No direction home/Bob Dylan

マーティン・スコセッシ監督による、ボブ・ディランの少年時代から66年までのドキュメンタリー映画。

酔っぱらっているので思いくまま書いてみますが。
ボブ・ディランの軌跡は、才能の赴くままやっていた音楽がたまたまその時々の状況とシンクロしたということのようにも見えるし、才能を武器にいろいろなポジションを踏み台にして要領よく上り詰めたということのようにも見えますが、いずれにしても一度受けいられたポジションとは異なることをやろうとしたときの摩擦が大変だったことはよくわかりました。ボブ・ディラン=プロテスト・シンガーという固定観念を元に、マスコミはしょうもない質問を執拗に浴びせ、コンサートでは観客の多くがブーイングを浴びせ、ディランは反発したりまぜっかえしたり苛立ったり落ち込んだり・・・という話は何度となく耳にしたことがあるものですが、映像と音を目の当たりにすると、そのような状況が非常に生々しく伝わってきて、印象深いものがありました。
一方、ライブ映像もまた、ボブ・ディランがどのようなパフォーマーであったかをこれまた生々しく伝えてくれていると思います。特にボブ・ディランのファンというわけではない私には、これまでボブ・ディランの魅力というのが今ひとつよくわからなかったのだけど、このDVDのライブ映像は声そのもの、唄そのものに魅力が感じられて、「ああ、なるほど」と思わせるものがありました。個人的にはMr.Tambourine manの弾き語りが良かったですね。
なお、アマゾンでは古い版(¥4,399)と新しい版(¥2,625)が両方売られていて、bob dylanで検索すると前者の方が先に出てくるのでご注意。


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