはなかなかハードルが高かったですが、まあ多少無茶するのもまた楽し。


福島桃購入出撃作戦+α敢行

GWの北海道旅行について書いてから一ヶ月さぼってしまった。

東日本大震災よりも前のことだから、もう十年以上経つことになるのだけど、知人から一切経山がお勧めと教わって、とある夏に行われた勤務先の職員旅行で山形の赤湯温泉に行った帰りに福島で一人途中下車してレンタカー借りて一切経山に赴き、帰り道にたまたま立ち寄った農協か何かの桃の直売所で試食した桃が死ぬほど美味かったんですよね。一文が長い。
というわけで、いつか福島の美味い桃を箱買いしてやろうと思って早十数年。ようやくその時がやって来ました。

・・・といっても、さすがに桃だけ買いに行くのも芸が無いので、いくつかのイベントを抱き合わせ。もっとも、ここ数日やたらと暑くて熱中症になりそうだから、山登りはなし。

(今回は全然写真を撮ってないので、テキストばっかりだけどご容赦ください)

【一日目】
まずはいわきの小名浜を目指す。首都高を走るのはいつも難儀だけど、事前にストリートビュー等でみっちり予習したので合流や車線変更もスムーズにこなし、比較的道が空いていたこともあって、つつがなく常磐道までたどり着いて一安心。
小名浜ではうろこいちという海鮮料理の店を訪れる。テレビでメジャーリーグの試合をやっていて、大谷が三振をバシバシ決めていたけど試合は2対0で負けていた。今日もいわゆる「なおエ」というやつらしい。料理はうにいくら丼を注文。美味しかった〜。でもかつおも食べたかったな。。。
その後、福島市方面に移動。当初は福島駅近くの東横インに泊まるつもりで一旦予約もしたのだけど、晩飯に何を喰うかがなかなか決まらなくて。ふと思いついたのが、米沢まで足を伸ばして、なみかた羊肉店めえちゃん食堂で義経焼を喰うこと。でも、それだと福島に車で戻ってこなくてはならないのでビールが呑めないな・・・と思っていたところ、米沢の東横インがめえちゃん食堂のすぐ近くにあるではないか! というわけで米沢に泊まることに。めえちゃん食堂では義経焼の生ラムバージョンをいただきました。文句なしにうまかった。
【二日目】
桃購入出撃作戦開始ということで米沢から福島に向かう。まずは直売所あたごを目指して、事前にストリートビューで予習した道を快調に進んでいたところ、なんと途中の橋が通行止めに。仕方なくYahooカーナビに従って走ってみたけど、わけのわからない細い道を行かされて半泣きに。苦労した挙げ句にたどり着いたら、なんだか人があふれかえっているし、車を駐める場所もない。
こりゃだめだと思って、二の矢である保原営農センターに向かう。こちらは駐車スペースがはるかにでかく(それでも車で一杯だったけど)、行列の長さも許容範囲ということで、こちらに並ぶことに。それなりに待ったけど、なんとかゲット。一箱11〜12個入りで何と600円。選果場ではねられた規格外品ということなんだろうけど、味に違いがあるわけでもなく、超お買い得。一人一箱までだけど、まあそんなに大量に買っても仕方がないので、これで十分。
桃以外のものも見てみようと思って、JAふくしま未来 みらい百彩館『んめーべ』に立ち寄ったら、巨大な駐車場には車があふれかえって周辺の道は渋滞しており、店の前の行列もすごいことに。「でもこの行列って桃を買う人でしょ? 私は桃じゃないから関係ないもんね〜」と思って店に入ろうとしたら、なんと入店そのものが規制されてた。。。というわけで戦利品ゼロですごすごと撤退(しかも渋滞)。
その後はあっさり高速に。昼飯は上河内SAで宇都宮餃子を食って、そのまままっすぐ帰宅。

一泊二日だけど、なかなか美味しいもの三昧の旅ではありました。

桃は少しずついただいていますが、さすがに収穫したての香りは素晴らしいですね。買った当日はちょっと固かったけど、翌日には少しずつ柔らかくなってきました。味は個体差があるけど、美味しいのは美味しいです。