ボサノヴァ・ギター弾き語り お勧め教則本

てなわけで予告通りボサノヴァ弾き語りができるようになるためのお勧め教則本なぞ。

1.唄・・・すぐに歌えるボサノヴァ(中央アート出版社)1、2
 ボサノヴァに限らず音楽をやってみようと思ったら、いきなりオリジナルを作り演奏し始める人はそうはおらず、まずは既成曲のコピーから入るのが普通だと思います。
 で、ボサノヴァの曲を歌ってみようと思ったら、まず大きな障害として立ちはだかるのがポルトガル語です。英語のように学校でまがりなりにも強制的に勉強させられたこともない言語に一から取り組まなくてはならないということで、そそくさとポルトガル語の学習書や辞書を買ってみたりするわけですが、言うまでもなく語学の勉強は非常に大変なことです。おそらくほとんどの人はこの時点で挫折してしまうんじゃないでしょうか。
 このハードルを劇的に下げたのが、「すぐに歌えるボサノヴァ」です。本の冒頭には発音などに関する簡潔な注意書きがあり、そのあとはさまざまなボサノヴァの曲の歌詞(ポルトガル語に日本語のふりがながふってある)と対訳が続きます。で、この本の最大の特徴は付属のCDに本に載っている曲のポルトガル語の歌詞が歌ではなく朗読という形で収録されていること。ともすれば唄だとわかりづらい発音の特徴がばっちりわかります。私はこの本に載っているいくつかの曲について、繰り返し聞いてそっくり真似できるよう練習し、その後で実際の唄(例えばジョアン・ジルベルト)をこれまた繰り返し聞いてコピーしました。
 この本が出た(らしい)2007年は、ちょうど私がボサノヴァ弾き語りを始めた年でした。そのときにこの本と出会っていなければ、絶対に挫折していたと思います。私がYouTubeにアップした弾き語り動画に対するコメントで、時々ポルトガル語を褒められたりしますが、それはもっぱらこの本のおかげです。そういう意味では本当にラッキーでした。

2.ギター・・・ボサ・ノヴァ・ギターが弾ける本(リットーミュージック)
 だいぶ以前からボサノヴァのギターやピアノには興味があって、ちょびちょびと教則本を買ったりしていましたが(買い物症候群!)、どうも「ギタリストやピアニストが書いた本」という印象のものが多かったように思います。具体的にそれってどういうことなんだと言われるとうまく説明できないんですが、何かベーシックな関心の方向性が違うという感覚です。
 で、中村善郎氏のこの本を読んだとき、初めて「唄を歌う人が書いたボサノヴァギターの本」に出会ったという印象を持ったんですよね。そしてベーシックなリズムパターンといくつかのボサノヴァらしいコードを押さえられるようになった後すぐに出来たのが初オリジナルボサノヴァの「ハイビスカス」でした。
 そんなわけで、ボサノヴァの弾き語りをやりたい人にはとてもお勧めの本なんですが、何やら市中では品切れになっているみたいですね。絶版ではないことを祈りたいですが。

3.唄本・・・ギターコード進行ハンドブック ボサノヴァスタンダード 101(中央アート出版社)
 たくさんの曲のコード進行が1冊にまとまっていて便利な本。ボサノヴァ弾き語りの集いに顔を出すとたいてい店においてあったり誰かが持ってきたりしてます。最近は「ボサノヴァハンドブック 1,2」というのもあるらしいし(ジャズのセッションとかで使われだしている模様)、値段からしてあまり一般的ではありませんがブラジルのルミアール社からは全5冊のボサノヴァ唄本も出ています。

ということで、この3つを骨までしゃぶればボサノヴァ弾き語りはバッチリ!
あ、ひとつ忘れてた。

0.ボサノヴァのCDや生演奏
 やはり良い唄、良い演奏をいっぱい聞くのが最初ですよね! なんて人に偉そうに言えるほど聞いてないですが。


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