昨日のエントリーで書いたやり方が正しいかどうかわかりませんが、悪のりして僕なりに雑音指数を考えてみました。こんな考え方でいいのかどうか全く保証の限りではありませんのでそこんとこよろしくです。
「基礎トランジスタアンプ設計法」によれば、オペアンプの雑音指数は以下の式で計算されます。
雑音指数=10×log((信号源雑音電圧密度の2乗+オペアンプの入力換算雑音電圧密度の2乗+(オペアンプの入力換算雑音電流密度×信号源インピーダンス)の2乗)÷信号源雑音電圧密度の2乗)
で、
○MCカートリッジなどでは、「信号源雑音電圧密度」を信号源インピーダンスの熱雑音として計算するが、コンデンサーマイクの場合は昨日のエントリーで書いたような方法で算出する。RODE NT1-Aの場合は8.8nV/√Hzとして計算します。
○「オペアンプの入力換算雑音電流密度×信号源インピーダンス」は、オペアンプの雑音電流が信号源インピーダンスに流れ込んだ結果発生する電圧の大きさを表しますが、これは文字通りマイクのインピーダンス(RODE NT1-Aの場合は100Ω)で計算することにします。
で、雑音指数を計算した結果は以下のとおりです。
○AD797: 0.05dB
○NE5534: 0.57dB
まぁ、こんなに小さかったらどっち使おうとかまわないという話になりますね。
ついでに、低い信号源インピーダンスには向かないと言われるFET入力のLF357についても計算してみましたが、こちらは4.56dBとやはりちょっと大きいようです。
*heliさん、こんにちは
大変興味深く読ませて頂きました。
でも実際の所私には難しく、良く理解出来ていませんが、カートリッジでも
マイクでも出力端子に出てくる雑音は熱雑音だけでは無いので全体的な
雑音レベルを決めるには難しいですね。
私は高周波関連でNF(ノイズフィギュアーS/Nと似た様な物)に興味を
持った事がありますが、何れにしても雑音に付いて考察する時非常に難解
で要素が多岐に渉り難しいですね!
私などはアマチュア的に現物を作って試してみる、其れでマーこんなモンか
と行き当たりばったり、ですのでこうした理論的に割り出す作業は苦手です
よ!(だからいい加減な物しかできない・・・・)マー測定器を持って来て計り
ながらカット&トライです。
>king20さん
まぁ、雑音理論を理解するのはなかなか骨が折れますが、おぼろげながらも何かが見えてくるのは楽しいもんだと思います(本当に見えているのか激しく怪しいですが)。