羊頭狗肉

昨日読んだあるブログの記事に、

日経の見出しの付け方(中略)は、いささかミスリ-ディングの感があります。(中略)なんにせよ、日経新聞がつけた見出しだけで分かったような気分になるのではなく、ちゃんと中身を読むことが必要です。

と書いてありました。

記事のタイトルがミスリーディングだとか、書名が本の内容を表していないとかいった話は、数年前からすごく目立つようになった感覚があります。
最初は、そんな羊頭狗肉なことをやってたら、そのうち中身も読んでもらえなくなるんじゃないかと思ってたんですが、その後も羊頭狗肉なタイトルは減るどころかますます増える一方のような気がします。
おそらくこれは、私が当初感じたこととは全く反対のことが、マスコミとネットの膨大な営みの中で実証されつつあるということなのかな、と思うようになりました。それはつまり、羊頭狗肉に対しては学習機能が働かない(働きづらい)ということではないかと。
そういえば、社会人になりたての頃、通勤電車の女性週刊誌の吊り広告に「聖子 歌う分娩台」とか「ああ鬼母 赤ちゃんの頭に五寸釘」とかいう見出しを発見して目が点になったり頭が真っ白になったりし、ついつい本屋に行って立ち読みしたら全然大した記事じゃなかったことを思い出しました。さすがにわざわざ現物にあたって確かめるような面倒なことはほとんどやったことないけど、これがネットでクリックしたら記事が見られるということだったら、ついつい見てしまう頻度もはるかに高くなるかもしれません。

こういう「釣り」って、週刊誌には昔からあったけど、今や書籍や新聞も含めたメディアやネットに全面的に普及しつつあるということなのかな。


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