タビその2~霧多布その2


北海道の湿原というと、やはり釧路湿原が有名ではないでしょうか。なんと言っても日本で一番面積の広い湿原ですし。
でも、あまりにも広すぎて、どうやってとっついたらいいのかわからないような感じがするんですよね。そんなわけで、今のところ展望台から眺めたり(これは確かにすばらしい眺めだけど)、湿原を取り巻く道を走り回ったりするくらいしかできないでいます。
それに比べ、霧多布湿原はもうちょっとコンパクトで(とはいえ日本で3番目に広い湿原ではあるのだけど)全体が見通しやすいんですよね。また、湿原の周りに人家が点在しているなど、人の生活に割合近い湿原という特徴があります。
自然に非日常を求めるという考えからすると、「人の生活に近い」というのは一見マイナスのように思えますが、非日常と日常が絶妙の関係にあるのが霧多布の大きな魅力だという気がしています。
去年、Be-Palというアウトドア雑誌の11月号に霧多布の記事が掲載されたのですが、「霧多布湿原トラスト」という湿原の保全活動を行っているNPOで事務局長をしている伊東俊和さんはその中で次のように述べています。

「近くの展望台から見下ろしたとき、初めは人家があるのが気になりました。でもいつの間にか、人と自然の距離感が、この場所をなんともいえず心地よいものにしていると気づいた」

そんな「心地よさ」にすっかりはまってしまい、なんだか引き寄せられるように何度も足を運ぶようになってしまいました。
写真は去年の11月上旬に行ったときに撮ったものです。


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