湖の二つのタイプ〜支笏湖、いとう温泉

湖には、のどかで日常的な湖と、秘境的な湖の二つのタイプあると思います。

Wikipediaの日本の湖沼の面積順の一覧で面積ベストテンの湖を見ると、琵琶湖、霞ヶ浦、サロマ湖、中海、宍道湖、浜名湖あたりは前者のタイプだと思います。このうち琵琶湖以外は皆、海の近くにあって海水が入り込んでいる、いわゆる汽水湖で、海の近くの平地にあって、周りには漁業など人間の営みがあったりするので、どうしても秘境的というよりは日常的な雰囲気になります。琵琶湖は内陸の淡水湖ですが、やはり周囲には(特に東側は)結構広い平地が広がり、農地やら工場やらがいっぱいあって日常的な雰囲気ですよね。

一方、秘境的な湖の筆頭は支笏湖ではないかと思います(猪苗代湖、屈斜路湖、洞爺湖は中間のタイプかな)。周りをぐるりと風不死岳、樽前山、恵庭岳といった活火山に取り囲まれ、支笏湖温泉街以外は集落らしい集落もありません。日本最北の不凍湖だとか、水深が363.0mもあるとか(田沢湖に次いで第2位)、そのために貯水量も琵琶湖について2番目に多いとかいった特徴もなんだか秘境っぽい感じがします。

千歳空港、札幌から近くて便利なんですが、どうもそれほど観光地として人気がある感じがしないのは、イベントっぽい観光スポットが少ないからかもしれません。たとえば洞爺湖だったらロープウェイで登れる有珠山とか昭和新山とか、観光バスが止まってしばらく観光客に時間をつぶさせるポイントがいくつかあるけど、支笏湖にはそういうものがあまりありません。

だからこそ俗化した感じがあまりなく、日常を忘れて気分転換をするにはもってこいの場所だと思っています。今回の北海道旅行では支笏湖畔にあるいとう温泉に逗留しました。お隣の丸駒温泉とともに、湖のほとりの露天風呂からすばらしい景色が楽しめます。いやーいい骨休めになりました。


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