リヒテルの平均律

昨日のyojikとwandaのレコ発ライブで、開始前にステージの前にスクリーンを下ろしてロシア(たぶん)のアニメをやっていました。
アニメ自体もとても印象的だったのだけど、後ろでかかっていた音楽(の一つ)が、よりによってリヒテルの弾くバッハの平均律第1集の第8番変ホ短調。
※↓の32分42秒くらいから始まります。でも、せっかくなら最初のハ長調から聞いてほしいような気も。

ジャンル問わず、子供の頃から一番よく聞いたレコードはたぶんこれだと思います。
もっとも、それこそレコードがすり切れるほど聞いたのは第1番ハ長調から第8番変ホ短調までが入った一枚だけなんですが。たしか、親が最初にその一枚を買ってきて、あとから他のも入った全集を買ったんじゃなかったかな。でも結局二枚目以降はあまり聞いていないんですよね。

実は、父の葬儀のときにもこれをかけたんですよね。無宗教の葬儀でプログラムは葬儀屋や親戚の協力を得ながら決めたのですが、音楽も自分で選びました。
でも、葬儀の最中に聞いていて、特に第8番変ホ短調にさしかかったところで、ちょっと失敗したかなと思いました。いささか感情を強く揺さぶりすぎるので・・・。
そんなレコードです。

快活だったり激しかったりしつつも基本的には静謐な演奏、聞いたことのないような残響豊かなピアノの音。
一生の宝です。


2 thoughts on “リヒテルの平均律

  1. るう

    今晩は。

    リヒテルの平均律、超久しぶりに聞きました。「静謐」という評がぴったりですね。こんなふうにおだやかなのに心に突き刺さる演奏はあまり他にありません。どうして忘れていたのかというと、きっと忘れていたかったのだろうと思います。

    ・・・と書いてみて、「おだやかなのに心に突き刺さる」というコンセプト(?)が何やら heliさんが紹介する heliさんの音楽のテーマに被りました。

    今、毎日寝る前に聞いている曲があります。よろしかったらご視聴ください。

    Olivier Messiaen: Louange à l’immortalité de Jésus

    返信
    1. heli 投稿作成者

      コメントありがとうございます。

      >・・・と書いてみて、「おだやかなのに心に突き刺さる」というコンセプト(?)が
      >何やら heliさんが紹介する heliさんの音楽のテーマに被りました。

      まあ、コンセプトをそのように言ってしまえばそうかもしれませんが、さすがにリヒテルの平均律に自分の音楽を比するのは身の程知らずもいいとこなので遠慮させてください〜。

      メシアン紹介どうもです。そのうち聞いてみますね。

      返信

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