スティーヴ・ハウとフルアコ

高校の頃から断続的にイエスの音楽を聴いてきました。

ジョン・アンダーソンのボーカルも、故クリス・スクワイアのベースも、ビル・ブルーフォードのドラムもみんな個性的で好きですが、いまはスティーヴ・ハウのギターが一番好きかな。イエスの個性を形作っている要素の中では。

カントリーやらジャズやらクラシックやらの影響を受けたというスティーヴ・ハウのギタースタイルはとても個性的だけど、ひとつの特徴としてベンド(チョーキング)をほとんど使わないということがあると思います。ベンドを多用したブルージーなソロを弾くギタリストが大半だった70年代初頭のロックでは、かなり変わったスタイルのように聞こえました。
イエスはあまりブルージーな音楽を志向していないから、そういうスタイルなんだろうと思っていたんですが。

去年フルアコを買って、その理由がわかった気がしました。
ちなみに、スティーヴ・ハウが主に使っていたギターはギブソンES-175(参考)というフルアコで、ストラトやレスポールなどソリッドボディのギターがポピュラーだった70年代初頭のロックではこれまたかなり珍しかった。

で、長年ずーーっと、フルアコって普通のエレキギターと同じような(アコギよりもずっと細くて柔らかい)弦が張っているものだとばかり思ってたんですが、実はアコギと同じくらい太い弦だったということが齢●十にして初めてわかりました。これじゃあ気楽にベンドかけられんわな。

ちなみに、スティーヴ・ハウがES-175について語っているインタビューを見つけました。
はは、やっぱりへそ曲がりだったんだな。

おしまいにスティーヴ・ハウがES-175で弾くStarship Trooperなぞ。うーむ、やっぱり良いな。ビートルズのHere comes the sunなんかもそうだけど、こういうタララタララという3つの音を単位とするでアルペジオって大好きで、「青空のかたち」でも使ったりしてます。

【追記】イエスのことを書くこともそんなにないと思うので、ついでに貼っとく。ベストメンバーでのライブは結構珍しいような。1971年というとリック・ウェイクマンは入ったばかりだろうし、スティーブ・ハウだってまだ入って1年もたってないだろうけど。


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