デフレ脱却の動きに関する情報として、1月21日のエントリーで上念司氏のデフレと円高の何が「悪」か を紹介しましたが、今回はその2ということで、その後の動きなど。
1.「デフレ脱却議連」結成
民主党参議院議員 金子洋一氏のブログの3月25日のエントリーでデフレ脱却議連結成が紹介されていました。その後、3月30日のエントリーでは第1回会合、4月7日には第2回会合について紹介されています。特に、第2回会合では連合会長の古賀伸明氏が講演し、
デフレによる物価下落を好ましいことと考える人々が年を追うにつれて減っていることは注目すべき・・・日銀法には雇用への配慮が掲げられていない。世界の標準からみると日銀ももっと雇用を重視していく必要がある。
と発言。また、質疑では金子議員の、
物価が下落することと失業率が上がることはフィリップス曲線にみられるように関係があるが、会長の講演の内容は要するに『デフレは許せないことだ』というふうに解釈させていただいてよろしいか。
との質問に対し、
古賀会長が、そうだ。一時的に物価が下がることはいいことだが、現在のような状況は困る。
と回答したのが非常に注目されます。
が、この件はあまり報道されていないようで、同じ日に講演した高橋洋一氏がそのことを憂慮するコメントがzakzakに上がっていました。
なにはともあれ、少しずつデフレ脱却に向けた動きは勢いを増しているように感じられるのは心強いことと感じています。
2.なんでデフレ脱却の話を書いてるのか
もともとあまりこういう政治経済ネタをネットで好んで書く方でもないのですが、ちっとは経済状況がましになってくれないかなぁ、と思ってやっているという感じです。
厳しい経済状況から脱却するための処方箋をいろいろな人が唱えていますが、私自身はデフレ脱却に向けた金融政策が要になる、という考え方が一番スジがよさそうだと考えてます。
わかりやすい説明は、私なぞがやるよりも、反デフレ政策FAQ中のFAQを読んでいただいた方がはるかによく理解できると思います。さらなる情報はリフレ政策ポータルがおすすめ。
というわけで、今後もちょくちょくデフレ脱却ネタを取り上げていくつもり。カテゴリーにも「デフレ脱却特設」というのを追加しました。
【追記】
金子洋一議員のブログに日銀によるデフレターゲットの現状というエントリーが上がってましたが、これまた興味深いというか暗澹とさせられるというか。
ものの見事に日銀法が改正され日銀が独立性を強化した1998年以降から安定的に(消費者物価指数が)0%を下回っていることが判ります。この1998年以前はずっとコアコアCPI(heli注:消費者物価指数のひとつ)はプラスなのに、それ以降はマイナスを続けているのです。
だそうで。
だあしゑんかの相棒は熱心なリフレ派なので、今年のはじめにはリフレ論者の重鎮たち(?)が集まった新年会も開かれたんですよ~。
関係ないけど、ライブ楽しみですね~。
>OTTさん
なるほどそうだったのですか。いや、だあしゑんかのカウンターの上に上念さんの本とかが置いてあったので、関係者にリフレ派な方がいらっしゃるのかなぁと思ってはいましたが・・・。
ライブ楽しみですね。って、練習しなくては。というより、どういう中身にするかも考えなくては・・・(汗)。