音楽〜聴く・観る・読む」カテゴリーアーカイブ

現実感のない日々。

■○月○日
 川口Senkiyaに音楽と演劇の年賀状展を見に行く。東川口駅から友人に先導されて知らない道をずんずん歩く。のどかな空間でのんびり見たり飲んだり食ったり。おみやげに買ったコーヒー豆がとても美味しかった。その後、武蔵野線経由ではるばる三鷹おんがくのじかんまで移動してライブを見る。
■○月○日
 自由が丘でテルミンとピアノのライブ。出演者夫妻にはすごく久しぶりに会ったのだけど、ネット上でいつも見かけているせいか、全然久しぶりという感じがせず。時間や地理的な距離の感覚が茫漠としたものになってきている。
■○月○日
 ムリウイでyojikとwandaと藤巻鉄朗という人の対バンライブ。藤巻さんはスティックを不思議なやり方で使ってドラムからドラムじゃない音を出していた。まだ寒かったので、ホットジンジャーにホットバタードラムで暖まった。もちろんハンバーガーも。
■○月○日
 友人のお誘いで新木場にボン・イヴェールを見に行った。実はCDを聞いた印象では、あのファルセットっぽい声とかがあまりぴんときていなかったのだけど、生で聞くと想像を遙かに上回る力強い音楽で圧倒された。帰りに友人と渋谷の博多天神でラーメン。
■○月○日
 西荻窪みずのそらにアトリエか猫の個展を見に行く。今回は青と白に色を絞るという、か猫さんとしてはおそらく初めての試みだったけど、みずのそらという空間や店の名前と相まってすごく新鮮な感じ。
■○月○日
 カルパッチョを初めて作ってみた。レモン汁とオリーブオイルと塩をまぜたものと刻んだパセリを、予め塩をしておいたぶりの刺身にかけただけだけど、十分美味しいものが出来た。嬉しい。
■○月○日
 田園調布駅前のペリカンコーヒーという店に行ってきた。しばらく改装中だったのだけど、改装が終わったら別の店になっていた。2階の窓から見える桜の木はまだ冬枯れているけど、広々とした空を見ながらぼーっとしているのはとても気分がいい。


「私を構成する9枚」

あまりこういう企画ものに反応しなくなってますが、「私を構成する」という発想が面白かったので、やってみました。

1.平均律(リヒテル)
 これは子供の頃に刷り込まれてしまってます。
2.ラヴェルのピアノ曲集(フランソワ)
 印象派ということだと、親戚のピアノ教師が弾いてくれたドビュッシーの二つのアラベスクの方が先なんだけど、ラヴェルのソナチネや水の戯れの方が影響力が大きい気がしたので。
3.ア・ハード・デイズ・ナイト(ビートルズ)
 他のアルバムでもいいけど、勢いのある初期のアルバムで全曲オリジナルで12弦ギターもいっぱい入っているということで。
4.ノース・マリン・ドライブ(ベン・ワット)
 いま自分がやっている音楽のフォーマットに一番直接影響している音楽。
5.ペット・サウンズ(ビーチ・ボーイズ)
 一聴して良いと思った数少ないアルバムその1。
6.ドミンゴ(カエターノ&ガル)
 一聴して良いと思った数少ないアルバムその2。
7.ジョアン・ジルベルトの伝説(ジョアン・ジルベルト)
 最初は曲数が多すぎてなんだかよくわからんかった。
8.ハット(ブルー・ナイル)
  一聴して良いと思った数少ないアルバムその3。
9.ファミリー(スガシカオ)
 歌詞作りで明らかに影響を受けたと感じているのはスガシカオだけなんですよね・・・。

XTCもプリファブ・スプラウトも落ちてしまった・・・。


デヴィッド・ボウイが死んで思ったこと。

とにかく、新作(まだ注文してもいなかった)がリリースされた直後だったので、虚を突かれたというか唖然としたというのが最初の反応。
アマゾンを見に行ったら軒並み品切れ状態。取りあえず注文だけは入れておきました。

次に思ったのが、自分がティーンエージャーの頃にファンだったミュージシャン(1940年代生まれ)が結構な頻度で死んでいくのだなあということ。そしてその頻度はどんどん上がっていくんだろうなということ。
ここ数年では、ルー・リードとかバート・ヤンシュとかジョン・レンボーンとかクリス・スクワイアとか・・・。

そんなことを思っているうちに、ツイッターやFacebookにいろんな人がいろんなコメントをしているのが流れてきました。
ほとんどは、自分なりの関わり(多くはどんなに衝撃を受けたか)を思い起こしながら故人を偲ぶもので、やはりしんみりとしてしまいます。
私にとってのデヴィッド・ボウイは、高校の時に初めて聞いたヒーローズです。ポップなところなど微塵もない(と当時は感じた。今はそうでもないけど)どろどろの混沌とした音楽に強い衝撃を受け、ロックというものに対する見方が大きく変わったのを覚えています。
リアルタイムで初めて新譜として聞いたスケアリー・モンスターズもすごいインパクトだった。
83年(だったかな?)の来日公演も見に行きました。野球場で芥子粒のようにしか見えなかったこと、ロバート・フリップやイーノがいないとずいぶんポップな感じになるんだなと思ったことを覚えています。

その後はそれほど強い関わりを持つことはなくなったように思うけど、今でもヒーローズのジャケットを見ると当時の衝撃が思い起こされてなんだかざわざわします。


泥沼あるいは霧の中〜yojikとwanda、惑星のかぞえかた

今日は酔っ払いです。

まだ今年が終わるまで一ヶ月弱あるから今言うのは早いかもしれないけど、
今年の後半はなんだか泥沼あるいは霧の中にいるような状態でした。
7月に「青空のかたち」を出した後、ほとんど何もやる気がなくなってしまったんですよね。
実際8月にライブをやったあとは何もやってない。楽器もろくすっぽ触っていない。
次の企画も立ってない。立てる気もおきない。

燃え尽き状態が思いのほか深刻ということかもしれないし、
なんだか仕事が忙しくてストレスがたまっている(当社比)せいかもしれないし、
あれこれ心配事があるせいかもしれない。

ま、こういうときにじたばたしても仕方が無いので、心ゆくまでスランプを味わうくらいの気分で過ごすしかないんですよね。
本当は一年くらい仕事を休みたいんだけど、なかなかそうもいかず。

昨日は下北沢leteでyojikとwandaのライブを見てきました。
今回はリクエスト大会ということなので、ロンリーハートという曲をリクエスト。
ロンリーハートはコード進行で旧バージョンと新バージョンがあります。
旧バージョンはからっぽな感じ。新バージョンは哀しい感じ。
泥沼あるいは霧の中にふさわしいのはからっぽな感じなのか、哀しい感じなのか。
私はからっぽな方がふさわしいと思う。

今日は代々木Zher the ZOO YOYOGIという初めて行く店で惑星のかぞえかたを見てきました。
こういうライブハウスっぽいところで見るのは初めてかも。
もっとも、美肌室そらとかルミネの屋上とか、いろんなところで見てきたことを思えば、また一つバリエーションが増えただけかもしれないけど。
でも、どんなシチュエーションでも惑星のかぞえかたの音楽は微動だにせず素晴らしい。
ちなみに対バンで最後に出た俺はこんなもんじゃないというバンドは凄かった。
またどこかで見たい。

自分にとって、yojikとwandaと惑星のかぞえかたは、身近なところで生の音楽に接することができるものの中で最良なものだと思うので、二晩連続で接することができたのはとても良かった。
喩えは良くないかもしれないけど、身体が弱っている病人へのブドウ糖輸液のように効いてます。


ビーフ「ドリーミン京浜東北ライン feat.マリナ」のアナログ盤が届いた。

ビーフさんの「ハチの飼育」を聞いたのっていつだっけ?と思って自分のブログを検索してみる。
2005年。10年前か・・・。
記事の中で紹介しているNEXTMUSICもとっくの昔になくなってしまったけど、あそこで活躍していた音楽家のうち何人かは今でも元気に活動していて、コンストタントに作品をリリースしてくれています。

ビーフさんの曲の歌詞って、とても自分には思いつかないような発想で書かれていて、機知に富んでいて面白いんですよね。
音も多様なスタイルでいろいろ仕掛けがあって面白いのだけど、どこかほんのりとした暖かさが感じられるのが良いなぁと思ってます。

で、最新作の「ドリーミン京浜東北ライン feat.マリナ」ですが、SoundCloudでの配信に加えて、Qrateというところからアナログ盤を出すとの話が目にとまり、早速申し込んでみました。これはクラウドファンディングってやつなのかな?300枚予約が集まったら製作するというシステムで、どうなるかなーと思って(いくぶん手に汗握って)見てましたが、最終的には目標達成。無事製作の運びとなりました。
プレスはチェコとか書いてあったかな?結構時間がかかったようですが、昨日無事到着。早速中を開けてみたら・・・。
・おお、青いカラーレコードだ!
・ジャケットはCDの紙ジャケとかに使われるような結構いい紙。白い紙の立派な内袋もついてる。
・ドーナツ盤なのに33回転なんだ・・・。
・B面の「バイスサワー」って一体何?と思って調べてみたら、「梅酢サワー」なんですね。知らなかった。
というわけで、レコードの色に合わせて、たまたま持っていた青いクランプの針を取り付けて写真撮影(もちろん音を出しながら)。
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