オーディオ」カテゴリーアーカイブ

秋葉詣で&こまごまとした作業

 今日は、D/Aコンバータ完成に向け、こまごまとしたものを買いに秋葉原詣で。なんか大勢の人でごったがえしてましたが、こちらは必要な物を効率よく揃えるべくちゃきちゃきと部品屋を巡回。30分くらいで買い物を終えてとっとと帰ってきました。

 家に帰ってからはちょびちょびと作業。D/Aコンバータの部品を一部取り替えた他、懸案だったプリアンプのボリューム交換。これまで使ってたのはクリック付きの段階的に音量が変わるやつだったのだけど、特に夜にボリュームをしぼったときなど、ちょうど良い音量にすることができずフラストレーションがつのったりしてました。
 で、以前三栄電波で買ってあった無段階で音量が変えられるやつ(どちらもアルプス製)に交換しました。やはり自分の好きな音量に自由に調節できるのはありがたいです。
 明日からはD/Aコンバータ完成に向け少しずつ作業を進めていきます。まずはリレー基板を作って、あとはケース加工だな。


D/Aコンバータの自作


今週は体調がぼろぼろだったので全然更新できませんでした・・・。
ほぼ一年前にお気楽オーディオキット資料館というサイトから購入したD/Aコンバータ(CDプレーヤーなどからデジタル信号を受け取り、アナログ信号に変換して出力する装置)のキットを最近作ってみたので紹介します。

作ったのは「DAC63S(お勉強DAC3)」というやつです(製作検討記はこちら、マニュアルはこちら)。デジタル方面はまだ全然知識がなく、これから勉強しようと思っていたところだったので、「お勉強DAC」という名前に惹かれて購入したのでした。ある程度理屈を学んだところで製作、というのが本筋かもしれませんが、まず体から入るということで。
キットなので、指示通り部品を追加購入して組み立てれば完成します。
・・・が、実際にはその組み立てが楽ではありませんでした。これまで作ってきたアンプに比べると、ハンダ付けなどの作業が圧倒的に細かい! 特にピン間隔が0.65ミリのICは、実物を見た瞬間、絶望的な気分になりました。気を取り直して取りかかったものの、全然うまくいかなくて泣きそうに。一瞬全てを投げ出そうかと思いましたが、気を取り直してマニュアルで紹介されていた電子工作の実験室というサイトの表面実装のテクニックという記事を読んで再挑戦。なんとか作業をこなすことができました。ポイントは、
1.はんだごては、こて先が細くぐらつかないものを使うこと。私は太洋電機産業(goot)の実装基板・精密プリント基板用と称するCXR-30というやつを買いました。
2.フラックスは必須!
3.はんだは0.3ミリのものを買いましたが、0.6ミリでもいけそう。
といったところではないかと。

なんとか作業をやりとげ、電源基板に所定の電圧が出ていることを確認し、電源基板とDAC基板を接続して音出し・・・が、音が出ない(泣)。お気楽オーディオキット資料館のトラブルシューティングの項を読みながらチェックしてみたところ、やはりおかしい。慣れた人ならどこがおかしいか勘が働くのかもしれませんが、そこは初心者なので、ハンダ付けを全部もう一度やり直し、再度音だししたところ、音が出ました。やった!
勢いに乗って、D/AコンバータのICをデフォルトのPCM63P(20bit)から上級機種のPCM1704(24bit)に取り替えるための変換基板の製作に着手。さくさくと作業は進み、いざ音だし。が、片方の音が出ない。またハンダ付けをやり直したところ、なんかICに熱が加わりすぎたせいか、足がひんまがってしまったぁ。このIC、4000円近くするというのに・・・(号泣)。仕方がないので、1個追加注文しましたよ。基板の方は使い物になるかなぁ・・・。
というわけで、今はデフォルトのPCM63Pで聞いています。まだケースに入れず裸ですが。音は、今までのCDプレーヤー単体の音に比べると、高音が硬くならずしっかりした骨太の音という感じでなかなか良いです。PCM1704はさらに繊細な音ということなので、そのうち必ず音出しにこぎつけたいものです。
何はともあれ、色々勉強になりました。
お気楽オーディオキット資料館の主であるヒロさんに感謝します。


アナログプレーヤいじり その11~借りたアームを取り付けてみる


1月7日に我が家でオーディオ関係の仲間が集まって新年会をやりました。
そのときに某氏からお借りしたアームを取り付けて、今聞いています。

借りたアームはSMEというイギリスの有名なアームメーカーが1980年頃に販売していた3009seriesIIIというやつ。軽針圧MM型カートリッジをターゲットとしたことを思わせる交換式の細いチタンパイプもさることながら、ウェイト周りのまるでプラモデルみたいな作りが一種独特です。セッティングも普通のアームとはおよそ勝手が違っていてかなりとまどいましたが、なんとかやりとげることができました。また、カートリッジとヘッドシェルの間に挟むよう指示されているコンパウンドと称する代物が何とも油染みた感じでべったべたで、心の底から触りたくないという思いがこみ上げてくるのを我慢するのに苦労したり。
あと、プレーヤー本体に取り付けるための穴の形がこれまた一種独特なのですが、手持ちのアームボードに穴を開け直すのも大儀なので、別途アームボードを調達することに。ただ、これまた形が変形なので、形をトレースして依頼することにしました。お願いしたのは米谷材木店という横浜のお店。工作機械でさまざまな加工をしていただくことが可能で、材料もオーディオ的に面白いものを色々置いているユニークなお店です。実測ベースの形ということで、取りあえずあり合わせの材で仮抜きしてもらい、ちゃんとフィットするかどうか確認した上で本製作という形になりました。なお、写真は仮抜きのものです。
借りたアームで色々聞いていますが、高音が堅くならず中低音は厚みがあって、とても良いです。


「トランジスタ技術」のトランジスタ・アンプ解説記事

トランジスタ技術7月号に、「実験で学ぶトランジスタ回路設計」という特集記事が掲載されました。執筆は黒田徹氏。

付録の基板を使って初歩の初歩から少しずつステップアップし、最後はスピーカを鳴らせる11石のパワー・アンプに到達するという、初心者にはたいへんありがたい内容でした。
しかも、それで終わりというわけではなかったようで、8月号には放熱器を使って最大出力を15Wにまでパワーアップし、最近出た10月号では歪み率を大幅に低減させる改造を行うなど、オーディオ好きにはこたえられない内容です。
これはやはりチャレンジしなくちゃならんなぁ・・・。
というわけで、近々手持ちのアンプの基板を差し替える形で取り組んでみるつもり。


パワーアンプ自作への道その11~電源トランス2次側の波形

アンプの電源は、コンセントから取った100V交流を電源トランスで変圧し(電圧を必要な大きさに変える)、その後ダイオードで整流します(交流を直流に変える)。その際、
1.ダイオードに起因するスパイクノイズ
2.トランスに起因するリンギング
が発生し、音質に影響を与えると言われているようです。
てなわけで、どんなもんじゃろかと思って電源トランス2次側の波形を見てみました。


右上の角からつららのように下がっているのがダイオード由来のスパイクノイズなのかな。
その右側にリンギングと呼ばれるらしいビロビロとした振動が付随することがあるそうですが、この写真を見る限りそういうものはなさそうです(トランスによりだいぶ異なるらしい)。
対策として、ダイオードに並列にコンデンサを付け、さらにトランスの2次側にzobel(コンデンサー+抵抗)を入れてみました。

つららは小さくなっているように見えます。
ちなみに、ダイオード並列のコンデンサだけではつららはほとんどかわらず、zobelを入れると消えました。