ボサノバの本とか(その1)←続くのか?

これまでだらだら述べてきたようなボサノバとのつきあいの中で、読んだボサノバ関係の本を少し紹介します。例によって網羅性は全然ありません。

ヴィヴァ! ボサノーヴァ(中村とうよう(監修)/田中勝則(協力)、ミュージックマガジン)
 たぶん一番最初に買ったボサノバの本。前半には解説やインタビューや対談、後半はCD100枚のディスクガイド。コンパクトな判型・ページ数は手頃で良いし、紹介しているCDの枚数もしぼられていてとっつきやすいし、勉強になる話もいっぱい盛り込まれているけど、主張は強いし気に入らないものには歯に衣着せぬ辛口な批判が行われているので、読み手を選ぶ本かも。

・ボサノヴァの歴史(ルイ・カストロ、国安真奈訳、音楽之友社)
 タイトルの通りの本。ゴシップネタも含めものすごいボリュームなので、全くの初心者には向かないかもしれないけど、ちょっと興味を持ったくらいのところで読むといきなりディープな世界に引きずり込まれてはまってしまうかもしれません(というか私がそうだった)。続編のような本として同じ著者・訳者による「ボサノヴァの歴史外伝 パジャマを着た神様」というのもあります。包括性・網羅性からしてボサノバの世界にいつも鎮座しているべき本のような気がしていましたが、最近絶版になってしまったようで残念。復刊ドットコムにでもかけようかな。

・ムジカ・ロコムンド―ブラジリアン・ミュージックディスク・ガイド(アスペクト)
 ボサノバだけでなくブラジル音楽全般のディスクガイド。大勢の人が大量のディスクについてコンパクトなレビューを書いているという、ほかのジャンルでもよくあるタイプのディスクガイド。私はだらだら長風呂しながらなんとなく開いたページをぼんやり眺めるようなつきあい方をしてます。

・リアル・ブラジル音楽(Willie Whopper、ヤマハミュージックメディア)
 いまブラジルで実際に興隆している音楽やその背景となる社会や文化について包括的に説明した本。例えばセルタネージョとか現地ではすごく人気があるけどあまり日本では取り上げられていないような(私が知らないだけかもしれないけど)話も豊富です。といっても堅苦しいものでは全然なくて、写真も多いし、現地のライブスポットの紹介とか、もちろんディスク紹介も含めて、今のブラジル音楽を楽しむための実用的な情報が盛りだくさん。


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