月別アーカイブ: 2004年4月

ジスイその2~丸元淑生さんの料理本


今日は料理本を紹介します。
就職で札幌を離れて東京で一人暮らしを始めた頃、やっぱり外食ばかりではだめなんじゃないかと思って自炊に取り組んでみたんですが、特に料理のノウハウがあるわけでもなかったので、最初はカレーだの肉野菜炒めだのを作っていました。が、さすがにそれだけじゃすぐに飽きてしまいます。
これはやはりレパートリーを増やさなくてはと思って、料理本を買っていろいろ試してみたのですが、サラリーマンが毎日料理するのはさすがに大変で、これまたすぐに行き詰まることに。
結局、時々思い出したように自炊はするものの、外食したり弁当を買ってきたりというパターンになってしまったのでした。
そんなわけで、2度目の転職で数年前に東京で一人暮らしを再開した時には、忙しくても飽きずに続けられるような自炊のやり方を考えなきゃ、と思うようになっていました。
そんなときに偶然本屋で見かけたのが丸元淑生さんの「システム自炊法(中公文庫)」という本でした。「単身赴任者をはじめ、すべてのシングル・ライフの人に適用しうる食の基本設計をふまえて、炊事嫌いの人でも週一回料理するだけで外食の欠陥をうめる食事ができる自炊法」というキャッチコピーに惹かれて早速購入。一読してなるほどど思う指摘が多く、丸元さんのほかの料理本も買ってはいろんなレシピにチャレンジするようになったのでした。
というわけで、週末にまとめて料理して1週間かけて少しずつ食べるというやり方にや、豆料理をはじめとする野菜煮込み系料理を頻繁に作るようになったのは、丸元さんの本に負うところが大きいです。
丸元さんの本では、ほかに「新家庭料理(中公文庫ビジュアル版)」「続新家庭料理(同)」というのを持っています。カラー写真が満載でわかりやすくレシピも豊富で便利なのですが、今は残念ながら絶版になっているみたいです。ごく最近入手した「丸元淑生のクック・ブック 完全版(文春文庫)」という本は、レシピは豊富なのですが、ひたすら文字ばかりなのがちょっと残念。


タビその1~霧多布その1


昨日は残業で午前様になってしまったため、blogさぼっちゃいました。毎日続けるのは難しい・・・。
さて、タビシリーズですが、しばらくは北海道の東端と北端を中心に紹介していこうと思います。
北海道というと、札幌とか小樽とか富良野・美瑛とか函館とかをイメージする人が多いんじゃないかと思います。もちろんこういったところはいわゆる「北海道らしさ」を満喫することができるし、僕自身札幌育ちということもあって大好きな場所なわけですが。
でも、北海道の東端(釧路・根室地方)と北端(宗谷地方)は、そのような「北海道らしさ」とはまた違った趣があるんですよね。宮脇俊二という鉄道紀行作家(最近亡くなられましたが)が、釧路から根室に向かう鉄道からの車窓風景について、「どこに視線の焦点を合わせたらいいのかわからない茫漠とした『超景色』」と形容していますが、人気のない不毛のだだっぴろい大地が地平線のかなたまで延々と広がっているさまは、とても日本とは思えない風景です。
そのような風土の中にあって、これから紹介していく霧多布(浜中町)は一種独特の魅力的な雰囲気を持った場所です。次回はその雰囲気などについて書いていこうと思います。
写真は、3月上旬の霧多布湿原。