昨日のエントリー(及びいただいたコメント)で、「文型コンビネーション編」の文が、後半になる程どんどん長くなって、元の日本語文も訳した英文も頭にキープしておくのが困難、という話をしました。
でも、最近何となく解決の糸口が見えてきたような気がするので、そのあたりの話を書いてみたいと思います。
それは、「日本語の文をまるごとを頭に入れ、それを頭の中でまるごと訳し、訳を頭の中にまるごとキープしつつ逐次口に出す」というやり方ではなく、だらだらと五月雨式に訳していくやり方です。具体的には、
1.最初に日本文を見て、全体の漠然としたイメージをつかむとともに、幹と枝葉をより分けて、幹の構造だけ頭に入れておく。例えば、昨日紹介した例文
「自分の部屋で2時間仕事をしていた夫が居間に入ってきたとき、彼女はコーヒーを入れて欲しいかと訊ねた」
の場合、英訳の語順が、
「夫(枝葉)が居間に入ってきたとき、彼女は(夫に)訊ねた(枝葉)」
という形である、ということだけ頭に入れておきます。
2.頭から訳していきます。
(1)まず、前半がWhen節だから”When”と取りあえず言い、次に夫だから”her husband”で、その後の枝葉の部分は日本文を見ながらパーツごとにだらだら訳していきます。
・仕事をしていた→who had worked
・自分の部屋で→in his room
・2時間→for two hours
(2)「夫(枝葉)」が終わったと判断したら、
・居間に入ってきた→came into the living room
を付け加えます。これでWhen節は終わり。
“When her husband who had worked in his room for two hours came into the living room,”
(3)後半の文に取りかかります。
・彼女は(夫に)訊ねた→she asked him
(4)枝葉
・→if he wanted her to make some coffee
※こういう節は、瞬間英作文をやってると割とすぐに作れるようになります。
“she asked him if he wanted her to make some coffee”
3.で、答え合わせしてみると、模範解答には最後に”for him”がついてますが、なかったら間違い、というほどのものでもないような。
とまぁ、こんなやり方でいいのかどうかわからないけど、こんな感じでやってます。
うんうんうん、そういう頭の切り替え、わかる気がします。。
でも、「わかる」っていうのと「できる」っていうのに、あまりにすごい距離が!!(泣笑)
そうそう、自分でも不思議って思っちゃうのが、(1)日本語で聞いて、(2)自分が英語で言って、(3)回答を英語で聞いたとき、3の時点で2で自分が何を言ったか忘れている、という驚愕の事実。ま、きっと集中してないってだけなんでしょうけれど・・・(笑)
うーん、英語文盲な私が言うのもなんだけど、シャーロック・ホームズの中に「主語にあたる部分が長いのは(原文では、「こんな風に主語を虐待してるのは」)ドイツ人の話す英語みたいだ」ってのがありました。
つまり、ここで言うと「夫(枝葉)」が大きな意味で主語ですよね。
なんか、ホームズを読んで以来、主語が長いのに罪悪感感じちゃうンですが・・・この場合、主語を短くして、説明を別の場所に持ってく、って出来るのかなぁ?
>さわらさん
いや、それはわかるような気がします。
私の場合、ありがちなのが、長大な文章の最後に付加疑問文がつくとき、主語と助動詞がわからなくなるパターン。多分、具体的なイメージをきちんと持てていないからだという気がします。
>あのさん
この「文型コンビネーション編」に載っている文は、あくまでもトレーニング用であって、実際の会話では2つの文に分けた方が良いものでもあえて1文にしている、ということのようです。そういうやり方の効果のほどは未知数ですが・・・。