細野晴臣とボサノヴァ

最近まわりで細野晴臣を薦める声がするので、試しに「ホソノ・ハウス」を買ってみました。
気分良く聞き流しながらスリーブを見たら、細野氏のインタビューが載っていたのだけど、そこで細野氏はこんなことを言ってました。

Q ・・・ジェームス・テイラーの歌唱法にヒントを授かって、自らが歌う中で曲がたくさんできはじめたと語っておられますね。(中略)
細野 ずっとロック・バンドをやってきて、それまでは葛藤が大きかったわけです。ロック・バンドならではのサウンドがあるでしょう。みんな声が高いんで、だから自分は向いていないと思ってたんです。

いやー。これ読んでものすごく共感してしまいました。そうなんですよ。自分の好きなビートルズとかを歌いたいのに、低い声はロックに合わないから歌えない、というわだかまりが、ロックを聴き始めた中学校の頃からずーーーっとあったんですよね。
ジェイムズ・テイラーなどのSSWとか、ケヴィン・エアーズとか、英米圏で低い声でかっこいい音楽をやってる人を少しずつ知るようになったのは割と最近のことで、それまでは歌いたいのに歌えないという葛藤がずっとありました。

で、何を言いたいかというと、私にとってのボサノヴァは、細野氏にとってのジェイムズ・テイラーと同じというか、私がボサノヴァをやっている理由の少なからぬ部分が、低い声でもいい感じで歌えるからということなんですよね。もちろん音楽自体に魅力を感じていて好きであるというのは当然なんだけど、自分が歌える音楽だというのは大きいです。

そういえば今年、細野氏はHoSoNoVaというアルバムを出したんですね。今度聞いてみようっと。


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