月別アーカイブ: 2006年1月

マイクプリ自作への道 その16~地獄のシャシ加工


Kissの曲名みたいなタイトルですが、ほんとシャシ加工はしんどいっす。

今回使うケースはタカチYER88-20Sというオールアルミのやつなんですが、パネルの厚みがフロント・リアとも3ミリもあるので、穴を空けるのはかなりしんどいです。特にリアパネルは、今回はまだ穴の数が少ないからまだましですが、オーディオ用プリアンプみたいにピンジャック用の穴をたくさんあけなくてはならないものだと、ちょっとやってられないかも。
大きな穴の開け方はいろいろありますが、我が家では、
1)穴の周囲に沿って小さな穴を連続してあける
2)穴と穴の間をニッパ(切れなくなって引退したようなものが適当)で切り取る
3)やすりで仕上げる
というやり方です。1)はボール盤があるのでまだましですが、2)と3)は非常に右手に負担がかかる作業で、今でも手がしびれてます(泣)。
ま、最後の難関というやつですね。今週末には一応完成することができそうです。


マイクプリ自作への道 その15~取りあえず基板完成


というわけで、ようやく基板が一通り完成しました。
左上がアンプ電源基板、左下がファントム電源基板、中がアンプ基板(入力トランス:Jensen JT-16-A)、右もアンプ基板(入力トランス:Lundahl LL-1538XL)です。
あとはケースに入れるだけです。って、それが結構めんどいんだけど。
ラストスパートがんばります。

と思ったら早くもミス発覚。
なんかLundahlの方が音量が小さいなぁと思ってよく考えたら、入力トランスの配線が巻線比1:2.5のままだった。
1:5に変更するため、基板のパターンをカッターで削り取り、ジャンパー線で処理。みっともねー。


マイクプリ自作への道 その14~LL1538XLを活かす

LL1570の購入も検討したけど、トランスが3つもあってどーする!と思い直しました。当たり前の話ですが。

というわけで、LL1538XLの活用ですが・・・。
手持ちのマイク(RODE NT-1)のインピーダンスが200Ωで、LL1538XLの巻線比を1:5で使うとすると、オペアンプから見た信号源インピーダンスは200×(5の2乗)で5KΩとなります。OPアンプ大全〈第4巻〉によれば、特性ノイズ抵抗(入力換算電圧性ノイズ÷入力換算電流性ノイズ→オペアンプのデータシートに書いてある)と信号源インピーダンスが等しいときに雑音指数が最小になるとのことなので、そのような特性ノイズ抵抗を持つオペアンプを選べばよいということになります。NE5534が安いし入手しやすいので良いのかなと思いますが、今回はNECのμPC815を試してみようと思います(入手済み)。


年明け早々

あけましておめでとうございます。
新年早々、LundahlのサイトのFAQでこんなのを見てしまった(間違っているかもしれない意訳)。
Q オペアンプ990を使ってマイクプリを作っているのですが、990(の信号源インピーダンス)は600Ωが良いようです。御社のマイクインプットトランスLL1538XLはうまく動作しますか。
A そのような低いインピーダンスの場合、LL1570を巻線比1:2で使うことをおすすめします。LL1538は信号源インピーダンス5kΩ程度が良いアンプに使うことが望ましいです。
・・・うぐぐぐぐ。